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東京ビッグサイトで旅行気分が味わえる「ツーリズムEXPOジャパン2014」9月27日~28日開催

キャンピングカー約120台が集まる「くるま旅 キャンピングカーフェア」も同時開催

大型の模型を展示するエアバスブース
2014年9月27日~28日開催

入場料:大人1300円、学生700円

「旅フェア日本」と「JATA旅博」が統合されたツーリズムEXPOジャパン

 東京ビッグサイト(東京都江東区有明)東館1~6ホールで、国内外の観光産業に関連する企業、業者が出展する世界最大級の観光関連イベント「ツーリズムEXPOジャパン2014」が9月27日~28日に開催される。入場料は大人1300円、学生700円。

 このツーリズムEXPOジャパンは、2013年まで別々に開催していた「旅フェア日本」と「JATA旅博」を統合したイベント。どちらも旅行に対する需要喚起への貢献度は高いものだったが、「国内も海外も同時に色々見てみたい」という来場者の声に応えるため統合されることになった。それだけに、会場には国内外の魅力的な観光地を紹介するブースが目白押し。会場内を歩きまわるだけでも楽しいイベントになっている。

旅の玄関である成田空港と羽田空港のブース。成田空港ブースではパスポート型のスタンプ帳を用意してスタンプラリーを行っている
JR各社も合同でブースを出展。JR東海では新幹線クルーの制服を着て、0系新幹線の先頭フード前で記念撮影もできる。専用アプリをスマホにダウンロードして撮影すると、AR(拡張現実)技術で本当に0系新幹線の前に立っているように撮れる
開業を控えた北陸新幹線の紹介では「グランクラス」のシートに座れるコーナーを設置。かなりの人気で順番待ちの長い列ができた
旅行関連の企業が集まるイベントなのでクルマ関連の出展は少ないが、スウェーデンブースではボルボの「XC60」を展示。アンケートに答えてメルマガ配信の登録を行った人に、ボルボオリジナルグッズから「ミニカー」「ゴルフシューズバッグ」「サンシェード」のいずれか1つがプレゼントされる。数に余裕はあるとのことだが、人気がありそうなブースなので品切れの可能性もある。手に入れたい人は早めにブースを訪れたい
こちらは国内向けとなるレンタルバイクの紹介ブース。国産車に加え、ドゥカティやハーレーダビッドソンなどもレンタル車両として用意されている

 乗り物好きにお勧めなのが各航空会社のブースだ。こちらでは各社の最新機材に装備されている「いち押しのシート」が展示されていて、実際に座ることも可能。とくにビジネスクラスのシートは年々機能と快適度が上がっているので、この機会にその座り心地を体験してみてはどうだろう。なお、航空機メーカーではエアバスが出展していたので、まずはそこから紹介しよう。

エアバス

大型の模型を展示するエアバスブース

 エアバスのブースでは最新鋭の「A380」に採用されているエコノミークラスシートを展示。エアバスの機体は従来から幅広なデザインだったが、A380はさらにワイドになっているのでエコノミークラスシートでも横幅が19.25インチもある。身長170cm、体重65kgという筆者の体型でこのシートに座ると、両サイドの席とのゆとりをしっかり体感できる。座り直すときやテーブルでのPC作業のときでも横の隙間を気にする必要はなさそうだ。

ワイドな機体幅を生かし、エコノミークラスシートもワイドな設計になっている。海外までの長時間の機内環境を、すべてのシートで快適に過ごしてほしいという発想からエコノミークラスシートをとくに重視しているとのこと。インターネットが常時接続となるビジネスクラスはさらに快適だ

ANA

ANAやユナイテッドによる合同ブース

 ANA(全日本空輸)はスターアライアンスグループとの合同ブースで、ビジネスクラスシートの展示と試座を行っている。このシートは電源も接続されていて、実際にリクライングさせて快適な座り心地を体験できる。また、ヘッドマウントディスプレイを装着して世界旅行を体感できるコーナーもある。このほか、ANAのFacebookページ、LINEアカウント、ツイッターなどフォローをして現地のカウンターで提示すると、ANAの「制服型キーホルダー」がもらえる。こちらも数量限定でなくなりしだい終了になる。

