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鈴鹿サーキット、28年ぶりのJAF鈴鹿グランプリなど2014年の活動発表会
シケインはネーミングライツで、“日立オートモティブシステムズシケイン”に
(2014/3/1 16:13)
鈴鹿サーキットは「2014 モータースポーツファン感謝デー」初日となる3月1日、サーキット内で2014年の活動内容発表会を開催した。発表会では、世界選手権・日本選手権クラスの試合の開催概要や、シケインの新たなネーミングライツについての説明が行われた。
2014年の活動内容発表会は、ファン感謝デーに訪れた一般来場者も参加できる形で開催。鈴鹿サーキット・ツインリンクもてぎを運営するモビリティランド 取締役社長 曽田浩氏が最初に登壇し、サーキットを訪れたファンなどにお礼を述べる形で発表会が始まった。
活動内容の詳細は、モビリティランド 取締役 鈴鹿サーキット総支配人 荒木正和氏が説明した。鈴鹿のイベントとして一番に紹介されたのが、10月3日~5日に開催される「F1日本グランプリ」。今年のF1日本グランプリでは、“Change Change Change”をテーマに掲げ開催するという。この3つのチェンジは、マシンが一新されたこと、ドライバーが大幅に変わったことに加え、家族で楽しめるファミリーシートの構成を変えたことを表している。そのほか、今季F1に復帰した小林可夢偉選手の応援席を2コーナーのC席スタンドに設置し、3月9日から発売する。
7月のビッグイベント「“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久レース」は、7月24日~27日開催。今年は、ヨシムラが創立60周年を記念して、ケビン・シュワンツ/辻本聡選手のレジェンドチームを参戦させるほか、カワサキ(川崎重工業)がチームグリーンとして復帰する。
8月30日~31日開催のSUPER GT第6戦「鈴鹿1000km」は、GT500クラスが2.0リッター4気筒エンジンマシンになってまったく新しくなったのがトピック。GT300クラスを加え、今年もドラマチックな戦いが予想される。
10月25日~26日開催の「世界ツーリングカー選手権(WTCC)」は、セバスチャン・ローブ選手を擁するシトロエンが参戦。コースも、よりスピードの出る新型マシンに各チーム変わることから、昨年までの東コースからフルコースに変更される。
日本最高峰のレースであるスーパーフォーミュラは、4月12日~13日の「鈴鹿2&4」が第1戦で、11月8日~9日が第7戦となる。この第7戦を「第13回JAFグランプリ」として開催。このJAFグランプリについては、JAF(日本自動車連盟)会長 小栗七生氏が説明を行い、F1に次ぐ長い歴史を持つフォーミュラシリーズであり、今季から2.0リッター直噴ターボの環境に配慮したエンジンを使うことから、通算13回目のJAF鈴鹿グランプリとして28年ぶりに復活したものだという。ちなみに、前回となる第12回JAF鈴鹿グランプリは1986年に開催され、カテゴリーはF2、優勝者は星野一義選手(星野選手はこれがJAF鈴鹿GP 4勝目)だ。
そのほか、最終コーナー前のシケインのネーミングライツパートナーが日立オートモティブシステムズになり、名称も“日立オートモティブシステムズシケイン”となった。シケインまわりには「HITACHI」の看板が3月1日から設置された。
また、2015年に5月23日~24日に開催予定のイベントとして「SUZUKA Sound of ENGINE2015」を紹介。これは鈴鹿サーキット50周年のアニバーサリーイベントが好評だったことを受けて企画され、モータースポーツの歴史にスポットライトを当てるようなヒストリックイベントになるといい、その思いを「ENGINE」という名称に込めている。