首都高、平成24年度積雪凍結対策 安全祈願祭・出陣式を開催
積雪凍結対策関係車両を一覧掲載

東扇島基地で開催された平成24年度積雪凍結対策 安全祈願祭・出陣式

2012年11月28日開催



 首都高速道路は11月28日、平成24年度積雪凍結対策 安全祈願祭および出陣式を開催した。会場は湾岸線東扇島高架下にある東扇島基地。式には首都高をはじめ、関連会社の社員118名が出席した。

 首都高では冬季における道路の安全性を高めるため、路面凍結防止対策や除雪、排雪作業を毎年実施している。安全祈願祭・出陣式はそうした業務における安全祈願のため毎年実施されている行事で、その様子が報道陣に公開されたのは今回が初めて。

 10時30分から開催された安全祈願祭は、まず熊野神社宮司による安全祈願を実施。首都高の冬季業務に従事する社員達と、首都高利用者の安全が祈願された。

会場となった東扇島基地参加者は全員手水桶で手を清めてから入場した
熊野神社宮司らによる安全祈願祭の様子

 安全祈願を終えるとそのまま出陣式に移り、首都高速道路 代表取締役社長 菅原秀夫氏が挨拶を行った。同氏は「首都高は日本社会全体の健全化には非常に大事な路線。その安全性を確保することはより重要なことになっている。今年の冬は比較的晴れが多いという長期予報になっているが天気予報はあてにならないこともあり、気を引き締めていってもらいたい。最新の機材を使っていても気を緩めることなく、今日を一つの節目として、国民の皆さんが安全安心して首都高を利用できるよう頑張ってほしい」などと話し、社員達を激励した。

出陣式で挨拶する首都高速道路 代表取締役社長 菅原秀夫氏同じく出陣式で挨拶する首都高速道路 常務執行役員の和泉公比古氏社員を代表して道路の安全運用に対する決意表明をする首都高速道路 神奈川管理局長の中山尚信氏

 その後、社員による決意表明が行なわれた後、積雪凍結対策関係車両のパレードが実施された。参加した車両は、交通PC(パトロールカー)、塩水散布車、塩ナト(塩化ナトリウム)散布車、湿塩散布車、スイーパー、ウニモグ、標識車の計7台。首都高ではこうした雪害対策車両が約180台配備されており、冬季は昼夜を問わず路面凍結防止業務にあたることで事故を未然に防いでいる。

パレードの様子。写真は交通PCパレードでは1両ずつ、その特性が紹介された
塩水散布車。凍結防止用の塩水を散布する車両。塩水を10kL搭載し、散布量は1m2あたり0.12L。ボディーサイズは910×249×360cm(全長×全幅×全高)
塩ナト散布車。凍結防止、融雪用に固形の塩化ナトリウムを散布する。散布量は1m2あたり30g。ボディーサイズは919×249×322cm(全長×全幅×全高)
湿塩散布車。凍結防止、融雪用に固形の塩化ナトリウムと溶液(塩水)を混合して、湿潤状態の塩化ナトリウムを散布する。塩水より流れにくいため、勾配のある個所などでの利用に向いているという。ボディーサイズは933×300×319cm(全長×全幅×全高)
スイーパー。回転ブラシで雪を攪拌して融雪を助長して凍結を防止。除雪にも利用される。ボディーサイズは725×242×297cm(全長×全幅×全高)
ウニモグに回転ブラシ付きの排土板を装着した車両。ボディーサイズは788×350×310cm(全長×全幅×全高)
標識車。作業時に後方の掲示板で走行中の車両に注意を促す車両。積雪・凍結対策中には「雪氷対策実施中」と表示される。ボディーサイズは685×225×345cm(全長×全幅×全高)
積雪凍結対策資材倉庫。塩水製造、散布用の塩化ナトリウムを保管している塩水プラント。ここで塩化ナトリウムと真水を混ぜて塩水を作り、車両に積載する

(清宮信志)
2012年 11月 29日