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英ジャガー・ランドローバー、「エンジン・マニュファクチュアリング・センター」を2倍に拡張

4億5000万ポンド(約832億円)の予算を投入

2015年11月24日(現地時間)発表

 英ジャガー・ランドローバーは11月24日(現地時間)、英国・ミッドランド州にある「エンジン・マニュファクチュアリング・センター(EMC:Engine Manufacturing Centre)」に4億5000万ポンド(約832億円)の予算を投入し、規模を2倍に拡張すると発表した。

 同社のECMは2011年9月に計画が発表され、「ジャガー」「ランドローバー」両ブランドの車両に搭載されるエンジンを自社で内製する初めて工場として2014年10月に開業。新世代の直列4気筒2.0リッターディーゼル「INGENIUM(インジニウム)エンジン」の開発・生産拠点ともなっており、ジャガー「XE」、ランドローバー「ディスカバリー・スポーツ」などに搭載してこれまでに5万基を世に送り出している。

英国・ミッドランド州にある英ジャガー・ランドローバーの「エンジン・マニュファクチュアリング・センター」

 今回の拡張プログラムはジャガー、ランドローバー両ブランドの現行型モデル、さらに将来の新型モデルに対する世界的な需要の高まりを背景に実施され、現在は10万m2の敷地面積を2倍となる20万m2に拡張。生産規模の強化が図られる。なお、ECMに対する投資額は、これまでに合計10億ポンド(約1850億円)にのぼり、英国内の自動車製造施設として過去10年間で最大規模になるとのこと。

 この発表のなかでジャガー・ランドローバー最高経営責任者(CEO)のラルフ・スペッツ博士は、「英国における高度な製造施設にこのような大規模投資が行えることを、大変誇りに思っており、今回の拡張によって新規雇用を創出できることに大きな期待を寄せています。EMCは、ジャガー・ランドローバーにとって重要な戦略的施設です。EMCを拡張するという決断は、よりクリーンかつ効率的なエンジンを求めるお客様のご要望にお応えするとともに、英国が世界的な競争力を維持するために必要なスキルと能力を持つ人材を育成するという、当社のコミットメントを明確に示すものです」とコメントしている。

(編集部:佐久間 秀)