ニュース

TRD、創立60周年を記念した100台限定のコンプリートカー「86 TRD 14R-60」、630万円

商談の申し込みは特設サイトで受け付け、10月6日~20日12時まで

2014年10月6日商談受付開始

630万円

 TRD(トヨタテクノクラフト)は10月6日、創立60周年を記念した100台限定のコンプリートカー「86 TRD 14R-60(イチヨンアール ロクマル)」の受注を開始した。価格は630万円で、同日から特設サイトで商談受付を開始。商談期間は10月6日~20日12時となっており、応募多数の場合は後日抽選となる。10月7日の時点ですでに55名の商談申し込みがあったという。

多数のエアロパーツを装着する「86 TRD 14R-60」。限定100台で商談期間は10月6日~20日12時。商談申し込みは特設サイト(https://gazoo.com/TRD/order/86_14R-60/Agreement.aspx)で行う

 「86 TRD 14R-60」は2013年に筑波サーキットで58秒407をマークした、TRDの研究開発車両「86 TRD Griffon Concept」で得たノウハウをフィードバックしたコンプリートカー。8月に開催された「Fuji 86 Style with BRZ 2014」で公開となった「86 TRD Griffon Track Edition Concept」が開発車両にあたり、車名は2014年の「14」、Racingの「R」、60周年を表す「60」で構成されている。

 街乗りからサーキット走行まで幅広い用途で使われることを前提に、「異次元の限界領域に挑むことが可能な市販車両」を目指して開発を実施。「バランスのとれた強固なボデー」「高次元のシャシ性能」「エアロダイナミクス」に焦点を当て、操舵に対してリニアで正確な挙動を実現したという。

 具体的には専用のフロント/リアバンパー、カナード、GTウイング、リアディフューザーなどで空力性能が高められるとともに、ドアスタビライザー、リヤVブレースに加え、フロント/リアガラスを一度外し、高強度ガラス接着剤で再度貼り直すといったボディー剛性の強化が図られた。ボディーサイズは専用バンパーやワイドフェンダーの装着などによりベース車から95mm長く、45mm広く、15mm低い4335×1820×1305mm(全長×全幅×全高)となっている。さらに後席を外して2名乗車仕様としたほか、ルーフをカーボン化するなど軽量化も行われた。駆動系ではベースとなる6速MTをクロス化するとともにファイナルが変更を受けている。

 エンジンは基本的にノーマルのままで、スポーツエアフィルターや専用マフラーで吸排気性能の適正化が図られているが、スペックは最高出力147kW(200PS)/7000rpm、最大トルク205Nm(20.9kgm)/6400-6600rpmとベースの「86」と同様となっている。

専用マグネシウム鍛造ホイールを装備。サイズは18×8 1/2J(タイヤサイズ:235/40 R18)
カーボンルーフによって軽量化が図られる
GTウイング(スワンネック形状)
エンジン自体はノーマルだが、インテークマニホールドのカバーがレッドに塗装されたほか、スポーツエアフィルターやスポーツオイルフィルター、ラジエターキャップなどを装着。エンジンマウントも強化品を使用
ステアリング(アルカンターラ)
シートは運転席、助手席ともにフルバケットシートを装備。リアシートは取り払われ、2名乗車仕様となる
左から今回発表された「86 TRD 14R-60」、チューニングベースの入門用というコンセプトの「86 TRD Griffon Street Edition Concept」、TRDの研究開発車両「86 TRD Griffon Concept」

(編集部:小林 隆/Photo:堤晋一)