ニュース

富士スピードウェイでユーザー参加型イベント「Fuji 86 Style with BRZ 2014」開催

9100人のファンが集結! 86の「FACTORY TUNE 002」がサプライズ公開

思い思いにパレードランを楽しむ86&BRZ、AE86のオーナーたち。本イベントの人気プラグラムだ
2014年8月3日開催

トヨタのスポーツ車両統括部が手がけた「FACTORY TUNE 002」が会場でアンベール。艶のあるシルキーシャイン+マットホワイトのボディーカラーと、個性的な形状のLEDを埋め込んだフロントバンパーの組み合わせが高級感を感じさせる。インテリアの一部に上質なレザーを用いるなど、“大人カッコいい”スタイルが特徴だ

 静岡県小山町の富士スピードウェイで、86&BRZ、AE86ファンの祭典「Fuji 86 Style with BRZ 2014」が8月3日に開催された。当日は全国から多くのファンが駆けつけ、走行プログラムやイベント広場でのコンテンツ、ユーザー同士のコミュニケーションを楽しんだ。入場者数は2013年度開催時より1100人多い9100人、来場台数は3800台(86:2000台、BRZ:800台、AE系:300台、そのほか:700台)となった。

 2011年11月に行われた「トヨタ ガズーレーシング フェスティバル 2011」で初公開されたトヨタ 86(ハチロク)は翌2012年4月に発売。BRZと共に人気を集めているのはご承知のとおりだが、86が初公開された富士スピードウェイで、「86」にちなんで毎年この時期に開催されているのがこのイベント。86&BRZの人気拡大に比例するように入場者数が増え続けており、今年はついに1万人の大台の手前まで近づいた。86&BRZ関連のイベントとしては国内最大級の規模となっている。

 イベントの目玉は、なんといってもレーシングコースで行われるさまざまな走行プログラムだろう。なかでも人気なのは、計3回行われた86&BRZのパレードランで、150台という色とりどりの86&BRZ(+AE86)が、富士スピードウェイの1.5kmのホームストレートを埋め尽くす光景は圧巻。見ているだけでも十分楽しいが、乗って参加したらもっと楽しめるだろう。また、話題となっているJAF公認のチューニングカーレース「8BEAT」のデモンストレーションラン、順位と周回数に加えて燃費を加味したエコレース「GOODYEAR Presents 86/BRZ Fuji Green Cup」など、見るコンテンツも充実。

 イベント広場では、初披露となるサプライズカーの登場や愛車自慢コンテスト、土屋圭市氏をはじめとする有名ドライバーによるトークショーなどが行われ、こちらも熱気ムンムン。“86パトカー”を展示したタカラトミーブースや、劇場版映画を公開する頭文字Dとコラボした「AE86」「FD3S」の展示など、3車種のオーナーでなくても楽しめるコンテンツもたくさんあり、イベント広場は1日をとおして多くの人で賑わった。

 2015年の開催については発表を待たなければならないが、入場料も大人1000円(中学生以下は保護者同伴に限り無料)と手ごろなイベントで、1日たっぷり遊ぶことができるので、興味がある人は富士スピードウェイのホームページをチェックしてみよう。

駐車場

86&BRZオフミーティング駐車場

86&BRZオーナーお楽しみのオフミーティングエリア。86は「86Sプレゼンツ 86ミーティングエリア」としてCパドックに、BRZは「CLUBRZプレゼンツ BRZミーティングエリア」としてP19をそれぞれ用意

G-CIRCLE EXPERIENCE BY CLUBRZ

P1駐車場では、BRZオーナー限定のスペシャルプログラム「G-CIRCLE EXPERIENCE BY CLUBRZ」が行われた。水を撒いた専用コースで定常円走行を行い、FR車ならではの挙動を体感。助手席にインストラクターが同乗してくれるので安心だ

レーシングコースプログラム(抜粋)

8BEATデモンストレーションラン

レーシングコースのプログラムは、JAF公認のナンバー付きチューニングカーレース、「8BEAT」のデモンストレーションランからスタート。2013年から始まったばかりの新しいカテゴリーだ

GOODYEAR Presents 86/BRZ Fuji Green Cup

ドラテクと燃費、頭脳を競う「GOODYEAR Presents 86/BRZ Fuji Green Cup」も開催。2人以上で5人までを1チームとして1周2分30秒以上のタイムで周回。チェッカー時の着順と周回数、平均燃費のポイントを合計して順位を争うレース。このレースには、86の多田チーフエンジニアやトヨタ 広報部のスタッフ、トヨタディーラーのスタッフなども参戦。パドックは華やかな雰囲気に包まれた。優勝は「XaCAR 86&BRZ Magazine」チーム

新劇場版「頭文字D」コラボ企画 AE86&FD3Sスペシャルパレードラン

「新劇場版 頭文字D Legend1-覚醒-」が8月23日に公開されることを記念して、劇中に登場するAE86とFD3S限定のパレードランが行われた。先導する“藤原拓海仕様”のAE86を土屋圭市氏、“高橋啓介仕様”のFD3Sを谷口信輝氏がドライブ。ピットビル内には頭文字Dに関連したゲームや映画の原画なども置かれ、子供連れで賑わった

86&BRZパレードラン

86&BRZ、AE86系オーナー限定のパレードランを3回実施(各150台)。永遠に続くのかと思ってしまうほどの長い車列は、本イベントの風物詩になりつつある。場内放送に合わせて一斉にパッシングする光景も神秘的。新旧2台の86がパレードを先導

サーキットフォトセッション

3回目の86&BRZパレードランの前には、誰でも参加できるフォトセッションを実施。ドライバーやメーカー関係者と一緒に記念撮影できる

イベント広場(抜粋)

ステージトークショー

土屋圭市氏をはじめとする濃い面々による「ドリキンの言いたい放題」トークショーは2回行われた。1回目には多田チーフエンジニア、井口卓人氏、吉田寿博氏が出演
「不屈の男トークショー」には、プロ野球の中日や楽天などで活躍した山﨑武司氏(左から2番目)が参加。元々クルマ好きとして知られ、7月26日に富士スピードウェイで行われたGAZOO Racing 86/BRZ Race 第6戦でレーサーとしてデビューしたばかり

出展エリア

ニュルブルクリンク24時間レースで3クラス優勝という快挙を成し遂げたGAZOO Racingが富士に凱旋。写真は86でクラス優勝を果たした影山正彦氏(左)、佐藤久実氏(中央)、蒲生尚弥氏(右)の3人
スバル&STIはCLUBRZと共同でブースを出展。SUPER GTに参戦する「SUBARU BRZ GT300」と、全日本ジムカーナ選手権に参戦する山野哲也氏のBRZを展示。黒山の人だかりができていた
トミカブースでは話題の「トミカ警察 トヨタ86パトロールカー」を展示。本物のパトカーと見間違えるほどの仕上がりで、子供たちに大人気。トミカ商品の販売も行われた
トヨタ関連のイベントらしく、純正部品のサプライヤーであるトヨタ紡織も出展。86&BRZの純正シートのメーカーとして知られている
おなじみのアフターパーツブランドも多数出展。あらゆるカテゴリーが集まっているといっても過言ではなく、見てまわるだけでも楽しい。ディーラー系出展ブースの存在も目立っていた

(奥野大志)