独ポルシェ、「918スパイダー」のプロトタイプを公開

2012年5月16日発表



 独ポルシェは16日、「918スパイダー」の初期型プロトタイプが完成したと発表した。

 918スパイダーは、2013年中のデリバリーが予定されている2シーターオープンのプラグインハイブリッドスポーツカー。

 ミッドシップに搭載した570PS以上を発生するドライサンプの4.6リッターV型8気筒エンジンで後輪を駆動し、前後輪をそれぞれ最大出力80kW、90kWのモーターで駆動するパラレルハイブリッド方式を採用。総出力770PS以上としている。

 電力はリチウムイオンバッテリーから供給する。バッテリーの初期公称容量は6.8kWh、最高出力は202kW。家庭用電源から充電できる。モーター、トランスミッション、バッテリーのために、4系統の冷却システムを搭載し、サーマルマネジメントシステムを備える。

 ボディーはCFRPで、サスペンションは前ダブルウィッシュボーン、後マルチリンク。プロトタイプのポルシェ917風スタイリングは、918スパイダーが開発の最終的な仕上げの段階にあることを示していると言う。

 これらにより最高速度325km/h以上、0-100km/h加速3秒以内を実現。モーターのみでも150km/h以上を出す。一方でNEDC燃費は3L/100km、CO2排出量は70g/km以下としている。

(編集部:田中真一郎)
2012年 5月 16日