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【タイモーターエキスポ2015】三菱自動車、2016年型「ミラージュ」を公開。日本で2016年1月中旬から発売
燃費改善や安全装備を強化するとともに、外観もよりスポーティに
(2015/12/1 20:28)
- 2015年12月1日(現地時間)発表
- IMPACT CHALLENGER
三菱自動車工業は12月1日(現地時間)、タイ バンコクで行なわれている「タイモーターエキスポ2015」(一般公開:12月2日~13日)の会場で新型「ミラージュ」(2016年型)を公開した。同モデルは、日本では2016年1月中旬より発売される予定。
ミラージュは「低燃費」「低価格」「扱いやすさ」をキーワードにした、グローバルに展開するコンパクトカー。今回の改良では、エクステリアではスポーティなフロントバンパーやロー&ワイドを強調するリアバンパー、LEDポジションランプを組み込んだディスチャージヘッドライト、ブラック塗装&切削光沢仕上げの15インチアルミホイールを採用した。
そして安全装備も強化され、約5km/h~約30km/hの低速走行時にレーザーレーダーが前方車両を検知し、衝突の危険がある場合は警報などで注意喚起を行なうとともに、衝突回避または被害軽減を図る低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City」と、踏み間違いなどの操作時に注意喚起を行なうとともに、エンジン出力を抑制して衝突被害の軽減を行なう誤発進抑制機能(前進時)を標準装備。
また、エンジンでは低フリクションタイプのタイミングベルトや冷気を導入するダクトを追加するなどし、燃費を従来から+0.4km/L向上の25.4km/L(JC08モード燃費)を実現。さらにアイドリングストップ機能に約13km/h以下からエンジンを停止させるコーストストップ機能を追加したほか、CVTのクラッチ制御を改良し、駆動トルクを遮断することでアイドリングストップ後のエンジン始動時のショックを抑制するなど、細部にわたって改良が加えられているという。
なお、今回のミラージュから従来の直列3気筒DOHC 1.0リッターエンジン搭載車は廃止され、直列3気筒DOHC 1.2リッターエンジン搭載車のみの展開となり、日本では標準グレード「M」、上級グレード「G」の2グレード展開になる。
カンファレンスではミツビシ・モーターズ・タイランド社長の一寸木守一氏が登壇。まず8月に発表、10月に発売された新型「パジェロ スポーツ」についての報告を行ない、「私たちは新型パジェロ スポーツを発表して以来、非常に高い評価をいただくとともに、目標を大きく上回る1万台以上の注文をいただいた」と述べるとともに、「現在実施している新型パジェロ スポーツの特別価格での販売は、自動車保険と用品パッケージのプレゼントとともに、今年中に注文いただいたすべてのお客様に適用されますので、お見逃しのないようお願いします」とアピール。
今回発表された2016年型「ミラージュ」については、「2012年3月にクラストップの環境性能を実現したエコカーとしてタイで発売し、多くのお客様にご愛用いただいている。また、グローバル展開も拡大しており、現在では93カ国で販売。2015年10月までのグローバルでの累計販売台数は32万台(タイは8万3000台)を超えている」としており、今回の改良では「よりスタイリッシュに」「より安全に」「より低燃費に」という3点をキーコンセプトとして強化を行なったという。
1点目の「よりスタイリッシュに」では、ボンネットフード、グリル一体型フロントバンパー、リアバンパー、リアスポイラーのデザインを変更するとともに、LEDポジションランプを組み込んだディスチャージヘッドランプ、LEDリアコンビネーションランプ、15インチアルミホイールを組み合わせ、スポーティで質感の高いエクステリアに仕上げた。さらに、ボディカラーではワインレッドパール、サンライズオレンジメタリックの2色を新色として追加している。
2点目の「より安全に」では、低車速域衝突被害軽減ブレーキ「FCM-City」と前進時の誤発進抑制機能を採用。このことについて一寸木氏は、「これはタイのお客様に安全運転を楽しんでいただきたいという私どもの願い」と述べ、タイのエコカー(コンパクトカー)クラスで初めて採用された両機能についてアピールを行なった。
そして「より低燃費に」では、ピストンリング、タイミングチェーン、オルタネーターなどの改良により欧州排出ガス規制「EURO5」し、燃費は23.8km/L、CO2排出量98g/kmを実現している。
これらの改良を行なった新型ミラージュについて、「この新しいミラージュは幅広いお客様にご満足いただけると確信している。本日より予約注文を開始し、お客様には2016年1月から順次納車を開始する」とのアナウンスを行なってプレゼンテーションを終えた。