三菱自動車工業は、新型コンパクトカー「ミラージュ」を8月31日に発売する。価格は99万8000円～128万8000円。

　車両の概要は既報のとおりだが、新型ミラージュは「低燃費」「低価格」「コンパクト」をキーワードとし、「新興国におけるエントリーカー」と「先進国における環境対応車」を両立させるグローバルコンパクトカー。生産はタイの現地法人であるミツビシ・モーターズ・タイランドのラムチャバン工場が担い、3月末からのタイに続きアセアン諸国、日本に投入後、欧州、豪州、北米市場にも導入する。

　日本仕様の新型ミラージュは、基本装備の「E」、実用装備の「M」、快適装備の「G」と、主に装備面の違いで3グレードが用意される。いずれもパワートレーンは新開発の直列3気筒DOHC 1リッターエンジン「3A90 MIVEC」とCVTの組み合わせで、「M」「G」はアイドリングストップ機能「オートストップ＆ゴー（AS＆G）」を装備する。

左からE、M、Gグレード

直列3気筒DOHC 1リッターエンジン

　JC08モード燃費は、AS＆G非搭載の「E」が23.2km/L。「M」「G」はAS＆G、減速エネルギー回生システム、高効率オルタネーター、インテリジェントバッテリーセンサーなどの採用により、27.2km/Lをマークする。3A90の最高出力は51kW（69PS）/6000rpm、最大トルクは86Nm（8.8kgm）/5000rpm。燃料はレギュラーガソリン仕様となる。

　ボディーサイズは3710×1665×1490mm（全長×全幅×全高）、ホイールベース2450mmとコンパクトなボディーながら、5名乗車が可能な居住空間を確保した。特に新型ミラージュは「運転のしやすさ」「取り回しのよさ」をアピールしており、前方の車両感覚をつかみやすい車両設計とともに、トヨタ「ヴィッツ」、日産「マーチ」の最小回転半径4.5mを凌ぐ4.4mを実現している。

　エクステリアデザインは、優しさとシャープさを表現したヘッドランプ、抑揚のあるボンネットフードのほか、ボディーサイドの前方から後方にかけて切り上がるベルトラインとキャラクターライン、ボリューム感のあるリアバンパーなどが大きな特徴。流体解析や風洞実験も行われ、Cd値0.27という空力性能を誇る。

　ボディーカラーは新色のレモネードイエローメタリック、ポップグリーンメタリック、カシスパープルメタリックのほか、セルリアンブルーマイカ、レッドメタリック、ホワイトパール、クールシルバーメタリック、ブラックマイカの全8色が設定される。

レモネードイエローメタリック	ポップグリーンメタリック	カシスパープルメタリック
セルリアンブルーマイカ	ホワイトパール	レッドメタリック

クールシルバーメタリック	ブラックマイカ

　インテリアでは水平基調のインストルメントパネルを採用し、上面はシンプルな造形にして前方視界に配慮しつつ、開放感を演出するほか、センターパネルを艶のあるピアノブラック調とし、上質感も高めている。インテリアカラーはブラック＆アイボリー、ブラックの2色を用意。

　また、オープントレイ、コンソールトレイ、フロントドアポケット、前後席カップホルダー、助手席シートバックポケットなど豊富な収納を用意するほか、リアシートを6：4分割可倒式として積載物に応じたシートアレンジを可能にしている。

　なお、主な装備面では「E」が運転席＆助手席SRSエアバッグ、全席3点式ELR付きシートベルト、フロントウインドーシールドUV＆ヒートプロテクトガラス、キーレスエントリーシステムなどを標準装備。「M」はこれに加え空力向上パーツ、フロントドアUV＆ヒートプロテクトガラス、UVカット機能付きプライバシーガラス、電動格納式リモコンドアミラーなどを装備。

　さらに「G」ではこれらに加えキーレスオペレーションシステム、エンジンスイッチ、イモビライザー、シルバーアクセント（インテリア）、オートライトコントロールなどが付く。

Gグレードのインテリア		ブラック＆アイボリーカラーのシート
Mグレードのインテリア		ブラックカラーのシート

前方視界のよさを特徴とする		助手席前のオープントレイ
バニティミラー	運転席はハイトアジャスター機能が備わる	チルトステアリング機能
マルチインフォメーションディスプレイの表示例
ディーラーオプションとなる2DINタイプの7型AV一体型メモリーナビ（左）とAM/FMラジオ＋CDプレーヤー（右）		フルオートエアコン

グローブボックス	シートバックポケット	フロントドアポケット
コンソールトレイ		コンビニフック

フロントカップホルダー	リアカップホルダー

後席は6：4分割可倒式シートを採用

■主要諸元