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総務省、「自動車」分野への研究費は4年連続トップの3兆2448億円と発表

2位「情報通信機械器具・電子部品」2兆5110億円、3位「医薬品」1兆4721億円

2015年4月13日発表

2013年度の主要な製品・サービス分野別研究費(資本金1億円以上の企業)

 総務省は4月13日、2014年科学技術研究調査(2014年12月12日公表)を踏まえ、2013年度の「自動車」分野への研究費の支出が3兆2448億円で4年連続トップとする調査結果を公表した。2位に「情報通信機械器具・電子部品」、3位に「医薬品」と続いた。

 科学技術研究調査は、日本における科学技術に関する研究活動の状態を調査し、科学技術振興に必要な基礎資料を得ることを目的に毎年行われている調査。発表によると、2013年度の日本における企業の研究費は製品・サービス分野別で、「自動車」分野への支出が3兆2448億円と最も多く、次いで「情報通信機械器具・電子部品」が2兆5110億円、「医薬品」が1兆4721億円となった。

 2013年度の研究費の総額は18兆1336億円で2年ぶりに増加。このうち企業の研究費は12兆6920億円で、研究費全体の70.0%を占めた。企業の研究費を資本金階級別にみると、100億円以上が74.1%、10億円から100億円未満が17.1%、1億円から10億円未満が6.1%となっており、資本金1億円以上の企業が全体の97.2%を占めている。

 また、研究費の上位5分野の推移をみると、2010年度に「自動車」が「情報通信機械器具・電子部品」を抜き、4年連続で1位。「情報通信機械器具・電子部品」を除く4分野の研究費は、2009年度以降、増加傾向にある。

2003年度~2013年度における上位5分野の研究費の推移(資本金1億円以上の企業)
2013年度の企業の研究費は12兆6920億円と全体の70.0%を占めた
2013年度における企業の研究費のうち資本金1億円以上の企業が全体の97.2%を占める

(編集部:椿山和雄)