日産、電気自動車「リーフ」正式発表
12月20日に発売

リーフ(アクアブルー)

2010年12月20日発売
X:376万4250円
G:406万350円



 日産自動車は、電気自動車(EV)「リーフ」を12月20日に発売する。グレードはXとGのみで、価格はXが376万4250円、Gが406万350円。

 リーフはEV量産車として、大人5人がゆったりと乗ることができる室内空間を持つと言う。ボディーサイズは、4445×1770×1545mm(全長×全高×全幅)で、ホイールベースは2700mm。

 リチウムイオンバッテリーを搭載し、モーターの最高出力は80kW(109PS)/2730-9800rpm、最大トルクは280Nm(28.6kgm)/0-2730rpmを発生し、前輪を駆動する。JC08モードによる交流電力量消費率は124Wh/kmで、JC08モード一充電走行距離は200kmになる。

 グレード構成は2グレードとシンプルなもの。Gでは、バックビューモニター、、ASCD(オートスピードコントロール装置)のステアリングスイッチ、8スピーカー、ソーラーセルモジュール付きリアルーフスポイラーなどが装備される。

 ボディーカラーは、アクアブルー、ホワイトパール、ブリリアントシルバー、スーパーブラック、ラディアント レッドの5色を用意。インテリアカラーはエアリーグレーのみとなる。

ホワイトパールブリリアントシルバー
スーパーブラックラディアント レッド

 価格は376万4250円からとなるものの、2010年度EV補助金制度を利用することで、1台あたり最大78万円の補助を政府から受けることができ、300万円を切る298万4250円から購入できる。

 また、エコカー減税(環境対応車普及促進税制)に対応し、2011年度まで自動車重量税、自動車取得税は免税(100%減税)になるほか、グリーン税制にも適合し、自動車税は購入翌年度に50%軽減される。

インテリアメーターパネル
ラゲッジ-ルームトノカバーは、Gに標準装備(Xではオプション)リーフのカットモデル
空力イメージ車体構造と絶縁システム
リーフに使われているリサイクル素材ヘッドライト。空力を考慮した形状となっているGに標準装備される、ソーラーセルモジュール付きリアルーフスポイラー

 EVでは、充電設備が問題となりがちだが、日産ディーラー全店舗(約2200店)には、すでに200Vの普通充電ができる環境を整え、そのうち、約200店舗には、30分で約 80%までの充電を可能にする急速充電器を設置している。これにより、急速充電器設置店だけで、半径40km円でほぼ日本全国をカバーできると言い、EVを安心して購入できる体制を整える。

充電中のリーフフロントバンパー部に設けられる充電コネクター夜間の充電に便利なようライトを装備(ディーラーオプション)
充電カバーも用意される(ディーラーオプション)充電インジケーターはこの位置にセンターコンソールに設置されるナビゲーションユニット
充電スポット検索機能を装備現在の充電量による到達予想範囲電費情報や電力消費計

 リーフ購入者に、「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム」を用意し、EV-IT(リーフ搭載のEV専用情報通信システム)の通信料、定期点検や車検(初回) のメンテナンスサポート、日産ディーラーでの充電サービス、日産レンタカーの割引サービス、万が一のトラブルの際のエマージェンシーサポートなどを月々 1500円(個人向けサービス)で提供する。また、法人向けにも、「日産EV法人メンテナンスサービス」を提供する。

 本日、リーフの発表会が開催されており、その模様は追ってお届けする。

(編集部:谷川 潔)
2010年 12月 3日