日産、ドライバーの脳波を言語化して車両周辺に投影する「リーフ」製作

ドライバーの脳波を言語化して車両周辺に投影するEV「リーフ」

　日産自動車は4月13日、ドライバーの脳波を言語化して車両周辺に投影するEV（電気自動車）「リーフ」を製作するとともに、その車両が走行している映像「THE ELECTRIC CARtoon! IN A DRIVING SCHOOL AT NIGHT」を同日に公開した。

　今回の車両はリーフ販売開始5周年を記念して製作されたもので、脳波測定用ヘッドセットを装着したドライバーの運転中の脳波をリアルタイムで計測・解析し、脳波とEVの運転感覚を表現した計33パターンの言語データを自動的にマッチングするシステムを搭載。その運転感覚は、マンガの吹き出しを模したイラストとして車両周辺に投影しながら走行できるという。

　今回の企画では実際にこの車両を使い、男女30人の被験者に対してさまざまなシーンにおけるリーフ運転時の脳波を測定。一般的に脳科学の分野では「α波は、リラックス度や集中度が高い時に多く出る脳波」「β波は、緊張や興奮度が高い時に多く出る脳波」と言われているそうで、企画では「α波を、リラックス度が高い＝心地のよい状態」、「β波を、興奮度が高い＝エキサイティングな状態」と定義した結果、発進時は2人に1人以上の割合でβ波が、コーナリング時は9割以上の人からα波が顕著に現れ、EV運転時の「心地のよい状態」と「エキサイティングな状態」を確認できたとしている。

　なお、このリーフは日産グローバル本社ギャラリーで4月29日～5月中旬（10時～20時）に実車展示される予定。