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室屋義秀選手、「レッドブル・エアレース千葉2016」に向け地元福島でトレーニング

6月4日~5日開催の千葉戦、室屋選手「確実に力を出せれば十分に勝てる」

2016年5月18日 公開

 2016年シーズンのRed Bull Air Race World Championshipに参戦している室屋義秀選手が5月18日、室屋選手の地元であるふくしまスカイパーク(福島市)においてトレーニングデモフライトを披露。6月4日〜5日に千葉県の幕張海浜公園で開催される第3戦「レッドブル・エアレース千葉2016」に向けて意気込みを語った。

 取材日は本番のレースで使用する機体が到着しておらず、エアショーなどで使用されるレッドブルカラーの「Extra 300S」でトレーニング・デモフライトを行ない、上空ではエアレースでは見ることができないアクロバティックな飛行を披露した。

室屋義秀選手、「RED BULL AIR RACE CHIBA 2016」に向け地元福島でトレーニング(アクロバティックな飛行を披露)
レッドブル・エアレース千葉2016に向けて意気込みを話す室屋義秀選手

 2015年に初開催された千葉戦について、室屋選手は「昨年は新しい機体の導入があったりといろんな状況が初めてで我々もギリギリでレースに臨んだ中でベストな成果を出せたと思います」と話すとともに、昨シーズンについては「シーズンの後半戦はずっと調子がよくなっていき、総合3位ぐらいで飛べていたのでチーム体制もよかった」と振り返った。

 今シーズンについて「アブダビ(アラブ首長国連邦)」「シュピールベルク(オーストリア)」で開催された前2戦を振り返り、室屋選手は「前2戦はオーバーGという問題から失格ということで、ほぼポイントが取れていない状態です」と話し、その要因については「複合的な問題で、ちょっとチームが準備してきたこと以外の部分の要素があった」と明かした。

 また、現在のチームの状況については、室屋選手は「次の千葉戦から6戦ありますので、Gの問題についてもチームが準備をして、これからテストフライトを繰り返して問題がなくなるはずですから、ベストな状態で機体が仕上がってくると思います。前の2戦が苦しい戦いだったので逆にチームは燃えまくっています。チームの士気は高いですし、次からが第1戦だということでやろうと、盛り上がっています」と話した。

 6月4日〜5日の千葉戦に向けて、室屋選手は「最初の2戦はなかったことにして千葉戦が初戦という気分。機体、チーム、パイロット、非常にセットアップがよい状態にありますので十分勝てるポテンシャルを持っている。今年は確実に力を出せれば十分に勝てると思いますので、ベストな状態をキープしてレースに臨みたい」と意気込みを話した。

室屋義秀選手が、地元にあるふくしまスカイパーク(福島市)においてトレーニングデモフライトを披露した

(編集部:椿山和雄)