ANAのビジネスクラスシート。装備、居心地ともに良好だった。大きめの固定式テーブルも非常に便利
ヘッドマウントディスプレイを装着して世界を旅するアトラクション。体感時間は1分で、旅先を3個所から選べる
Facebook、LINE、ツイッターをフォローするともらえる制服型キーホルダー。種類は3タイプ

JAL

“鶴丸マーク”の尾翼が飾られたJALブース

 JAL(日本航空)は国際線、および国内線に投入した最新シートを展示している。国際線ではボーイング787に採用しているエコノミーシートを大々的にアピール。この機体では従来は横9列だったシート配列を横8列に変更。それによってシートの横幅が5㎝広がり、シートピッチも約5㎝広くなっている。また、国際線の777&767も「スカイスイート」には、すべて新しいシートを導入。このシートも一部展示が用意されており試座も可能。国内線では「クラスJ」の展示が主体。国内線のビジネスユーザーに人気のシートで、普通席よりも18㎝広く、足下も広く取った贅沢な設定。リクライング機構も充実している。それでいて、料金は普通席からプラス1000円である。

こちらが国際線のボーイング787用のエコノミークラスシート。幅、足下のスペースがワイド。モニター下にはUSBポートも設定
こちらは国内線でビジネスユーザーに人気のクラスJ。ブースの壁面には人気アイドル 嵐を起用したCMボードを設置。真ん中に立つことでメンバーと記念撮影風になるので、隠れた人気スポットになっていた

デルタ航空

デルタ航空ブース

 デルタ航空も新型シートを展示。シートの全長は208㎝、幅は52㎝と長身の人でもゆったりくつろげるサイズ。シートポジションは電動調整できめ細かく設定可能。もちろん、フルフラットベッドにもなる。このシートには15.4インチのモニターも装備。電源コンセントとUSBポートも装備している。このシートも試座OKだ。また、就寝時に提供される寝具はウェスティンホテルの「ヘブンリー機内寝具」。アメニティは「Tumi」となっている。

デルタ航空の新型シート。シートの機能だけでなく、機内用の寝具やアメニティにもこだわったサービス内容をアピールしている

「ジャパンフードコーナー」「ワールドフードコート」「全国どんぶり選手権」も展開

 ツーリズムEXPOジャパンではこういった乗り物好きが楽しめるブース以外にも、観光イベントだけに国内外のさまざまなブースが見てまわれる。各ブースではその土地の特色を生かした展示を行っていて、アジア系の国々のブースでは、民族衣装や民俗芸能なども披露している。日本国内の観光地も負けておらず、土地の名物、お祭りなど見やすく展示している。今後のドライブの目的地を選びに行くのもよいだろう。現地のスタッフも来ているので、展示にはない穴場のドライブスポットなどが聞けるかもしれない。

 また、会場内のフードコートは3タイプあり、日本の食文化を堪能できる「ジャパンフードコーナー」、食べ物で世界一周できる「ワールドフードコート」、日本全国から「丼物」だけ集めた「全国どんぶり選手権」が展開されている。会場に足を運んだら、ぜひこちらもチェックしてほしい。

 なお、取材当日は開催前となっていたが、9月27日~28日の一般日には軽キャンパーからトレーラータイプまで幅広いジャンルのキャンピングカー約120台が展示される「くるま旅」キャンピングカーフェアも同時開催される。

日本各地の観光地もブースを出展。大雨で大きな被害が出た広島県も出展しており、応援を兼ねてブースを訪ねたい。高知県はよさこいの衣装や鳴子を展示。沖縄県は泡盛の試飲やフルーツの試食を行っていた
世界中からブースが集まっているが、見ていて楽しいのがアジア各国のブース。民族衣装を着て民族楽器で演奏。まさに観光という雰囲気を味わえる。記念撮影も気軽に応じていた
2015年10月にポカリスエットが月面に向かうロケットに搭載される。その容器にメッセージを刻めるキャンペーンも行っていた。メッセージを書いた人にはポカリスエット1本を進呈
各国の食事が楽しめるフードコート。料理はもちろん、ソフトドリンク、ビールなどのアルコール類も世界中から集めて販売している

(深田昌之)