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KONDO RACING &日産自動車大学校、スーパー耐久参戦4年目はシリーズチャンピオンを狙う

3月28日~29日にツインリンクもてぎで開幕

2015年3月28日~29日開幕

左から日産自動車大学校の玉生久典氏、学生の丹呉いずみさん、藤井誠暢選手、学生の石山景太さん

「スーパー耐久シリーズ2015」が3月28日~29日にツインリンクもてぎで開幕する。日産「GT-R NISMO GT3」で参戦するKONDO RACING &日産自動車大学校の学生と参戦ドライバーの藤井誠暢選手が3月18日、今シーズンへの意気込みなどを語った。

 日産自動車大学校とKONDO RACINGの共同プロジェクトとなるスーパー耐久への参戦は2015年で4年目。レーシングメカニックの技術や組織運営に必要なチームワークを学び、次世代を担う整備士を育成することを目的とする教育プログラムの一環として実施されてきた。

一級整備士を目指す学生の石山景太さん

 同プログラムに参加する石山景太さんは、一級整備士を目指す学生の1人。石山さんは「僕はドライバーサポートを経験しましたが、ドライバーが飲むドリンクを用意したり、時間の管理など目立たない作業でしたが、現場に出てみないと分からない社会的に必要なものを学べて、自分に足りないもの分かって大きな経験となった」と、プログラムに参加した感想を語った。

一級整備士の資格を取ってディーラーに勤務したいという丹呉いずみさん

 同じく一級整備士の資格を取ってディーラーに勤務したいという丹呉いずみさんは「レースの現場は小さなミスも許されない“命の現場”だということが分かりました。それは販売会社でお客様のクルマを整備することに変わりはなく、そういった緊張感を持った自分に成長していきたい」と、レースの活動で学んだことを話した。

 2014年までのチームの成績は、2012年はシリーズランキング4位、2013年は7位、2014年は3位となっている。これまでは日産自動車大学校の栃木、横浜、愛知、京都、愛媛にある各校が分担しながら5戦に参戦してきたが、2015年は全6戦にフル参戦する。

 3年間、同プログラムに参加する藤井選手は「今までの3年は勉強と成長でしたが、チームも学生も熟成してきて、今年はいよいよ、コミットした目標に対する緊張を学生の皆と味わいたい」と話し、「もっと高い目標に向けて、チームはフル参戦してチャンピオンシップを意識した戦いをしていきます」と、今シーズンのシリーズチャンピオン獲得を目標に掲げた。

藤井誠暢選手

 また、藤井選手は「全員がパーフェクトな仕事をしないと高い目標にたどり着くことはできません。学生の皆も気を引き締めて頑張ってくれると思いますし、僕たちドライバーも今シーズンに向けて非常に気合が入っています」と、レースへの意気込みを話してくれた。

(椿山和雄)