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コーンズ、V8エンジンを新搭載した「ベントレー フライングスパー V8」をイギリス大使館で国内初公開

コーンズのベントレー国内販売50周年を記念して。1890万円

発表会に参加したコーンズ・モータース ベントレー東京 ジェネラルマネージャー 木庭将之氏(写真左)とベントレー モーターズ ジャパン リージョナルマネージャーの牛尾裕幸氏、「フライングスパー V8」
2014年5月30日開催

1890万円

国内初公開となる「フライングスパー V8」の発表会はイギリス大使館で行われた

 ロールス・ロイス、ベントレー、フェラーリ、マセラティ、ランボルギーニの正規代理店であるコーンズ・モータースは5月30日、V型8気筒エンジン搭載の4ドアモデル「ベントレー フライングスパー V8」を国内初公開した。すでに国内での受注を開始しており、価格は1890万円。

 フライングスパーは、2013年に国内へ導入された“世界でもっともラグジュアリーなセダン”を謳うハイパフォーマンスセダン。これまで最高出力460kW(625PS)/6000rpm、最大トルク800Nm/2000rpmのW型12気筒 6.0リッターツインターボエンジン搭載車「フライングスパー」(8速AT/4WD)のみの展開だったが、今回新たに「コンチネンタル GT V8」と同じV型8気筒 4.0リッターツインターボエンジンを搭載したフライングスパー V8(8速AT/4WD)をラインアップに追加。

フライングスパー V8のアンベール

 同エンジンのスペックは最高出力373kW(507PS)/6000rpm、最大トルク660Nm/1750rpmとなっており、フライングスパーの0-100km/h加速4.6秒/最高速320km/hに対しフライングスパー V8は0-100km/h加速5.2秒/最高速295km/hと大きくひけを取らない高い性能を実現している(フライングスパー V8の出力などの数値は本国仕様のもの)。また、フライングスパー V8ではシリンダー休止機能といった燃費性能を高める機能も備わっているのが大きな特徴になっている。

 フライングスパー、フライングスパー V8を比べてエンジン以外に大きな変更点はないが、細かくはフロントバンパーに使われる一部の材質が異なる(メッキから黒い樹脂に変更)ほか、グリル上部に付く「B」をあしらったベントレーのウイングバッヂの色を黒から赤に変更。さらにマフラーエンドはフライングスパーが楕円形なのに対し、フライングスパー V8では8の字型を採用した。そのほか、後席のリアシートがフライングスパーでは電動調節式を標準装備しているところ、フライングスパー V8では固定式(オプションで電動調節式の選択が可能)となっている。

 フライングスパー V8は今年のジュネーブショーで公開されたばかりのモデルで、日本でのお披露目はこれが初となる。また、コーンズ・モータースは今年、ベントレーの国内販売を開始して50周年を迎えており、今回の発表はそれを記念して行われたもの。発表の場となった英国大使館には、フライングスパー V8とともに会場に華を添える形で1964年製(こちらも誕生から50年)の「S3 サルーン」が展示されていた。

フライングスパー V8のボディーサイズは5299×1976×1488mm(全長×全幅×全高、本国仕様)
フライングスパー V8のグリル上部に付くウイングバッヂは赤色を採用
マフラーエンドの形状は8の字型となる
新たに搭載されたV型8気筒 4.0リッターツインターボエンジン。最高出力は373kW(507PS)/6000rpm、最大トルクは660Nm/1750rpmとなっている
フライングスパー V8のインテリア。基本装備はフライングスパーと同じで、インテリアでの違いはフライングスパー V8では固定式のリアシートを採用しているところ。オプションで電動調節式の選択が可能になっている
こちらは1964年式のS3 サルーン。「戦後に制作されたベントレーサルーンの中でもっとも美しい」と評されたモデルとしており、ボディーサイズは5385×1899×1623mm(全長×全幅×全高)

 発表会に参加したコーンズ・モータース ベントレー東京 ジェネラルマネージャー 木庭将之氏は、「ジュネーブショーで公開されて間もないフライングスパー V8をいち早く公開できたことを嬉しく思う」と述べるとともに、同社がベントレーの国内販売を開始して50周年を迎えたことに触れ、「会場に展示させていただいたS3 サルーンは1964年式、私どもコーンズも1964年からベントレーの販売に携わらせていただいている。その節目の年に英国大使館というふさわしい場で発表会をできたことは、一重にお客様のご理解・ご支援の賜物」と謝辞を述べた。

 一方、ベントレー モーターズ ジャパン リージョナルマネージャーの牛尾裕幸氏は、「コーンズ・モータースにおかれては半世紀にわたりベントレー車の販売に多大なるご尽力をいただいている。メーカー、インポーター、ディーラーという垣根を越えて“ベントレーのブランドである”という信頼関係なくしてなし得なかったのではないか。今後も信頼関係を熟成し、高め合ってベントレーファンを一層増やしていき、ベントレービジネスのさらなる成功へ向けてよきビジネスパートナーとしてお互いに協力しあっていきたいと思っている」と、両者が強力なパートナーシップを築き上げていることを語ったほか、フライングスパー V8については「希望小売価格は2000万円を切る1890万円と、非常に魅力的な価格設定であり、今まで以上に新しいお客様との出会いの機会になるのではないかと期待している」と紹介した。

コーンズ・モータース ベントレー東京 ジェネラルマネージャー 木庭将之氏
ベントレー モーターズ ジャパン リージョナルマネージャーの牛尾裕幸氏

 なお、コーンズ・モータースが運営するベントレー東京(東京都港区南青山2-5-17)、ベントレー大阪(大阪市中央区博労町4-2-15)では、フライングスパー V8の特別先行試乗会「Special Preview Tea and Ride」を実施。ベントレー東京では6月6日~8日、ベントレー大阪では6月14日~15日に開催される予定。

S3 サルーン(写真左)とフライングスパー V8
会場にはミュルザンヌ(写真左)とコンチネンタル GT V8も展示されていた
フライングスパー V8(本国仕様)
全長×全幅×全高5299×1976×1488mm
ホイールベース3066mm
車両重量2425kg
エンジンV型8気筒 4.0リッターツインターボ
最高出力373kW(507PS)/6000rpm
最大トルク660Nm/1750rpm
欧州複合サイクル(混合)10.9L/100km
トランスミッション8速AT
駆動方式4WD
0-100km/h加速5.2秒
最高速295km/h

(編集部:小林 隆)