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シトロエン、「C4」をフェイスリフト、1.2リッターターボ+6速ATの新パワートレーン搭載

アイドリングストップ搭載も相まって燃費は約20%改善の16.3km/Lを実現

2015年9月11日発売

276万円~296万円

新パワートレーンを採用した5ドアハッチバック「C4」(写真は新色の「グリ スピリット」)

 プジョー・シトロエン・ジャポン(シトロエン)は、5ドアハッチバック「C4」をフェイスリフトして9月11日に発売する。価格は276万円~296万円。

 ラインアップは従来の「C4 エクスクルーシブ」のみの展開から、エントリーグレードの「C4 セダクション」と、パノラミックガラスルーフなど装備の充実化を図った「C4 セダクション アップグレードパッケージ」の2モデル展開に変更された。

モデルエンジン変速機駆動方式価格
C4 セダクション直列3気筒DOHC 1.2リッター直噴ターボ6速AT2WD(FF)2,760,000円
C4 セダクション アップグレードパッケージ2,960,000円
今回のフェイスリフトで新たに搭載された直列3気筒DOHC 1.2リッターターボ「HN02」エンジン。6速ATを組み合わせ、JC08モード燃費は16.3km/Lを実現

 これまでC4のパワートレーンは、直列4気筒DOHC 1.6リッターターボ「5F02」エンジンに6速シングルクラッチAT「EGS」の組み合わせだったが、今回のフェイスリフトで直列3気筒DOHC 1.2リッターターボ「HN02」エンジンと6速AT「EAT6(Efficient Automatic Transmission)」にスイッチ。

「HN02」エンジンは高い燃費効率と環境性能を備えるとともに、スムースでレスポンスに優れるのが特徴。トランスミッションには「C4 ピカソ」などに搭載されている6速ATを新たに採用。ギヤレシオをハイギヤード化することで同一速度域でのエンジン回転を下げ、新開発のクラッチによってロックアップ領域を拡大してトルクコンバーターのフリクションロスを低減するなど、省燃費性や静粛性を向上させた。

 さらにアイドリングストップ機能の搭載などにより、従来モデルに比べ約20%の燃費改善に成功。これまで13.5km/LだったJC08モード燃費は16.3km/Lまで引き上げられている。

 一方、エクステリアではヘッドライトデザインの変更を行い、ハロゲンヘッドライトには白色に点灯するLEDランプを組み合わせるとともに、リアコンビネーションランプにLEDを使った独自の3Dライトを採用。ボディーカラーは新色の「グリ スピリット」をはじめ全6色の設定となっている。

ヘッドライトデザインは刷新され、ハロゲンヘッドライトに白色に点灯するLEDランプを組み合わせた。LEDはエンジン始動とともに白色に点灯し、ウインカーが作動すると連動して点滅する
リアコンビネーションランプにLEDを使った独自の3Dライトを採用

 また、装備を充実させた「C4 セダクション アップグレードパッケージ」では、電動のブラインドを備えた大型パノラミックガラスルーフをはじめ、新デザインの17インチアロイホイール(ダイヤモンドカット加工)、スマートキー・システム&エンジンスタートボタン、リバースギヤ連動ドアミラーチルト機能などを標準装備。

 また、安全装備では車両周囲の障害物を検知するフロントソナー(バックソナーは全車標準装備)、後方車両が死角に入った際にサイドミラーに配置されたオレンジダイオードによって警告を行うブラインドスポットモニターシステムなどを採用するなど、エントリーグレードのC4 セダクションから20万円高の価格設定で魅力的な装備が与えられている。

主要諸元

C4 エクスクルーシブ(従来モデル)C4 セダクション(新型)
乗車定員5名
ステアリング
駆動方式2WD(FF)
全長×全幅×全高4330×1790×1490mm
ホイールベース2610mm
トレッド(前/後)1530/1525mm
重量1360kg1320kg
エンジン直列4気筒DOHC 1.6リッターターボ「5F02」直列3気筒DOHC 1.2リッターターボ「HN02」
エンジン最高出力115kW(156PS)/6000rpm96kW(130PS)/5500rpm
エンジン最大トルク240Nm(24.5kgm)/1400-3500rpm230Nm(23.5kgm)/1750rpm
トランスミッション6速シングルクラッチAT「EGS」6速AT「EAT6」
JC08モード燃費13.5km/L16.3km/L
サスペンション(前/後)マクファーソンストラット/トーションビーム
ブレーキ(前/後)ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(前/後)205/55 R16

(編集部:小林 隆/Photo:安田 剛)