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QNX、ルネサスと協業を拡大し車載情報端末向けSoC「R-Car」をサポート
(2013/5/7 21:54)
QNXソフトウェアシステムズは5月7日、カナダ大使館で記者会見を開催。ルネサス エレクトロニクスの車載情報端末向けSoC(System on a Chip)「R-Car」を「QNX Carアプリケーションプラットフォーム」がサポートすることを発表した。
QNX Carアプリケーションプラットフォームは、HTML5に対応したインフォテイメント系アプリケーションの開発パッケージ。QNXは自動車や医療機器市場にOSやソフトウェアを提供してきた会社で、自動車業界では特に欧州や北米でのインフォテイメント系市場でシェアを拡大。2011年には同世界市場において60%のシェアを獲得していると言う。
今回、QNX Carアプリケーションプラットフォームがルネサスの車載情報端末向けSoCである「R-Car」をサポートすることで、自動車メーカーによるインフォテイメントシステム開発の工数削減に貢献できるとしている。QNXとルネサス エレクトロニクスは1998年からすでに協業を続けているが、今後はさらにこれを拡大し、日本市場でのシェア獲得に乗り出す。
発表会場ではQNX ソフトウェアシステムズ 自動車部門ビジネス開拓マネージャの中鉢善樹氏が挨拶。QNX Carアプリケーションプラットフォームをすでに採用したメーカーによると「従来は3年必要だった開発期間を14カ月まで短縮できた」としており、ミドルウェア、ドライバ、アプリケーションが統合されたプラットフォームを提供することでコストと開発期間の短縮が可能になるとしている。
また、同社の強みは「安全性」と「信頼性」であるとし、「自動車開発は今後オープンな環境に広がるにつれ、安全性が大きな課題になる。ここで役に立ちたい」と自信を見せた。