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国土交通省、ディーゼル車等への不正ソフトの使用を禁止

2015年11月20日発表

 国土交通省 自動車局は11月20日、ディーゼル乗用車等への不正ソフトの使用を禁止するため、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示(平成14年国土交通省告示第619号)の所要の改正について公布、施行した。

 これは9月に、独フォルクスワーゲンが海外で販売したディーゼルエンジン搭載車の一部に、排出ガスの低減装置を実際の走行時は働かないように制御する不正ソフトを使用していた事案が発覚したことを受けて行われたもの。改正概要としては「自動車に備えるばい煙、悪臭のあるガス、有害なガス等の発散防止装置を実際の走行では働かないようにするディフィートストラテジー(不正ソフト)の使用を禁止する(エンジンの保護や自動車の安全走行のために必要なもの等については除く)」としている。

 対象は乗用自動車(乗車定員10人以上で車両総重量が3.5tを超えるものを除く)、および貨物自動車(車両総重量が3.5t以下のものに限る)となり、11月20日の施行日以降に型式指定等を受けるものとなっている。

(編集部:佐久間 秀)