写真で見る「トヨタ iQ」

写真で見る「トヨタ iQ」

2008年11月20日発売
140万円～160万円

　トヨタ自動車が2008年11月に発売したコンパクトカー「iQ」。Car Watchでニュースにしたものだけでも、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」「2008年グッドデザイン大賞」「あなたが選ぶカー・オブ・ザ・イヤー　大賞」「2008-2009殿堂イヤー賞」など、2008年の自動車関連の賞を数多く獲得した車だ。

　iQの最大の特徴は、2985×1680×1500mm（全長×全幅×全高）と全長3mを切りながら4人乗りを可能としたそのサイズにある。全幅などは小型乗用車とそれほど変わらないだけに、より全長の短さが印象的。

　グレード構成は、基本グレードの「100X」、100Xにオートエアコン、本革巻きステアリングホイール、スマートエントリー＆スタートシステムなどを追加した「100G」の2グレード。そのほか100Gにレザーシートなどを装備した「100G レザーパッケージ」が用意される。ここに写真で紹介するiQは、100Gとなる。


全長の短さが印象的なiQ。狭い路地を曲がるときも全長が短いために運転は容易。ただ、全幅は1680mmとなるためすれ違いには意外と気を遣う

ボンネットフードはほぼ垂直になるまで開く。リアハッチの開口角も大きい

2ドアのためフロントドアは大きく、乗り込みには便利。ただ、一杯に開くには思ったよりも広い空間が必要となる	全長3m以下を実現するための工夫が詰め込まれたエンジンルーム。通常エンジン後方に搭載するディファレンシャルギアをエンジン前方に搭載し、前席からバンパー先端までの距離を短縮している。エンジンは、直列3気筒 DOHC 1.0リッターの「1KR-FE」型

給油口は車体左後方に設置	メーカーオプションで装着可能な175/65R15タイヤと15インチアルミホイール	iQのリアエンブレムは立体的なものとなる

リアハッチの開閉ボタンは、トヨタロゴの下部にある取っ手に配置されている	iQの四隅にはコーナープロテクターを設置。空力にも配慮した形状	ヘッドランプは、オートレベリング機能付きのディスチャージヘッドランプ


iQではホイールベース2000mmに対して、1560mmの室内長を実現。室内幅も1515mmを確保している	100Gでは、本革巻きステアリングを装備	コンパクトにデザインされたメーターパネル。スピードメーターの左側にはマルチインフォメーションディスプレイを配し、CVTのポジションやガソリン残量のほか、アクセル開度を表すエコドライブインジケーターなどが表示される

ステアリング左側にはオーディオコントローラーが取り付けられ、運転しながらのオーディオ操作が行える	“海中を優雅に漂うマンタ”をイメージしてデザインしたと言うセンタークラスター。上部に取り付けられているナビゲーションはディーラーオプション。この100Gではオートエアコンだが、100Xではマニュアルエアコンとなる	センタークラスターをフロントウインドー側から見たところ。非常に凝った造形がなされている

CVTのシフトはゲート式。シフトレバーも100Gでは本革巻き仕様となる	シフトゲート横には横滑り防止装置「S-VSC」のオフスイッチとエコモードスイッチを備える。エコモードをオンにするとアクセル操作による駆動力と空調の最適化が図られ、実用燃費を向上させる	DC 12Vの電源ソケットはシフトゲート前方に設置

ルームランプは白色LED 1灯ながら、角度調整機構を備える	バニティミラーは運転席のみで、スライド式のカバーが用意されている

100Gでは「スマートエントリー＆スタートシステム」を標準装備するため、エンジンスイッチでエンジンの始動や停止が行える	パワーウインドウスイッチはドアトリムに設置。ツイーターもトリムに取り付けられている	グローブボックスを非装備とすることで助手席の足元空間を確保。

iQのリアシート。4人乗りとはいえ前席との間隔は狭く、大人がリアに乗るにはフロントシートを前方にスライドさせる必要がある。フロントシートのスライド量は運転席240mm、写真の助手席で290mm

リアシートは5：5の分割可倒式。ラゲッジスペースは4名乗車時で32L、2名乗車時で232Lとなる

ラゲッジスペース下にはデッキボックスがあり、傘などの収納が可能