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GM、レース技術で一新された新型「シボレー コルベット」

先代から受け継ぐパーツは「たった2つ」というオールニューコルベット

新型「シボレー コルベット」(写真はすべてアメリカ仕様)
2014年4月12日クーペ発売、5月24日コンバーチブル発売

クーペ:918万2000円~1099万円

コンバーチブル:989万円~1159万円

 ゼネラルモーターズ・ジャパンは、新型「シボレー コルベット」のクーペモデルを2014年4月12日、コンバーチブルモデルを2014年5月24日に発売する。価格はクーペモデルが918万2000円~1099万円、コンバーチブルモデルが989万円~1159万円。

グレードエンジン変速機駆動方式価格
シボレー コルベット クーペV型8気筒 6.2リッター 直噴7速MT2WD(FR)9,182,000円
6速AT9,290,000円
シボレー コルベット クーペ Z517速MT10,882,000円
6速AT10,990,000円
シボレー コルベット コンバーチブル9,890,000円
シボレー コルベット コンバーチブル Z5111,590,000円

 第7世代となる新型コルベットでは、クーペとコンバーチブルの2種類のボディータイプを用意し、それぞれにスポーツ性を高めたZ51(ズィー・フィフティ・ワン)をラインアップ。V型8気筒 6.2リッター 直噴エンジンで後輪を駆動し、ミッションはパドルシフト付きの6速ATのほか、クーペにはアクティブ・レブマッチング機能付きの7速MTも設定している。ボディーサイズは4495×1880×1230mm(全長×全幅×全高)でホイールベースは2710mm。全車2人乗りで、車両重量はクーペモデルのZ51で1580kgとなっている。

「コルベット・レーシング」の活動で得たデータとコンピューター解析でエアロダイナミクスを徹底追求した第7世代のシボレー コルベット
ブラッククロームのヘッドライトユニットにHIDヘッドランプを装着。ウインカーにはアンバー色のLEDを使用してフロントマスクの大きな特徴としている

 LT1型エンジンは、ベースモデルで339kW(460PS)/624Nm(63.6kgm)を発生するほか、Z51モデルでは343kW(466PS)/630Nm(64.2kgm)にパワーアップする。これを組み合わせるボディーは、ル・マン24時間レースのGTカテゴリーで7回の優勝を数える「コルベット・レーシング」からフィードバックされた技術を生かすエアロダイナミクスデザインとなっているほか、先代のスチールフレームからアルミニウムフレームに移行したことで重量を45kg軽量化しつつ、ボディー剛性は57%高めている。また、カーボンファイバー製エンジンフードなどの採用により、前後重量配分を約50:50としている。

 足まわりでは「タイヤ温度検知システム」をシャシー制御技術に応用。タイヤの温度情報からトラクションを最適化するためにABSなどをコントロール。97km/hから停車するまでの減速でタイヤ温度を考慮し、ブレーキ制御の最適化によって制動距離を約1.5m改善するという。このほかにダンパーでは、ベースモデルに35mmピストンのビルシュタインダンパーを装着。Z51モデルでは第3世代のマグネティック・ライドコントロール(磁性流体減衰力制御システム)を標準装備。さらにZ51モデルにはeLSD(電子制御リミテッド・スリップ・デフ)を投入し、車両の速度やステアリング角度、スロットル開度などを検知してハンドリングとトラクションを最適なバランスで制御する。

外観デザインにはジェット戦闘機とエイをモチーフに使い、航空力学と自然を取り入れて構成している
Z51モデルのダンパーは第3世代のマグネティック・ライドコントロールを採用
ハッチバック式のラゲッジスペースには着脱式ルーフパネルを収納可能。ルーフの重量は約7kgとなっている
エンジンフードをカーボンファイバー製にして重量バランスにも配慮したエンジンルーム。Z51モデルに搭載するLT1型エンジンは343kW(466PS)/630Nm(64.2kgm)を発生
車両後方の中央に4本並べられたエキゾーストパイプ。リアビューの視覚的特徴ともなっている
ドライバーズシートを包み込むようにラウンドさせたインパネで一体感のある運転感覚を演出
軽量マグネシウムフレームを採用した2種類の新型シートを設定
アクティブ・レブマッチング機能を備える7速MT
燃費とパフォーマンスを両立させる6速AT
シフトパネルの後方には12種類の車両特性を制御する「ドライブモード・セレクター」を設置

(編集部:佐久間 秀)