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光岡自動車と伊勢丹がコラボ、新宿店で20台限定販売のヒミコ「クレイジータイマー」
7日間かけて塗装する「ネオグリーンパール」や「伊勢丹タータン」加飾を採用
(2014/9/10 15:05)
光岡自動車は、伊勢丹とコラボレーションして製作した2シーターオープンカー「Himiko(ヒミコ)」の限定車「Himiko CRAZY TIMER(ヒミコ クレイジータイマー)」を9月12日に発売する。価格は599万4000円で、内外装に装備する伊勢丹独自のタータン柄別に「マクミラン/イセタン」「ブラックウォッチ/イセタンメンズ」の各10台で、合計20台を用意する。
9月10日に伊勢丹新宿本店メンズ館 正面玄関で行われた発表会では、ボディーのフロントフェンダー後方に「マクミラン/イセタン」のエンブレムを装着したヒミコ クレイジータイマーを展示。また、9月10日~23日まで同店で開催されている「オンリー・エムアイ 秋のキャンペーン」の期間中、この場所で車両展示が行われる。
発表会で登壇した光岡自動車 代表取締役社長 光岡章夫氏は、「1993年から行われている“オンリー・エムアイ”のイベントで、20年以上ある歴史のなかでクルマを扱うのは今回が初めてとのことで、これを聞いて私たちは大変嬉しく思っております。今回のコラボ商品はヒミコの“クレイジータイマー”というクルマで、うちの青木がデザインしたものですが、伊勢丹様とも似合う品格あるデザインだと感じています。今後とも弊社は、三越伊勢丹様と楽しく、どきどきわくわくしながらコラボをやっていきたいと思っております」とコメントした。
また、三越伊勢丹 常務執行役員 新宿本店長の鷹野正明氏も挨拶を行い、「今回のコラボでは私たちの担当者が光岡社長をはじめ、光岡自動車のみなさんにわがままを言わせていただき、あんな素晴らしい限定車を20台造っていただくことになりました。グリーンのボディーカラーは非常に手が込んだもので、まさに日本人でなければできない技術であります」と限定車を表現した。
ヒミコ クレイジータイマーの車両概要については光岡自動車 開発課 課長 青木孝憲氏から説明が行われ、このなかで青木氏は「今回の開発にあたっては“伊勢丹さんでしか買えないヒミコ”ということを最初に決めて20から30の企画案を用意したのですが、社内の企画チームから“これはつまらん。オレたち光岡自動車が型にはまったような常識的な発想でどうするんだ”と言われ、“ヒーローになるな。ヒールであれ”という言葉をいただき叱咤激励されました。そこで私も目が覚めて、お客さまが見た瞬間にあっと驚くような発想力や遊び心、やんちゃな気持ちが僕らの持ち味だろうと考えて、このクレイジータイマーというクルマが心に浮かんできました」と開発スタート時の発想を紹介。さらに「クレイジーという言葉はネガティブな意味ではなく、ハリウッド映画などで超越したクールなかっこよさを表現するものです。また、タイマーという言葉もついていますが、このクルマに乗ることで、子供のころに持っていた自由な発想、僕自身も忘れかけていたやんちゃな発想といった過去の時間を取り戻したい、クレイジーな時間を取り戻したいという思いで名付けました」と解説している。
ヒミコ クレイジータイマーはヒミコ ARDOR(491万4000円)がベースとなっており、直列4気筒DOHC 2.0リッターエンジンと6速ATを組み合わせて後輪を駆動。電動開閉式ハードトップを備えている。ボディーカラーは専用の「ネオグリーンパール」で、フロントノーズに七宝焼の専用グリルバッヂ、左右のフロントフェンダー後方に「マクミラン/イセタン」、または「ブラックウォッチ/イセタンメンズ」の専用エンブレムを装着。さらにボディーのサイド部分にはないとブラックの2トーンラッピングを施し、18インチの専用アルミホイールを装着する。
インテリアではシート表皮が専用のクロコダイル調合皮シートに変更され、パーキングレバーとシフトセレクターのベース部分が「マクミラン/イセタン」、または「ブラックウォッチ/イセタンメンズ」のカラーリングとなる。このほかにもブラックのアルマイト加工が施されたアルミ削りだしシフトノブ、専用インパネデコレーションパネル(グラデーション塗装)、クローム仕上げのエアコン操作ダイヤル、エアコン吹き出し口などを採用している。