マセラティ、グランカブリオの高性能バージョン「グランカブリオ スポーツ」 450PSを発生するV型8気筒4.7リッターエンジン搭載 |
マセラティ ジャパンは3月16日、4シーターコンバーチブル「グランカブリオ」の高性能バージョン「グランカブリオ スポーツ」を発売した。価格は1880万円で、デリバリーは3月末の予定。
グランカブリオ スポーツは、「グラントゥーリズモ S」「クアトロポルテ スポーツ GT S」とともに、同社のフラッグシップモデルに位置づけられるモデル。2011年のジュネーブモーターショーで初公開された。
搭載エンジンは、オールアルミのV型8気筒4.7リッターの自然吸気エンジンで、最高出力331kW(405PS)/7000rpm、最大トルク510Nm/4750rpmを発生し、2500rpmで最大トルクの80%を発生させるのが特徴となっている。。このスペックは、グランカブリオより10PS/20Nm上回る値と言う。燃費は欧州複合モードで6.9km/Lとしている。最高速は285km/h、0-100km/h加速は5.2秒。
トランスミッションは、クアトロポルテ スポーツ GT Sに搭載するギアボックスをベースとした改良型の6速ATで、「MC オートシフトモード」を採用。MC オートシフトモードは、「オート・ノーマル」「マニュアル・ノーマル」「オート・スポーツ」「マニュアル・スポーツ」「アイス」の5つのモードとともに、「ローンチコントロールモード」を設定する。
マニュアル・スポーツ、オート・スポーツに切り替えると、ギアシフトはより素早くなり、シフトダウン時は自動的にブリッピングする。
また、マフラー内部にバイパスバルブを備える「ニューマティックエグゾースト テールパイプ」を採用。このバイパスバルブは、マニュアル・スポーツモード時に常時開くほか、オート・スポーツモードで2500rpm以上になると開放され、より豊かなエンジンサウンドを奏でる。ノーマルモード時はバルブを閉じ、エンジンサウンドを抑制する。
エクステリアデザインでは、ブラックアウトされたフロントグリルを採用し、グリルのトライデントエンブレムには、クアトロポルテ スポーツ GT Sやグラントゥーリズモ Sと同様、各モデルレンジの中で最速のスポーツモデルだけに冠される赤のラインが施される。ホワイトリフレクターを装着したヘッドライトはブラックアウトされ、フロントコーナースポイラーとデザインを一新したサイドスカートはいずれもボディー同色となる。さらに、風洞実験を経て設計されたサイドスカートとフロントコーナースポイラーは、アグレッシブさを強調するデザインに仕上がるとともに、エアロダイナミクスが改善されたことで空気抵抗が大幅に減少され、燃費向上にも一役買っている。
なお、グランカブリオ スポーツは、オプションの「MC スポーツライン パッケージ」を設定。このオプションでは、フロントコーナースポイラーのカーボン化やサイドスカートのブラック化、20インチアルミホイールのカラーをグレーにするといった変更が行える。
グランカブリオ スポーツ諸元 | |
定員[名] | 4 |
全長×全幅×全高[mm] | 4885×1915×1380 |
ホイールベース[mm] | 2940 |
重量[kg] | 2070 |
エンジン | 90度V型8気筒DOHC 4.7リッター |
最高出力[kW(PS)/rpm] | 331(450)/7000 |
最大トルク[Nm(kgm)/rpm] | 510(52.0)/4750 |
ボア×ストローク[mm] | 94.0×84.5 |
トランスミッション | 6速AT |
欧州複合モード燃費[km/L] | 6.9km/L |
前/後タイヤ | 245/35 ZR20 / 285/35 ZR20 |
前/後ホイール | 8.5J×20 / 10.5J×20 |
(編集部:小林 隆)
2012年 3月 16日