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ポルシェ、プラグインハイブリッドセダンの新型「パナメーラS E-ハイブリッド」発表会

最高速270km/hのスポーツ性能とEV走行32.1kmの環境性能を両立

ポルシェ ジャパンは2月1日に体制変更が行われ、1995年のポルシェ ジャパン設立時から代表取締役社長を務めてきた黒坂登志明氏(写真左)が会長に就任。新しい代表取締役社長に七五三木敏幸(しめぎとしゆき)氏(写真右)が就任している
2014年4月2日開催

1577万8285円

 ポルシェ ジャパンは4月2日、プラグインハイブリッドの新型セダン「パナメーラS E-ハイブリッド」のプレス発表会を実施した。すでに受注が開始されており、価格は1577万8285円で左右どちらのハンドル仕様でも選択可能。

パナメーラS E-ハイブリッド

EV状態で32.1kmの走行が可能

ポルシェ ジャパン 代表取締役社長 七五三木敏幸氏

 発表会では、ポルシェ ジャパン 代表取締役社長の七五三木敏幸氏から、プラグインハイブリッドのニューモデルリリースにあたり、ポルシェのハイブリッドカーの歴史が現在から110年以上昔の1900年に、世界初のハイブリッド市販車である「ローナー ポルシェ」までさかのぼれると紹介。その後、2010年にSUVのカイエンに「S ハイブリッド」を設定し、今回のモデルはさらに進化を遂げ、ラグジュアリークラスでは世界初のプラグインハイブリッドカーとなっていると解説した。

 また、七五三木氏はパナメーラS E-ハイブリッドの商品性について紹介し、ハイブリッド燃料消費率は12.3km/Lを実現。排出ガスのないEV状態で32.1km(JC08モード)を走行可能だという。さらにV型6気筒3.0リッターの直噴スーパーチャージャーエンジンとモーターアシストを連動させることで、V型8気筒エンジン搭載車並みの306kW(416PS)を発生。このパワーによりポルシェブランド特有のパフォーマンスを発揮し、ドライビングの楽しさをよりいっそう深めたポルシェならではのプラグインハイブリッドモデルとなっていると語った。

「ポルシェが提唱する“Eモビリティ”の道筋を、このパナメーラS E-ハイブリッドで感じていただければと思っています」と語る七五三木氏
JC08モードに沿った走行でも電力だけを使うEV状態で32.1kmの走行が可能。外部給電の恩恵により、燃費も従来のパナメーラS ハイブリッドから倍近い12.3km/Lまで向上した

 七五三木氏のプレゼンテーション後には、スライド形式による詳細解説を実施。このニューモデルに与えられたポルシェモデル内での役割や、プラグインハイブリッドシステムについて説明し、プレミアムスポーツサルーンとして圧倒的な環境性能を持つこのクルマが、「グリーン・ラグジュアリー」という新しい消費傾向を持つユーザーに対して需要を喚起していきたいとアピールしている。

