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HondaJet、米国連邦航空局による機能・信頼性試験が今週完了予定

HACI社長の藤野氏「型式証明が間もなく発行される見通し」

2015年11月17日(現地時間)発表

4月23日に羽田空港に着陸した「HondaJet」

 本田技研工業の航空機事業子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は11月17日(現地時間)、米ラスベガスで開催されるビジネス航空ショー「ナショナル ビジネス アビエーション アソシエーション 2015」(11月17日~19日)の会場で、同社の小型ビジネスジェット機「HondaJet」についての最新状況を発表した。

 HondaJetは、米国連邦航空局(FAA:Federal Aviation Administration)からの型式証明取得に向け、現在、FAAによる機体および搭載装置の「機能・信頼性飛行試験」の最終段階にある。

 これまでに、新型航空機の機体や各種搭載システムなどの機能や信頼性を確認するさまざまな運航条件下での離陸・巡航・着陸の各試験、飛行中のシステムの故障シミュレーションや各種環境下(高温、低温、高湿度)での飛行試験、計器着陸試験などを実施。

 これらの試験は現在まで全米31州の計54空港で行われ、その他の試験も含めた飛行試験全体では米国内の70個所で計3000時間を超えている。

 HACI社長の藤野道格氏は「FAAによるHondaJetの機能・信頼性試験は今週完了する予定です。その後、最終的な型式証明が間もなく発行される見通しです」とのコメントを発表した。

4月23日の日本初公開イベントに出席したHACI(ホンダ エアクラフト カンパニー)社長の藤野道格氏
夜間の機能・信頼性試験を終え、米国ジョージア州アトランタに戻ったHondaJet
機能・信頼性試験のため米国ニューメキシコ州アルバカーキから出発するHondaJet

(編集部:椿山和雄)