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ハーレーダビッドソン、仏マルセイユで新モデル「ロードスター」を披露

「攻撃的」なライディングポジションを持つカフェレーサー風モデル

2016年4月28日(現地時間) 公開

154万円~158万4000円

ハーレーダビッドソン、フランスのマルセイユでロードスターを初披露

 米ハーレーダビッドソンは4月28日(現地時間)、フランスのマルセイユで開催した国際試乗会において、スポーツスターファミリーの新型「ROADSTER(ロードスター)」を、日本のプレスに向けて初披露した。

 車両自体は日本国内でも19日に発表され、同日からオーダーを受け付けているが、実車を公開するのはこれが初めてという。店舗へのデリバリーは5月下旬、実際にユーザーの手に渡るのは6月頃からを予定している。

モデルカラー変速機価格
ロードスタービビッドブラック5速MT1,540,000円
モノトーン(ブラックデニム/ベロシティーレッドサングロ)1,562,000円
ツートーン(ビレットシルバー&ビビッドブラック)1,584,000円
マルセイユ市街にあるハーレーダビッドソンのディーラー
店内には大量のハーレーが展示されている
店舗前の通り沿いにはオートバイ関連ショップが建ち並ぶ

ヤングアダルトに向けたカフェレーサースタイルのスポーティモデル

ハーレーダビッドソン ロードスター
ロードスターのデザインコンセプトについて説明する同社インダストリアルデザイナーのベン・マクギネリー氏

 ロードスターは同社の人気ブランドであるスポーツスターの中で最もスポーティなモデル。1950~1960年代のクラシックなレーシングスタイルを受け継ぎ、カフェレーサーを意識したフォルムにするとともに、ブラックを基調とするカスタム風デザインの「DARK CUSTOM」のコンセプトも併せ持つ1台となる。主なターゲットユーザーは同社のラインアップのなかでも比較的若い、20代と30代のヤングアダルト層と位置付ける。

 ステップをシートのやや前にセットしたミッドコントロールとし、スタイリングを重視して選択したというフロント19インチ、リア18インチの大径アルミキャストホイールを装着。インナーチューブ径43mmの倒立ビッグピストンフォークはストローク量を比較的短めに設定し、ハンドルバーは低く、たれ気味にしたことで、後ろ上がり・前下がりの「攻撃的」なポジションを演出する。

シート
ミッドコントロールのステップポジション
ホイールのスポークは左右方向から互い違いにクロスさせたユニークなデザイン
特徴的なピーナッツタンク。容量は12.5L
フロントマスク

 エンジンは最大トルク101Nm/4250rpmを発生する1201ccの空冷45度Vツインを搭載。5速マニュアルのベルト駆動で車両重量は259kg、ホイールベースは1505mm。ブレーキはフロントダブルディスク、リアシングルディスクでABSを標準装備。燃料タンクは12.5Lで同社の歴史あるピーナッツタンクを採用し、デジタルスピードメーターとアナログタコメーターを組み合わせたコンパクトなシングルメーターを搭載する。

ハンドルバー
コンパクトなシングルメーター。液晶部にはギヤインジケーターも備える

 排気デバイスおよびサイレンサーは欧州の新しい排出ガス規制であるEURO4に対応し、日本国内の規制にもそのまま適合する。騒音規制などの違いによって欧米とは異なるスプロケットやサイレンサーに変更になる場合も多いが、現時点では変更されることなくそのまま日本国内でも同様のデザインで販売される予定。

リアまわり。日本国内向けの仕様も同様のデザインになると見込まれる
ロードスターの各種装備

カスタム車両コンテスト「Battle of The Kings」の作品7台も展示

DARK CUSTOMのラインアップ。ロードスターがその7車種目となる

 ロードスターは、「フォーティエイト」「ストリート 750」「アイアン 883」「ストリート ボブ」「ファット ボブ」「ローライダーS」に続く7車種目のDARK CUSTOMコンセプトのデザインを採用する。

 DARK CUSTOMは同社によると、無駄をそぎ落とし、ベーシックでシンプルなオートバイのコアとなる部分を強調するデザインを体現したもの。落ち着いたカラーリングによる“とっつきやすさ”だけでなく、「黒いキャンバス」のようなものとして、カスタムのしやすさや統一感の出しやすさなどをDARK CUSTOMの特徴としている。

日本でも発売が開始した2016年モデルの「ローライダーS」もDARK CUSTOMのラインアップの1つ。マルセイユ店でロードスターとともに紹介された。日本国内モデルは日本への出荷割り当て分がすでに完売している

 車両のカスタム自体はハーレーダビッドソンユーザーの92%が何らかの形で施しているとしており、カスタムはもはやハーレーの文化の1つとなっている。世界中のハーレーダビッドソンのディーラーがカスタムのノウハウを共有しており、豊富な純正カスタムパーツなどによってどの国・地域に住んでいても適切なサポートができる点も他のメーカーにはないアドバンテージだという。

マルセイユ店には豊富なカスタムパーツが展示されていた
ライディングギアやアクセサリー等も販売している
ハーレーをイメージさせるアパレルブランド「BLACK LABEL」を展開し、ヤングアダルト層に対してハーレーへの関心をもたせる戦略も進めている

 こうしたカスタム文化を促進する活動の一環として同社が行なっているのが、「Battle of The Kings」と呼ばれるディーラーによるカスタム車両のコンテスト。欧州で行なわれている2016年の同コンテストでは、240のディーラーが参加し、そのごく一部のカスタム作品がロードスターの発表会場となったマルセイユにあるハーレーダビッドソンの店舗に展示された。

 2016年のコンテストにおいてベースとなった車両はアイアン 883。いずれも細部までこだわり抜いてカスタムした個性あふれる車両となっており、一般のハーレーオーナーがカスタムする際にも参考にできそうだ。ここでは展示されていたカスタム車両を写真とともに紹介する。

70年代のカフェレーサーを意識したという英国ディーラーの作品
オリジナルのアイアン 883から見た目を大きく変えることなく、アメリカンドリームにヨーロピアンフレーバーを詰め込んだという作品
フラットバーに脚の長いサスペンションを組み合わせるなどして“イカしたトラッカー”風に仕上げたという作品
Instagramの投稿から着想を得て、50年代のカフェレーサースタイルに仕上げたという作品
自分たちで各部のパーツを1から作り上げたという、まさしくアイアンな雰囲気を漂わせる作品

(日沼諭史)