走行用のリチウムイオンバッテリーは車両後方のラゲッジスペース下に設置。駆動方式は2WD(FR)のみ
スーパーチャージャー付きのV型6気筒3.0リッターエンジンを搭載。エンジンの最高出力は245kW(333PS)/5500-6500rpm、最大トルクは440Nm/3000-5250rpm
トランスミッションは8速ATのティプトロニックS。変速制御はノーマルとスポーツに加え、電力消費を効率化するE-パワーモード専用のシフト・ストラテジーも用意されている
水冷の三相同期モーターを持つハイブリッド・モジュールは、エンジンとトランスミッションの間に配置。このモーターの力だけで135km/hの最高速を実現する
走行用のリチウムイオンバッテリーは104個のセルで構成され、総電力量は9.4kWh
システム総合の最高出力は306kW(416PS)/5500rpm、最大トルクは590Nm/1250-4000rpmとなっている
センターコンソールに設置されたボタンで、4種類の「プラグイン・オペレーションモード」を切り替えられる
基本となるのは「E-パワーモード」。バッテリーの充電状態が十分ならエンジンを動かさずモーターのみで走行する
「E-チャージモード」では、ハイブリッド走行を行いつつ、並行して効率よくバッテリーに充電
V型8気筒エンジン搭載車並みの走行性能を発揮する「スポーツ・モード」。0-100km/h加速は5.5秒、最高速は270km/hという俊足ラグジュアリーセダンとなる
アイドリングストップやコースティング走行など、これまで培ってきた省燃費技術をフル活用して低燃費性能を追求
ドライバーのアクセル操作やモード選択に応じ、最適な走行オペレーションを実行する
ブレーキキャリパーやエンブレム類、メーター指針などに専用色の「アシッドグリーン」を使い、独自性をアピールする
メーターパネルには専用の「パワーメーター」「ハイブリッドメニュー」を装備
パナメーラS E-ハイブリッドのターゲットユーザーは、環境に配慮しつつも特別な製品を所有したいと願う「グリーン・ラグジュアリー」の思考を持つ人になる
車両脇でのフォトセッションのあと、七五三木氏による充電デモンストレーションも行われた
パナメーラS E-ハイブリッドは充電ポートを車両左後方に設定。逆サイドは給油口となる
充電ソケット両脇に設定されたインジケーターで充電状態を表示。充電中は左側にあるバッテリーのアイコンが点滅する
パナメーラS E-ハイブリッド
ヘッドライトはポルシェ・ダイナミック・ライトシステム(PDLS)付きのバイキセノンヘッドライトを標準装備
車名ロゴや「e-hybrid」のロゴなどにアシッドグリーンをアクセントとして使用する
アシッドグリーンのブレーキキャリパーは外観上の大きな特徴。純正装着品はフロント:245/50 ZR18、リア:275/45 ZR18のタイヤと18インチ「パナメーラ Sホイール」の組み合わせだが、ホワイトの展示車は19インチ「パナメーラ ターボIIホイール」を装着
シルバーメタリックの展示車は20インチ「911ターボIIホイール」を装着
V型6気筒3.0リッターのスーパーチャージャーエンジンを搭載。エンジンとトランスミッションの間にハイブリッド・モジュールが組み込まれる
コニャックカラー内装のインテリア。メーターパネルには中央のタコメーターにe-hybridのロゴが入るほか、タコメーター左右に「パワーメーター」と「ハイブリッドメニュー」が設置されている
ステアリングにパドルシフトを装着。右側がシフトアップ、左側がシフトダウンとなっている
アクセルペダルにはオルガン式を採用
8速ティプトロニックSはセレクターレバーでもマニュアルモードの変速が可能。センターコンソール両サイドに配置されたスイッチで4種類の「プラグイン・オペレーションモード」を選択する
エンジンも積極的に働かせてアグレッシブな走りを実現する「スポーツ・モード」スイッチ
「E-パワーモード」「E-チャージモード」のスイッチは左側に並んで配置。2つのスイッチの車両後方側にあるのは「電動ロールアップサンシェード」のON/OFFスイッチ
「電動ロールアップサンシェード」はリアシート後方に収納され、スイッチを押すと瞬時に展開
前後ドアトリム
コニャックカラー内装のレザーシート
ブラックカラー内装のレザーシート
ブラックカラー内装の撮影車にはアシッドグリーンの車名ロゴが入ったスカッフプレートが前後ドア両方にオプション装着されていた
全車4人乗りのパナメーラはリアシートにもセンターコンソールを備え、ドリンクホルダーや収納スペースを設定
オプション品の「4ゾーンオートマチッククライメートコントロール」の操作パネル
ハッチバックスタイルのラゲッジスペース。移動先で充電するための「ポルシェ ユニバーサルチャージャー」を標準装備する
走行用のリチウムイオンバッテリーをラゲッジフロア下に配置するパナメーラS E-ハイブリッドは、補機類用のバッテリーなどをラゲッジ両サイドに移動。左サイドにはDC12V電源ソケットも用意する

(編集部:佐久間 秀)