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国内外の観光イベント「旅博2013」にF3マシンが展示

各航空会社のビジネスクラスシートも紹介

JALをはじめとするワンワールドアライアンスに加盟する航空会社のCA(キャビンアテンダント)たち
2013年9月13日~15日(一般公開日:9月14日~15日)

 国内外の観光関連会社などが一堂に会するイベント「旅博2013」が9月13日より開幕した。会場は東京ビッグサイト(東京都江東区有明)1~3、6ホール。14日~15日は一般公開日となる。入場料は大人1200円、学生600円。保護者同伴の小学生以下と中学生・高校生(要学生証)は無料。

 旅博は旅行需要喚起を目的として1977年から開催されているイベント。元々は海外旅行(アウトバウンド)を中心に扱っていたが今年は国内および訪日旅行(インバウンド)なども含めたイベントとし、国内の観光需要開拓も視野にいれている。会場では各国の観光局や航空会社、旅行会社など154の国と地域から730の出展者が参加し、観光情報や旅行情報を提供している。ホール6では世界各国のグルメが味わえるフードコートもオープンしており食べ歩きを楽しむこともできる。

 開会式では、主催者を代表してJATA(日本旅行業協会)会長の菊間潤吾氏が登壇し、「今週、2020年東京オリンピック開催が決まったが、前回の東京オリンピックが開催された1964年は日本の海外旅行自由化が認められた年。来年はその50周年であり、旅行というものが果たしてきた役割を考えながら次のオリンピックに向けて進化していきたい」などと挨拶した。

一般社団法人日本旅行業協会会長 菊間潤吾氏
同じく開会式で挨拶をした国土交通副大臣 鶴保庸介氏
各国大使らも集合したテープカット

 会場ではマカオ観光局がマカオグランプリ出場マシンを展示したほか、各航空会社がビジネスシートなどを展示し、実際に座って体験ができるようになっている。ここではこれらを中心にリポートしていく。

マカオブースでは11月14日から開催されるマカオグランプリのプロモーションとしてF3マシンを展示。マカオグランプリを長年サポートしている横浜ゴムのタイヤも展示されていたが、展示されているF3マシンがシリーズ戦仕様のためか、クムホのタイヤが装着されていた

各航空会社のビジネスクラスシート

 旅博では各社がブースを構えるものの、パネル展示やパンフレット配布を行うブースが多い。実際に会場にいって、その国や地域から来日した観光担当者と話しつつ旅の情報を得られるのがメリットであるが、誌面で伝わりづらい部分もあるので、ここでは会場に展示されていた航空会社のビジネスクラスシートを紹介する。

 旅客機は必然的に長時間座り続けなければならない乗り物で、それだけに各航空会社はより快適性の増した新機材の導入や、シートのリニューアルなどを積極的に行っている。

 とくに力を入れて開発しているのが、エコノミークラスよりも客単価を高く設定できるビジネスクラスシート。海外出張を頻繁に行わなければならないビジネスマンからのリピート需要なども狙え、快適性も重視するが各種電源の完備など仕事のできる空間を意識しているものもある。

 ANA(全日本空輸)、ユナイテッド航空、JAL(日本航空)、デルタ航空、エアアジアXが実際のシートを展示しており、その全部がフラットになる仕様。座り心地や寝心地を体験できるようになっていた。

ANA

ANAブース
ANAのビジネスクラスシート
タッチパネル対応の液晶モニタ
液晶モニタの下には各種ソケットを装備
テーブルを引き出したところ
リモコンとシートの操作パネル
フルフラットにした状態
プレミアムエコノミーのシートも展示されていた
ANAが新規導入したボーイング 787に採用されているブリヂストンの航空機タイヤも展示されている

ユナイテッド航空

ANAの近くには同じスターアライアンスのユナイテッド航空が展示を行っている。窓の形や液晶シャッターボタンからボーイング 787を模していることが分かる
ユナイテッド航空のビジネスクラスシート
フルフラットにしたところ
液晶モニタ
電源コンセントとUSBソケット
スターアライアンスに所属する旅客機の模型

JAL

JALブース
ボーイング 777に導入中のJALビジネスクラスシート「SKY SUITE」。この新型ビジネスクラスシートを導入した機体はSKY SUITE 777と名付けられ、Wi-Fiサービスの導入も行われている
備え付けのタッチパネル液晶
パネル操作用のリモコン
フルフラットの状態
ボーイング 767に年末から導入され始めるJALのビジネスクラスシート「SKY SUITE」。この旅博が一般初公開となる。このシートを導入した機体はSKY SUITE 767と名付けられる
液晶モニタの下にはコンセントやUSBソケットを装備
フルフラットにした状態
JALの近くではワンワールドアライアンスもブースを出していた

デルタ航空

デルタ航空のブース
ビジネスクラスシート。エンタテイメントシステムまわりはモックのため、液晶モニタは動かせなかったが、本来は正面に引っ張り出すことができる
コンセントやUSBソケットなど
テーブル
フルフラットにした状態
エアアジアXのブース
エアアジアの2クラス機に装備されているプレミアム・フラットベッド
リクライニングさせたところ

そのほか

近畿日本鉄道ブースでは今年3月にデビューした特急「しまかぜ」のシートを展示
ウィラートラベル(WILLER TRAVEL)とはとバスも出展していた
岡山県両備バスの太陽光発電機搭載バス
内装は水戸岡鋭治氏がデザインしている
美ら海水族館の魚たちを展示していた沖縄ブース。この他にもいくつかの道府県が展示を行っていた

(清宮信志)