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ホンダ、北米市場で2015年秋発売の新型「シビック セダン」

1.5リッター直噴ターボと2.0リッターi-VTECの2本立て。「アジャイルハンドリングアシスト」採用

2015年9月16日(現地時間)発表

フルLEDのテールランプやファストバックスタイルのリアビューでスポーティさを訴求する新型「シビック セダン」

 本田技研工業の米国現地法人アメリカン・ホンダモーターは9月16日(現地時間)、北米市場で2015年秋に発売を予定している新型「シビック セダン」を発表した。

 北米市場において10代目を数える新型シビックシリーズ。その第1弾として発売される新しいシビック セダンは、歴代モデルで追い求めてきたスポーティさをさらに強調するべく、先代から全幅を2インチ拡大。全高は1インチ抑えてワイド&ロープロポーションとした。外装に配置するすべての灯火類にLEDを使っているほか、フロントオーバーハングを切り詰めボンネットを長くとり、Cピラーから短いトランクリッドに連続性を持たせたファストバックスタイルとしたデザインを採用。伸びやかなラインによってダイナミックでスポーティな印象を手に入れている。

 パワートレーンでは、北米向けのホンダ車で初めて直列4気筒DOHC 1.5リッターの直噴ターボエンジンを採用するほか、直列4気筒DOHC 2.0リッターi-VTECエンジンの2種類を設定し、トランスミッションはCVTに加え、2.0リッターi-VTECエンジンでは6速MTも選択できるようになっている。燃費は米国環境保護庁(EPA)認定値で「40mpg(1ガロンの燃料あたり40マイルを走行)」以上の数値を達成している。

 このほかに走行面では、新設計したプラットフォームとシャシーによる軽量、高剛性なボディー、「液封コンプライアンスブッシュ」を採用したサスペンションなどで基本性能を高め、ブレーキ制御でコーナーリング中のライントレース性を高める電子制御システム「アジャイルハンドリング・アシスト」を採用。スポーティさと上質さを合わせ持つ走行性能を実現しているという。

メーターは大型のタコメーターとデジタル表示のスピードメーターを組み合わせるコンビネーションタイプ

 キャビンはエンジンルームの遮音や3層としたドアシール、遮音ガラスの採用などでノイズ低減を徹底追究。ボディー下部を全面的にカバーするアンダーボディーカバーを使ってクラストップレベルとなる空力性能を実現したことと合わせ、静粛性の高い快適な空間を演出している。また、開口部をさらに拡大したトランク、クラス最大級を誇る室内空間などで使い勝手も向上させた。

 また、ホンダの安全運転支援システム「ホンダ センシング」を採用。「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」「路外逸脱抑制機能」といった先進安全装備のほか、北米向けのホンダ車として「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」を初搭載している。

新型シビック セダンのインテリア。トランスミッションはCVTをベースに、2.0リッターi-VTECエンジンでは6速MTもラインアップ。パーキングブレーキは電動式となっている
室内空間をさらに拡大し、遮音性とノイズ低減を追究した高い静粛性で快適な車内空間を生み出している

(編集部:佐久間 秀)