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日産、“MOMをWOW!にする”新型軽スーパーハイトワゴン「デイズ ルークス」「デイズ ルークス ハイウェイスター」発表会

アラウンドビューモニターと視界の広さで扱いやすさを追求

デイズ ルークス ハイウェイスターと並んでフォトセッションをする日産自動車 副社長の片桐隆夫氏
2014年2月13日開催

 日産自動車は2月13日、スーパーハイトワゴンクラスの新型軽自動車「デイズ ルークス(DAYZ ROOX)」「デイズ ルークス ハイウェイスター(DAYZ ROOX Highway STAR)」を発売した。価格は124万50円~185万2200円。

 新規車種となるデイズ ルークス、デイズ ルークス ハイウェイスターは、2013年6月に発売された軽ハイトワゴン「デイズ」シリーズと同じく、日産と三菱自動車工業が設立した軽自動車事業会社「NMKV」が開発、生産を担当するモデル。同日発売の三菱自動車「eKスペース」と姉妹車の関係にある。

 デイズ ルークスシリーズは2013年11月開催の「第43回東京モーターショー2013」の日産ブースで参考出品車がすでに一般披露されているほか、ティザーサイトではグレード体系、諸元表、主要装備などの情報も公開され発売が待たれていた。このほか、車両の詳細な情報については関連記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140213_634454.html)を参照いただきたい。

スーパーハイトワゴンのデイズ ルークスシリーズは、3395×1475×1775mm(全長×全幅×全高)というボディーサイズ
日産グローバル本社ギャラリーでは3月5日まで新型デイズ ルークス、デイズ ルークス ハイウェイスターの全ボディーカラー8台を展示中
デイズ ルークス。ボディーカラーは「アゼリアピンク」
デイズ ルークス ハイウェイスター。ボディーカラーは「モカブラウン」

使い勝手のよい装備の数々で“MOMをWOW!にする”

発表会には、ゲストとして11人の「ママ記者」も参加

 神奈川県横浜市の日産グローバル本社ギャラリーで行われた発表会では、日産自動車 副社長の片桐隆夫氏が登壇。片桐副社長は「私は国内販売を担当する立場として、お客様の声を一番に受けている販売会社に定期的に足を運んでいます。そのなかで聞こえてくる意見を車両の企画に反映させていくことが非常に重要だと考えていますが、このデイズ ルークスでは、軽自動車ユーザーの多くから“駐車が苦手だ”という声が多く寄せられていて、そんな声に対応するため、例えばアラウンドビューモニターという装備をデイズから踏襲しています」と語り、日産自慢の先進アイテムをデイズから踏襲することで、大柄なボディーでも日常的な取りまわしに配慮していることをアピール。

 また、「そんな装備に加え、ママの子育てで大切なパートナーとしての側面にも開発で磨きをかけました。例えば両手が荷物などでふさがっていても、ボタンのワンプッシュでドアの開閉ができるオートスライドドア、荷物が多い子育て世代の人が便利に収納できる助手席シートアンダートレーなど、考えつくされた装備を数多く採用しています。そんなところに、このクルマのキーワードである“MOMをWOW!にする軽へ”という言葉に対する思いが込められています」とコメントしている。

日産自動車 副社長の片桐隆夫氏
軽自動車市場のなかで高いシェアのあるスーパーハイトワゴンクラスのニューモデルだけに、デイズ ルークスシリーズは発売前から大きく注目されており、この発売開始までに早くも2万台ほどを受注していると片桐副社長は明かす。月販販売目標は5000台に設定されている
具体的な車両の解説は日産ミスフェアレディから行われた。デイズ ルークスシリーズの魅力を、「車内の広さ」「運転しやすさ」「居心地のよさ」「かっこいいデザイン」「低燃費性能」などの項目別に紹介

 発表会の最後には、デイズ ルークスシリーズの商品企画を担当した日産自動車 商品企画本部の越水朝子氏に加えて、実際に現役で子育てをしている女性が“ママ記者”として参加。ママ目線での疑問点を越水氏に質問する質疑応答コーナーが用意された。日産ミスフェアレディによるプレゼンテーションから、荷物が多いときでも指1本でドアが開くオートスライドドア、駐車が苦手で慣れない駐車場でも上から見るように周囲を映すアラウンドビューモニター、日焼け対策としてのロールサンシェードなどに対して“ママ記者”から質問が投げかけられ、それぞれに対して詳しい使い勝手や関連して便利に使える装備などが越水氏から紹介された。

