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ANA、那覇空港にダイヤモンドメンバー向けの新ラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」を12月15日開設

ラウンジに直結する専用保安検査場を新設し、スムーズな搭乗が可能に

2014年12月10日開催

12月15日に那覇空港に開設される「ANA SUITE LOUNGE」

 ANA(全日本空輸)は、那覇空港にダイヤモンドサービスメンバーおよびファーストクラス利用者向けの限定ラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」を12月15日に開設する。ANA SUITE LOUNGEは、国内線では東京国際空港(羽田空港)に次いで2番目の開設となる。このラウンジのオープンに先立ち、12月10日に報道陣に公開が行われたのでその模様をリポートする。

ターミナルビルから見ていると民間機はもちろん、自衛隊のF-15Jや哨戒機などが頻繁に飛び立っていく
ANA SUITE LOUNGEは那覇空港北側にあるC保安検査場の左隣にある
ANA SUITE LOUNGEの入り口
ダイヤモンドサービスメンバーとファーストクラス利用者のみが利用できる
保安検査場を抜けるとすぐに出発ロビーに続く扉が。急ぎのときはANA SUITE LOUNGEを使わずに、専用保安検査場だけを使うという利用方法も

 那覇空港のANA SUITE LOUNGEは、2FのC保安検査場の左脇に新設。従来のプレミアムメンバー向けのラウンジは2Fの出発ロビー31番ゲート向かいにあるが、保安検査に関しては一般客と同じものを使う必要があった。しかし、沖縄のANA SUITE LOUNGEは、中にラウンジ利用者しか使えない専用の保安検査場があるため、一般の保安検査場が混雑していてもラウンジ内の保安検査場を使うことでスムーズにゲートまで向かえる。実際、沖縄は修学旅行などで使われる機会が多く、取材中も200人近い学生が詰めかけ一般の保安検査場の半分が塞がっていた。こうした場合でも待たなくて済むのが大きなメリットとなる。

 さらに出発まで待機するラウンジとしての機能も充実しており、262m2のスペースに41席用意されるラウンジ内では専用のWi-Fiやコンセントが使えるほか、仕事ができるデスクなども備えられている。また、内装やフード類は「沖縄を感じて欲しい」というコンセプトで揃えられており、沖縄の伝統織物“ミンサー織り”のアートや珊瑚をイメージした照明フード、海をイメージしたガラスの置物に加え、シークワーサージュースや泡盛などが提供される。

1人用ブースには、コンセントが2つとテーブル下に機内持ち込みサイズに合わせた荷物置き場がある
コンセント右側にある穴は将来的な拡張用とのこと
家族連れ向けとして4人掛けのブースが3ブース用意される
休息を取りたい人向けにラウンジの奥には照明を落とした一角がある
仕事用の作業デスクは9席
シートは耐久性が高い“eレザー”を採用
試しに13インチのMacBook ProとA4の書類を置いてみたが、幅は90cm以上あるため広々とデスクが使える
珊瑚をイメージしたランプシェード
沖縄の海をイメージしたオブジェ
沖縄の伝統織物“ミンサー織り”のアート
フードとドリンクコーナー
沖縄ならではのシークワーサージュースと、グレープフルーツ、オレンジ、レモンをミックスしたフルーツウォーター。お酒を割るのにピッタリな味だった
アルコールは泡盛、白と赤のワイン、ウイスキーなど6種類前後が提供される
自動ビールピッチャー(右)とコーヒーメーカー
冷蔵庫には冷えたグラスとトマトジュース、ミネラルウォーター、さんぴん茶があった
同じく冷蔵庫には野菜ジュース、ミルク、リンゴジュース、炭酸入りミネラルウォーターのほかレモンリキッド、タバスコ、塩などの調味料も用意される
フードはおつまみ、チョコレート、フルーツグラノーラ、パンとクッキーが提供される
クッキーは沖縄で人気の「Jimmy's」のもの

 設備面では、授乳室や携帯電話用の個室ブース、専用喫煙室、多機能トイレなど必要な機能がすべて揃っている。また、女性用の洗面所には無料のアメニティが提供される、決して広くはないが、きめ細やかなサービスが充実している。

授乳室や喫煙室、携帯電話用通話ブース、多機能トイレ、男女それぞれのお手洗いを備える
授乳室にはおむつを捨てるためのゴミ箱が完備
喫煙室は空調の制御と排煙装置により、扉を開けても煙が外に出ないようになっている
喫煙室にある排煙装置
多機能トイレ。オストメイト使用者向けの設備や着替え用の踏み台がある
女性向けのお手洗い。無料のアメニティサービスがある。個室数は2
男性用のお手洗い。個室数は2つでうち1つにチャイルドシートを備える。小便器も2つ
ANA SUITE LOUNGE初の試みとして荷物用のロッカーを設置。荷物はチェーンで結んで盗難防止する

 担当者によると、那覇空港は2時間前など比較的時間に余裕を持って空港に到着する利用者が多く、こうしたダイヤモンドサービスメンバーにくつろいで欲しいということで全国では2番目の設置となったという。また、お土産物などを置くことができる、ラウンジとして初の荷物用ロッカーを設置しており、盗難の心配なく荷物が置いておける。今後、他空港にも「ANA SUITE LOUNGE」の設置を検討しているという。

専任のスタッフやコンシェルジュが常駐する予定

(シバタススム)