写真で見る三菱自動車「ミラージュ」 |
8月31日に発売される三菱自動車の新型コンパクトカー「ミラージュ」。ミラージュが復活するのは10年ぶりのことで、今回のモデルで6代目になる。
その新型ミラージュでは、基本装備の「E」、実用装備の「M」、快適装備の「G」の3グレードを展開。「M」「G」はアイドリングストップ機能「オートストップ&ゴー(AS&G)」を装備するとともに、減速エネルギー回生システム、高効率オルタネーターなどを採用し、JC08モード燃費はハイブリッド車をのぞくガソリンエンジン登録車トップの27.2km/L(「E」は23.2km/L)を達成した。
いずれのグレードも、パワートレーンには軽量化とともにフリクションの低減を図った新開発の直列3気筒 1.0リッターエンジン、ジヤトコ製の副変速機付きCVTを採用。また、シャシーでは980MPa級、590MPa級、440MPa級の高張力鋼板を採用したほか、ボディー、エンジン/CVT、内装、サスペンション/ブレーキなどの部材を煮詰め、現行コルト比で約150kgもの軽量化に成功、車重は軽自動車並みの870kg(M/G。Eは860kg)とした。
ボディーサイズはエントリーモデルらしく、3710×1665×1490mm(全長×全幅×全高)とコンパクトにまとめられるが、エンジンルームの無駄なスペースを省き、その分を室内空間にあてる高効率パッケージを採用したことで、室内サイズは現行コルト比で65mm長く、10mm狭く、20mm低い1870×1390×1220mm(室内長×室内幅×室内高)と、日常で不足のない居住空間を確保している。
今回撮影したモデルは「M」(レモネードイエローメタリック)と「G」(カシスパープルメタリック)の2モデル。なお、スリップを防いで安定走行をサポートする「ASC(アクティブスタビリティコントロール)」を含む「安心パッケージ」は、全グレードともメーカーオプション設定(E:6万3000円、G/M:5万2500円)となっている。
全グレードともエコカー減税対象車となっており、「M」「G」は平成27年度燃費基準+20%を上回り自動車取得税と自動車重量税が免税に、また「E」は平成27年度燃費基準+10%を達成して75%減税となる。
■Mグレード
新型ミラージュではパワートレーンは共通となっており、グレード間の差別化は主に装備の違いで図っている。
「M」では、ベーシックな「E」の装備に加えアイドリングストップシステム、空力向上パーツ(フロント/サイドエアダム、ルーフスポイラー、フロアアンダーカバー)、フロントドアUV&ヒートプロテクトガラス、UVカット機能付きプライバシーガラス、電動格納式リモコンドアミラー、タコメーターなどが付く。
また、インテリアカラーは各グレードともブラック&アイボリー、ブラックの2色を設定するが、「E」「M」はシート生地が水玉模様をエンボス加工したプレーンニットなのに対し、「G」のみ柔らかな触感のワッフル調ニット(イエローまたはパープルのアクセント付き)を採用する。
価格は118万8000円。
ボディーサイズは共通で3710×1665×1490mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2450mm | 新型ミラージュの生産は、タイの現地法人であるミツビシ・モーターズ・タイランドのラムチャバン工場で行われる |
搭載エンジンは直列3気筒DOHC 1リッター「3A90 MIVEC」で、全グレード共通。最高出力は51kW(69PS)/6000rpm、最大トルクは86Nm(8.8kgm)/5000rpmを発生 | フューエルリッドは左側にある |
「M」「G」はフルホイールカバー付き。タイヤはブリヂストンの低燃費タイヤ「エコピア EP150」で、サイズは前後とも165/65 R14 |
ハロゲンヘッドランプ(光軸調整機構付き)の点灯パターン |
リアコンビランプの点灯パターン |
インテリアカラーはブラック&アイボリー | ステアリングはウレタン製 | トランスミッションは全グレードCVT |
「M」はシート生地が水玉模様をエンボス加工したプレーンニットを採用 | ||
センターコンソールの後方に後席用のカップホルダーが1個備わる | スピードメーター内にマルチインフォメーションディスプレイを装備 | アイドリングストップ機能はスイッチでON/OFF可能 |
マルチインフォメーションディスプレイはオートストップ&ゴーモニター、平均燃費、外気温/凍結警報、航続可能距離、サービスリマインダー、イルミネーションコントロールを表示できる |
■Gグレード
最上級グレードの「G」では、「M」の装備にキーレスオペレーションシステム、エンジンスイッチ、イモビライザー、エアコン吹き出し口/シフトノブ/シフトレバーパネル/インナードアハンドルのシルバーアクセント、オートライトコントロールなどが追加される。
価格は128万8000円。
ボディーカラーはカシスパープルメタリック | ||
フロントグリルの開口面積は必要最小限とし、バンパー左右下部にエアダムを設けることで空気の流れを最適化している | フロントフォグライトはディーラーオプション設定 |
タイヤサイズは「M」と共通 |
エクステリアデザインはボディーサイドの前方から後方にかけて切り上がるベルトラインとキャラクターラインが特徴的。またリアバンパーはコーナー部にエッジを効かせ、前方からボディーに沿って流れる空気をスムーズに剥離させるほか、ルーフスポイラーの装着などにより空気抵抗を低減させており、Cd値は0.27を達成している |
ブラックのインテリア | ||
「G」はシート生地に柔らかな触感のワッフル調ニットを採用する |
ドアトリムはブラックで統一 |
■オプション装着車
ディーラーオプション装着車。エクステリアではフロントフォグランプ、インテリアではシートカバー、オープントレイアクセントマット、アロマディフューザーをセットにした「コンフォートパッケージ」を装着する |
ヘッドライト/フォグランプ/フロントバンパー/リアコンビ/テールゲートガーニッシュをセットにした「ドレスアップパッケージ」装着車。そのほか7本スポークアルミホイールなども装備 |
■写真で見る バックナンバー
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/
(編集部:小林 隆/Photo:堤晋一)
2012年 8月 7日