哀川翔、2011年はアジアクロスカントリーラリーに参戦
コ・ドライバーは奴田原選手、マシンはトヨタ「FJクルーザー」

哀川翔さん率いるラリーチーム「TEAM SHOW」。2011年はアジアクロスカントリーラリーに挑戦

2011年7月4日発表



 俳優の哀川翔さん率いるラリーチーム「TEAM SHOW」。2008年はWRC(世界ラリー選手権)のラリージャパンにスポット参戦し、2009年は「パイクスピークインターナショナルヒルクライム」に参戦。2010年は、ラリージャパンでクラス優勝をするなど、すでにその取り組みは趣味の域を超え、本格的なものになっている。

 その哀川翔さんが2011年に挑戦するレースが、FIA(国際自動車連盟)公認のクロスカントリーラリー「アジアクロスカントリーラリー」(以下、アジアンラリー)。1996年の初開催から2011年で開催16回目となるこのラリーは、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、ラオス、カンボジアの6カ国にわたって開催され、アジアの自然を踏破するアドベンチャーラリーとなる。

 7月4日、TEAM SHOWのアジアンラリー参戦発表会がチームのメインスポンサーとなるフレックスの都内店舗で開かれた。フレックスは中古車販売店グループとして知られており、ランドクルーザーやハイエースなど車種に特化した専門店舗を展開している。

参戦発表を行う哀川翔さん参戦に至った経緯を語るフレックス 取締役副会長 関裕氏

 今回、哀川翔さんがアジアンラリーに使用するマシンは、トヨタ「FJクルーザー」をベースとしたもの。フレックス 取締役副会長 関裕氏は「参戦のきっかけは今年の東京オートサロンにフレックスがFJクルーザーをカスタマイズし、出展したことにある」と言う。フレックスの出展ブースに哀川さんが訪れ、今回のアジアンラリー参戦に結びついた。

FJクルーザーをベースとしたラリーマシン。アジアンラリーでは沼などを渡るコースもあり、吸気口は屋根上まで延長されていた
ステアリングホイールやシートを変更1号車のドライバーは、哀川翔さんと奴田原文雄選手フレックス以外にも、パソコンゲーム「DiRT3」など数多くのスポンサーが付く

 マシン面でサポートするのがフレックスならば、ドライビング面でサポートするのが、コ・ドライバーの奴田原文雄選手。奴田原選手は全日本ラリー選手権のチャンピオンを3度獲得している名ラリードライバーで、今年も全日本に参戦中。また、今回の参戦では哀川さんと奴田原選手の1号車のほか、アジアンラリーに豊富な参戦経験を持つ山本則博選手、辻本隆志選手が2号車でサポート参戦と強力なバックアップ体制で挑むことになる。

コ・ドライバー兼ドライビングコーチの奴田原文雄選手。哀川さんとともに1号車に乗り込む2号車のドライバー 山本則博選手。豊富な参戦経験で1号車をバックアップ

 哀川さんは目標を「とにかく完走」することと言い、「ただ、資料とかまだそろっていなくて分からない部分がある」「カーナビとかがあるけど、そもそも道のないところを走るらしい」と、まだ手探り状態であることを明かす。FJクルーザーによるトレーニングなどはこれからで、転倒せずに走りきり、無事完走したいと語った。

 奴田原選手はすでにFJクルーザーでの試走をすませており、普段スプリントラリーで乗っているマシンとはトルク特性が違うと言い、「自分にとってこのような(クロスカントリータイプの)ラリーに参加するのは初めて。TEAM SHOWはいつも新たな挑戦を行っている」と、そのチャレンジを楽しみにしているようだった。

 TEAM SHOWは8月4日、航空輸送を全面的にサポートするエアアジアの手によってアジアンラリーのスタート地点になるタイへ向けて旅立つ。その模様は、9月28日にBS朝日のレギュラー番組「ROAD TO DREAM 哀川翔 世界を翔る」でオンエアされる。

昨年日本の航空路線に参入したエアアジアが航空輸送をサポート。坪川成樹日本支社長から、エアアジアカラーの飛行機模型が手渡された

(編集部:谷川 潔)
2011年 7月 4日