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「2013ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」は、フォルクスワーゲン「ゴルフ」に

2013年3月28日(現地時間)発表

 今回の大賞の栄冠は、見事フォルクスワーゲン「ゴルフ」の頭上に! 世界23カ国、66名のジャーナリストによって選考委員が構成される「ワールド・カー・アワード」で、その大賞に相当する「2013ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」は、昨年の「up!」に連続してまたも独フォルクスワーゲンの「ゴルフ」が獲得をした。

 去る3月28日(現地時間)、ニューヨーク国際オートショーの会場で行われた表彰式には、同社デザイン部門のワルター・デ・シルヴァ氏が出席。日本にも導入が秒読み状態にあるこのモデルは、わずか3週間前には欧州のカー・オブ・ザ・イヤーも受賞と、デビュー早々にして世界で極めて高い評価を得ていることが再び証明された形となった。

 残る3つのアワードは、「2013ワールド・パフォーマンス・カー」が、トヨタ「86」/スバル「BRZ」との接戦の末にポルシェの「ボクスター/ケイマン」に。「2013ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」は、発表されて間もないジャガー「Fタイプ」に決定。また、「2013ワールド・グリーン・カー」は一昨年のシボレー「ボルト」に続く2度目のアメリカ車となる、テスラ「モデルS」が受賞している。

ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた「ゴルフ」。授賞式にはワルター・デ・シルヴァ氏が出席した
ワールド・パフォーマンス・カーのポルシェ「ボクスター/ケイマン」
ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーのジャガー「Fタイプ」
ワールド・グリーン・カーはテスラ「モデルS」に

 ここで選考委員のひとりとしてコメントをさせて貰えば、そんな今回の受賞車のラインアップは、「何とも順当だった!」というのが第一印象。

 中でも、当初は42台ものノミネート車により選考がスタートし、最後はメルセデス・ベンツ「Aクラス」と争う形となったゴルフの受賞に関しては、こと“自動車としての機能性”という面から比較すれば、「Aクラスに勝ち目はなかった……」というのが個人的な見解にもなる。

 一方、前出の86/BRZを除けば、今回は残念だったのが日本車勢。過去にはレクサス「LS460」にマツダ「デミオ」、そして日産「リーフ」に“大賞”の受賞歴があるだけに、来年以降は是非とも再びの活躍を示してくれることを期待したい。

(河村康彦)