ホンダと鳥取大学、災害時を想定したFCVやEVの電力を医療現場に供給する実証実験

外部給電用インバータ「Power Exporter CONCEPT 9000」

　本田技研工業と鳥取大学医学部附属病院は7月31日、災害時などを想定して、FCV（燃料電池自動車）やEV（電気自動車）で作る電力を医療現場等に提供する実証実験を8月から展開すると発表した。

鳥取大学医学部附属病院

　具体的にはホンダの「フィット EV」や外部給電用インバータ「Power Exporter CONCEPT 9000」などの機材を使用して、濃縮酸素供給装置やポータブルX線装置などの医療機器へ給電を行い、災害時などの総合的な医療活動への効果を検証する。

　実証実験で使用する「Power Exporter CONCEPT 9000」は、FCVやEVと組み合わせることで、最大出力9kWの電力を使用可能にする外部給電用インバータ。一般家電向けAC100V（15A）のコンセント6口を使用して最大9kW、もしくは大型暖房機器等で使用するAC200V 6kWとAC100V 3kWの組み合わせで合計9kWが使用可能。