東京モーターショー2013
日産、1990年以降に生まれた世代がターゲットのコンセプトカー「IDxフリーフロー」「IDxニスモ」をサプライズ公開
「GT-R 14年モデル」や「デイズ ルークス」「エクストレイル」など新型車が目白押し
(2013/11/20 21:57)
11月20日から始まった2013年の東京モーターショーで、日産自動車はコンセプトカー「IDx(アイディーエックス)フリーフロー」「IDxニスモ」をサプライズで公開した。
予告通り、次世代EVコンセプトカーの「ブレイドグライダー」を世界初公開したほか、プロダクションモデルでは11月19日に発表された「GT-R」の2014年モデル(12月2日発売)、2014年初頭の発売を予定している新型軽自動車「デイズ ルークス」、2013年度中に日本市場へ投入される予定の新型「ティアナ」、12月に発売となる新型「エクストレイル」、EV「リーフ」向けに新しく開発されたエアロパッケージ(2014年1月発売予定)装着車など、多数のモデルを展示する。
そしてアナウンスのなかった「IDxフリーフロー」「IDxニスモ」は、プレスカンファレンスの開始早々に日産自動車 社長兼CEO(最高経営責任者)のカルロス・ゴーン氏とともに登場。
両モデルの詳細は関連記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20131120_624346.html)を参照されたいが、いずれも「ジェネレーションZ」と呼ばれるタッチスクリーンやSNSを使いこなす1990年以降に生まれた世代をターゲットにしたモデル。その特徴は製品開発のアプローチにあり、これまでメーカーや一部の専門家だけで行われてきた自動車の商品開発の枠組みを壊し、ジェネレーションZが商品開発に参加する「コ・クリエーション(共同創造)」というプロセスを作ったのが新たなポイントとなる。
IDxフリーフローのボディーサイズは、およそ4100×1700×1300mm(全長×全幅×全高)というコンパクトなサイズになっており、デザインはベーシックで水平基調な姿勢を特徴とした。また、インテリアはダッシュボードやコンソールに厚手の皮を採用するとともに、シート素材にデニムを使うなど、クールな華やかさと落ち着いた雰囲気を両立したものになっている。
また、IDxニスモはIDxフリーフローよりも幅広く、よりロー&ワイドを強調するプロポーションを備えるとともに、エクステリアの随所にカーボンを使ったり、サイド出しのマフラー、19インチホイールなどを採用したりしてレーシーなスタイリングを手に入れている。パワートレーンは1.6リッター直噴ターボエンジンにCVT(6速マニュアルモード付き)を組み合わせた。
発表会で登壇したカルロス・ゴーンCEOは、IDxフリーフローについて「常識にとらわれない若いお客様をワクワクさせてニーズを満たす、画期的な提案」と述べるとともに、「ターゲットは1990年以降に生まれたデジタル・ネイティブの皆さんで、実際に開発プロセスにデジタル・ネイティブの皆さんを巻き込み、ゼロからコンセプトカー完成までの工程に携わっていただいた」と、その新たな開発の取り組みについて紹介。
また、EVコンセプトカーのブレイドグライダーは「日産EVの今後の可能性を予感させるもので、開発にあたり日産のデザイナーとエンジニアはクルマの構造の常識に挑戦した。EVによってこれまでの自動車業界では考えられなかった、まったく新しいデザインの可能性が開く」「5年前、日産は2010年までに量産ゼロエミッション車を発売すると約束したが、その約束通り、リーフは今や世界でもっとも売れているEVとなった。しかし、それは始まりに過ぎず、ブレイドグライダーは軽量かつ空力に優れた走って楽しいモデルで、リーフとは違った可能性を提案している」と説明した。
以下、日産ブースに展示されたプロダクションモデルを紹介しよう。