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名古屋で初開催。「音質向上アドバイス」も行われた「カロッツェリア エクスペリエンス 2015」

今後は福岡、仙台、札幌でも開催

2015年11月3日開催

カロッツェリア エクスペリエンス 2015が開催された名古屋国際会議場 白鳥ホール

 パイオニアは11月3日、名古屋国際会議場 白鳥ホール(愛知県名古屋市)において「カロッツェリア エクスペリエンス 2015」を開催した。

 同イベントは、2014年秋に新型「楽ナビ」の発表にあわせて東京都内で初開催。この好評を受け、2回目となる2015年夏には東京に加えて大阪にも進出。3回目となる今回はさらに開催地を拡大。この名古屋を皮切りに、福岡(11月21日)、仙台(12月5日)、札幌(2016年1月24日)での開催を予定している。いずれも入場は無料。出展内容は名古屋と同様だが、会場スペースの都合で規模やデモカーの台数は変更になるとのこと。会場や開催時間など、詳しくは同社のイベントページ(http://pioneer.jp/carrozzeria/brand_event/event/experience/)を参照してほしい。

 会場にはこの10月に発売となったばかりの新型「楽ナビ」をはじめ「サイバーナビ」、スマホでコントロール可能な「AVメインユニット」(オーディオ専用機)が展示され、自由に操作や試聴が可能。さらに同社の解説員が常駐するため、操作はもちろん装着に関するアドバイスなどを受けることもできる。

 また、デモカーとしてアウディ「R8」、トヨタ「86」「ヴォクシー」、ランドローバー「イヴォーク」、ホンダ「N-BOX」「ステップワゴン スパーダ」の6台を会場内に用意。R8に関しては制限があったものの、ほかの5台については試聴可能となっていた。

 なお、今回のカロッツェリア エクスペリエンスは東京での開催をスケジュールに入っていないが、11月8日まで東京ビッグサイトで行われている「東京モーターショー2015」の会場にあるパイオニアブースでも、新型となった「楽ナビ」や「サイバーナビ」などの展示を行っている。

開場時間は13時~17時
来場者にはカタログとキーチェーンが配られた
音質向上アドバイスはあっという間に満員御礼
「CYBER DRIVE LAB」の受付カウンターも設けられていた
楽ナビのワイド2DIN対応モデル「AVIC-RW99」
カーナビの使い勝手を向上させるスマートコマンダー

専門スタッフが愛車の音質向上をサポート

 今回のイベントから新たにスタートしたコンテンツが「音質向上アドバイス」。これは同社の専門スタッフがユーザーのクルマに乗り込んでオーディオ環境をチェックし、さらなる音質向上に向けたアドバイスをしてくれるというもの。1台につき30分程度の時間を要するため、名古屋会場では8台限定で受け付け。開場直後に定員が埋まって受付終了となった。

 今回、運よく参加できたユーザーの愛車に対する不満点の多くは「ボーカルがはっきりしない」「音のまとまりがわるい」といった内容。それに対してスタッフが出した答えは、「タイムアライメントのリセッティング」「ツィーターの出力調整」「サブウーファーの位相反転」「カットオフ周波数の変更」とさまざま。ときには「ツィーターの位置を変えた方がよい」と大がかりな変更になってしまう例もあったが、ほとんどのケースではメインユニットの調節だけである程度は解消できるという回答だった。参加したユーザーは一様に喜んでいた様子だったが、今回のパターンだと参加できる人数が少ないのが難点。スタッフの話を聞いて実際の作業を見るだけでもかなり参考になるだけに、参加者以外も見学できるようになれば、より意義のあるコンテンツになるはずだ。

名古屋会場では「carrozzeria X」のスタッフが「音質向上アドバイス」を担当。試聴後にタイムアライメントを調整
ツィーターのレベルを下げたほうがよいとのアドバイスを受け、オーナー自らが調節
細かな調整などについてもアドバイスしていた

人気のデモカーはヴォクシーのコンプリートモデル

 6台用意されたデモカーのなかでも常に試聴待ちの列ができていたのが、オートバックスと共同開発した「ヴォクシー」「ノア」「エスクァイア」向けコンプリートモデル。価格が130万円(税別)と高価ではあるものの、デッドニングまで含めたコンプリートモデルならではの音のよさは、同車のオーナーでなくともやはり気になるといったところか。

 このほかに2015年モデルでは、N-BOXに搭載した8V型ラージサイズメインユニットタイプの楽ナビ「AVIC-RL99」を、ステップワゴン スパーダではリアモニターとの組み合わせなどをミニバンオーナーがチェックしているようだった。

デモカーの試聴は常に人が並んでいる状態。なかでもヴォクシーが一番人気だった
コンプリートモデルの内容
メインユニットはサイバーナビ
サブウーファーを内蔵する専用センターコンソールが付属
汎用の取り付けベースとなる「スマートコマンダーホルダー」。2軸式で自在に角度調節可能
サイバーナビのワイド2DINモデル「AVIC-ZH0999W」
1DINメインユニット「DEH-5200」
1DINメインユニット「DEH-6200」
1DINメインユニットはスマートフォンと接続して表示や操作できる「マルチディスプレイモード」に対応
カーナビ向けのグレードアップパーツ
装着場所を選ばないコンパクトなパワーアンプ「GM-D1400II」
コクピット型の什器も用意されていた
装着されていたのは新製品の楽ナビ
疑問点は常駐するスタッフに尋ねることができる。すぐに的確な答えが返ってくるのが嬉しい
イヴォークのデモカー
システム内容
メインユニットはサイバーナビ
ドアのウーファーとツィーターはバイアンプ接続されている
R8のデモカー
システム内容
サイバーナビとヘッドアップディスプレイのシンプルなシステム
86のデモカー
システム内容
ワイド2DINタイプのサイバーナビを装着
ウーファーは専用バッフルで取り付けられている
トランク内に大型のパワードサブウーファーを装着
N-BOXのデモカー
専用フィッティングにより8型モニター採用の楽ナビ「AVIC-RL99」を装着
スマートコマンダーは専用ホルダーでアームレスト部にビルトイン
ツィーターはダッシュボード上に
システム内容
スリムなリアスピーカーを装着
ステップワゴン スパーダのデモカー
こちらも専用フィッティングを使って「AVIC-RL99」を装着
助手席シート下にパワードサブウーファー「TS-WX120A」を装着
リアモニターはフリップダウン式でXGA解像度の「TVM-FW1040-B」
システム内容

(安田 剛)