越水氏は「このクルマは単に“背が高くなったデイズ”というだけではなく、これに乗ることで、普段の忙しない日常に、ちょっとしたゆとりや気持ちの余裕を持ってもらえるよう考えられています」と語る
日焼け対策に対する質問では、もともとフロントウインドーやドアガラスのUVカット率が高いので、車内にいるだけで日焼けを防げるとの回答。ロールサンシェードは紫外線も遮れるが、どちらかというと日差しの眩しさや、車外からの視線を遮れることが大きな役割になっていることを紹介
室内高が1400mmと、セレナ以上の数値になっていることを解説する越水氏
S、Xグレードでは155/65 R14サイズのタイヤとフルホイールキャップ付きのスチールホイールを装着
ハイウェイスターのX Gパッケージとターボでは165/55 R15サイズのタイヤとアルミホイールを装着
ラインアップされる自然吸気とターボの2種類のエンジンは、どちらも型式は3B20で、自然吸気エンジンは最高出力36kW(49PS)/6500rpm、最大トルク59Nm(6.0kgm)/5000rpm、ターボは最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク98Nm(10.0kgm)/3000rpmを発生させる
デイズ ルークス ハイウェイスターは専用のフロントエアロバンパー、バイキセノンヘッドライト、バンパー埋込みタイプのフォグランプなどをフロントマスクに装着。ヘッドライトユニット内にはLEDポジションランプも設定する
ハイウェイスターはドアミラーウインカー、ルーフスポイラーも標準装備
バックドア、左右のドアミラー、フロントグリル内の日産エンブレム下の4個所にアラウンドビューモニター用のカメラを設置
デイズ ルークスシリーズは全車オーディオレスが標準仕様となっているが、助手席側にディスプレイを内蔵する「ディスプレイ付自動防眩ルームミラー」にアラウンドビューモニターの映像を映し出すことでコスト意識の高い軽自動車でも多くのグレードで標準装備となっている
ルーフ中央に設置された独自の装備である「リアシーリングファン」。風量は3段階で選択でき、前方側のダクトからエアコンの冷暖房を取り込んでリヤキャビンに循環させられる。両サイドのダクト間には収納スペースのオーバーヘッドコンソールを設置。展示車にはリヤシートに風車が用意され、風量の強さをビジュアル的に紹介していた
デイズ ルークス Xのインパネとメーターパネル。スピードを見やすく表示する大型一眼メーターを採用
デイズ ルークス ハイウェイスター ターボのインパネとメーターパネル。左側にタコメーター、右側にスピードメーターを配置する2眼タイプで、タコメーター側にブルー照明のファインビジョンメーターを組み合わせる
ステアリングコラムの右脇にオートスライドドアの操作スイッチを配置
曲線を使い、上下に分割したデザインのインパネ
エアコンはSグレードのみマニュアル式。それ以外はタッチパネル式のオートエアコンを標準装備する
デイズ ルークス系のインテリアでは、内装色にアイボリーを使用
デイズ ルークス ハイウェイスター系のインテリアでは、内装色にエボニーを使用
リヤシートは背もたれを前に倒したあと、座面と一緒に前方にダイブダウンするスタイル。左右別々に格納できる
リヤシートは260mmのロングスライド機構も採用。居住スペースとラゲッジを必要に合わせて使い分けできる
Aピラーにフロントクォーターガラスを設置し、細いピラーとのコンビネーションで死角を減らす
ロールサンシェードはSとハイウェイスター S以外のグレードに標準装備
スライドドアのウインドーはこの位置まで下がる
Sグレード以外に標準装備される助手席シートバックテーブルは、乳幼児用のドリンクマグに対応する特殊な形状のドリンクホルダーを備える
デイズ ルークスシリーズと同時デビューしたオーテックの「ライダー」。ハイウェイスター系をベースとしており、価格は168万2100円~200万9700円
専用デザインの15アルミホイールを標準装備。タイヤサイズはハイウェイスター ターボなどと同じ165/55 R15
インテリアではセンタークラスターフィニッシャーがシルバーメッシュ調になり、シートもジャガード織物を表皮に使う専用デザインに変更される

(編集部:佐久間 秀)