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ホンダ、HondaJetフライトシミュレーターを導入

FlightSafety Internationalと共同開発、ホンダジェットの飛行特性を高精度に再現

2015年2月25日発表(現地時間)

FlightSafety Internationalと共同開発した小型ビジネスジェット機「HondaJet」のパイロット訓練用フライトシミュレーター

 本田技研工業の航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(HACI:Honda Aircraft Company)は2月25日(現地時間)、小型ビジネスジェット機「HondaJet」のパイロット訓練用フライトシミュレーターを導入、設置を開始したと発表。

HondaJet量産1号機

 今回導入されたHondaJetのフライトシミュレーターは、オクラホマ州ブロークンアローにあるFlightSafety Internationalの製造工場で製作、組立が行われた後、HACIの本社敷地内のホンダジェットトレーニングセンターに納入され、現地での設置を開始した。

HondaJetトレーニングセンター

 フライトシミュレーターには最先端のソフトウエア技術を用い、HondaJetの飛行特性を高精度に再現することができ、あらゆる条件でのパイロット訓練を行えるという。これによりパイロットは、飛行の安全に必要とされる広範囲なトレーニングを受けることが可能となる。

HAICの従業員
顧客向けのデモツアー
コロラド州での飛行試験の様子

 HondaJetの開発責任者で、開発・製造・販売を担当するHACIの藤野道格社長は、「我々は最新のテクノロジーを用いたトレーニングプログラムの開発を行ってきました。特にパイロットトレーニングは安全上重要であり、HondaJet専用にカスタマイズされています。今回HACIに設置した専用のフライトシミュレーターは、ホンダジェットを操縦するすべてのパイロットに、質の高いトレーニングを提供するための欠かせないツールとなります」とコメントしている。

(椿山和雄)