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国交省、タカタ製エアバッグの改修促進のため3万6602台にダイレクトメール送付

改修していないユーザーの一部に国交省職員による個別訪問も

2016年4月28日 発表

自動車メーカーと国土交通省の連名の封筒で、自動車メーカーからのお知らせとともに、国土交通省のお知らせを送付

 国土交通省は4月28日、タカタ製エアバッグ・インフレータに関わるリコールの改修を促進するために、未改修車両のユーザーに対してダイレクトメールを送付すると発表した。

 今回、ダイレクトメールを送付する対象範囲は、米国等において死亡事故等の原因とされている運転席側タカタ製エアバッグ・インフレータを使用しているリコール対象車25万7312台のうち、未改修車両となる3万6602台。

 この対応は、2016年3月31日に米国において2002年製のタカタ製エアバッグ・インフレータを搭載した車両において、事故時にエアバッグが異常展開し、運転手が死亡する事故が発生した状況を踏まえて、早急の対応が必要と判断したもの。

 現在、タカタ製エアバッグ・インフレータに係るリコールに関しては、その対象台数は1260万台に達している。リコールの改修状況は3月末時点で54%。

 同省では、自動車メーカーやタカタに対して早急な改修を指導するとともに、未改修車両のユーザーに対して車検証交付時に警告文を交付。併せて、改修を実施していないユーザーの一部に対しては、ユーザーの意識調査を兼ねて国土交通省職員による個別宅への訪問を実施しているという。

(編集部:椿山和雄)