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開通まで2週間を切った圏央道 相模原愛川IC~高尾山IC間の一部を歩いてみた
2014年度開通予定の相模原ICから本線上へ向かう
(2014/6/16 12:35)
6月28日15時に開通する圏央道(首都圏中央連絡自動車道) 相模原愛川IC(インターチェンジ)~高尾山IC間。距離は約14.8kmかもしれないが、東名高速道路から中央自動車等、そしてその先の関越自動車道が高速道路で結ばれるインパクトは大きい。この区間を管轄するNEXCO中日本(中日本高速道路)の試算によると、厚木から秩父や伊香保温泉までの時間は、この開通によって約60分短縮され、秩父は約66分、伊香保温泉は約95分になる。片道だと1時間、日帰り往復だと2時間短縮できるのは大きく、宿泊前提で出かけていたところが、無理なく日帰りできるようになるのはありがたい。
その新規開通区間の一般向けバスツアーが6月8日に開催され、その一部を取材することができたのでここにお届けする。この一般向けバスツアーは国土技術研究センター(土木学会)が企画し、圏央道新規開通区間の一部を歩けるほか、近隣の建築物を専門家の解説付きで見られるというもの。歩ける区間は、2014年度中に開通予定の相模原IC~高尾山ICまで。但し、報道陣については相模原ICから最初のトンネルである城山トンネルまでとなっており、本記事も城山トンネルまでの写真を掲載する。
相模原IC
圏央道見学のスタート地点となった相模原ICは、6月28日の開通には間に合わず、2014年度の開通を予定している。接続する道路は、道志みちで知られる国道413号の南を平行に走る津久井広域道路。この津久井広域道路も現在建設中で、新小倉橋など一部区間が開通しているのみだ。
見学に訪れた際は、津久井広域道路から相模原IC料金所の間にある串川を越える橋を建設中だった。串川の水面との高度差が40m以上あるため、接続道路については張り出し架設工法を採用。最初に橋脚を作り、その後左右バランスを取りながらセグメントブロックを張り出して行くことで、“やじろべえ”のように橋を架けるとのこと。さらに料金所通過後の圏央道への合流も串川を越える地形となっており、料金所の両側にA~Hまで8本のランプ橋が架かる構造となっている。
相模原IC~城山橋~城山トンネル
報道陣が歩けたのは、相模原IC~城山橋~城山トンネルまで。バスツアーの参加者と一緒に歩いた。圏央道のKP(キロポスト)表示は、神奈川県にある茅ヶ崎JCTが起点となっており、いわゆる上り、下りも、茅ヶ崎JCTに向かう(内回り)方向が上り、逆方向(外回り)が下りとなる。今回のウォーキングでは、内回りを相模原から高尾山に向かったので、クルマの走行方向とは逆方向に歩く形となっていた。