NASVA（自動車事故対策機構）は4月21日、市販車の安全性能評価試験を行い、その結果を公表する「自動車アセスメント」（JNCAP）の2009年度衝突試験映像を公開した。

　自動車アセスメントは毎年行われ、これまでもその試験結果は公開されてきた。2009年度は公開方法を、映像ダウンロード形式から動画サイト「YouTube」を利用したものに変更し、視聴をより容易にしており、過去の試験衝突試験を含めて公開されている。

　公開されている衝突試験映像は、「フルラップ前面衝突試験」「オフセット前面衝突試験」「側面衝突試験」で、「軽自動車」「乗用車（1500cc以下）」「乗用車（1501cc～2000cc）」「乗用車（2001cc以上）」「商用車」に区分されている。

　また、試験結果のExcelデータも掲載されており、2000年度～2009年度は年度ごとに、1999年以前は1ファイルにまとめられている。このExcelデータには、非常に詳細な試験結果まで記載され、データのソートや分類もExcelを使えば容易なため、非常に有益なものだろう。全体の傾向として、発売年次の古い自動車の試験結果より、年次の新しい自動車の試験結果が向上していることが読み取れ、さまざまな安全性能が高くなっているのが分かる。

　2009年度までの試験結果をまとめた「自動車アセスメント小冊子2010版」（100ページ）、「自動車アセスメントパンフレット2010版」（28ページ）も、Web版、PDF版ともに公開されているため、一度ご覧になっていただきたい。

衝突試験映像をまとめたページ。各車種の試験映像を見ることができる	試験結果のExcelデータ。さまざまな試験結果数値が記載されており、データ分析も容易	自動車アセスメントパンフレット2010版のWeb版。PDF版も用意されている