写真で見るトヨタ「ランドクルーザープラド」


 トヨタ自動車の本格4WD、4代目となるランドクルーザープラドがフルモデルチェンジして登場した。

 新型モデルは、「いつでもどこへでも行ける安心感と快適性」を備えたクルマとして開発。これまでのプラドが持つオフロード・オンロードの走行性能を進化させ、ユーティリティを徹底的に追求、フルフレーム構造の改良とボディー剛性のアップによる乗り心地の向上や、セカンド・サードシートの居住性と利便性の見直しなどにより、快適な室内空間を実現したとしている。

 ボディーサイズは、4760×1885×1850mm(全長×全幅×全高)(TZ-Gは全高1835mm)、エンジンは、203kW(276PS)/80Nm(38.8kgm)を発生する4リッターV型6気筒エンジンと、120kW(163PS)/246Nm(25.1kgm)を発生する2.7リッター直列4気筒エンジンの2種類を用意。トランスミッションはV6に5速AT、直4に4速ATを組み合わせる。

 グレード展開は「TX」「TZ」の2つ。標準モデルとなるTXでは、価格順に、快適装備を充実させた「Lパッケージ」「V6エンジン仕様」「直4エンジン仕様」「5人乗り仕様」の4タイプが選べる。

 上級モデルとなるTZは、「TZ-G」と「TZ」の2タイプを用意。ともに、V6エンジンを搭載、KDSS(キネティック・ダイナミック・サスペンション・システム)が標準装備され、また、オフロード走行支援機能として「マルチテレインセレクト+クロールコントロール+マルチテレインモニター+マルチテレインABS+電動リヤデフロック」をオプションで装着することができる。

 なお、「NAVI・AI-AVS&リヤ電子制御エアサスペンション」「レーダークルーズコントロール」「プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)」の装備をオプション装着できるのは「TZ-G」のみとなる。

 価格帯は、「TX」5人乗り仕様の315万円から、「TZ-G」の475万円まで。人気グレードは、トヨタ公式ウェブサイトの見積もりランキング(11月4日時点)では、1位「TX」、2位「TZ-G」、3位「TX Lパッケージ」の順となっている。

 撮影車はTZ。車両価格は410万円だが、マルチテレインセレクト+クロールコントロール+マルチテレインモニター+マルチテレインABS+電動リヤデフロック、ワイドビューフロント&サイドモニター、クリアランスソナー、チルト&スライド電動ムーンルーフ、ルーフレール、クールボックスなどのメーカーオプションを装備している。

エクステリアデザインのコンセプトは「モダンでたくましいフォルム」、先代モデルでは別々であった前後のフェンダー部分を、新型ではボディパネル一体構造として、躍動感を表現しているという。サイズは、全長4760×全幅1885×全高1850mm。ボディーカラーは10色を用意する。撮影車両はダークスチールマイカ。

 

フロントグリルは、グレー塗装にクロームメッキが施される、(TZ-Gはシルバー塗装にクロームメッキとなる)トヨタのエンブレム下に装備される、ワイドビューフロント&サイドモニターのカメラ(TZ、TZ-Gに、HDDカーナビとセットでメーカーオプション)
ライトを点灯したところ。フォグランプは全車標準装備ヘッドライトは2灯式、プロジェクターがローポジションとなる、(マニュアルレベリング機能付)
電動格納式ドアミラーは、サイドターンランプ付。ワイドビューフロント&サイドモニター装備車には、ドアミラー下にカメラが設置される。
TZ、TZ-Gグレードは、265/60 R18タイヤ+18インチアルミホイール、それ以外のグレードは265/65 R17タイヤ+17インチアルミホイールを装備スペアタイヤは装着タイヤと同サイズのもの。リアの床下に吊るされて収納される
ドアノブは、グリップタイプサイドステップは、全車標準装備。TZ-G、TZは照明付きとなる給油口の蓋には、外したキャップのためのホルダーが付いている
バックドアは、横開き方式、全車にガラスハッチが装備される。
リアフォグランプは、全車にオプション装着できるメーカーオプションのHDDカーナビ装着車に装備されるバックカメラ
LEDハイマウントストップランプ付きリアスポイラーは全車標準装備リヤワイパーは、リヤスポイラーに格納される
HDDカーナビ装着車に設定されるルーフアンテナルーフレールは全車にオプションで用意される。価格は2万6250円

 

サードシートは、5:5分割フロア格納シートを採用後部ドア側に設置されたノブを引っ張るとワンタッチでシートを収納することができる(TZ-G、TX Lパッケージは電動)
全席に、ヘッドレストと3点式シートベルトを標準装備している
サードシートの収納方法。まず座面が車両後方にスライドするその後、バックレストが前方に倒れるセカンドシートとの段差は最小限
セカンドシートにはアームレストが装備される前後スライドも可能。左席にはサードシートへのウォークイン機構も付く
アームレストのカップホルダーは全車標準装備アクセサリーソケットのDC12V(フロント・リア)も全車標準装備
インストルメントパネルは水平基調のデザインに仕上げられ、スイッチ類は機能別に配置されている
TZ、TX Lパッケージは本革巻き、TZ-Gは本革に木目調のステアリング。その他はウレタン製となる。ステアリングコラム左にワイパーコントロール、右にライトコントロールのレバーが付く。オートライトは全車に、オートワイパーは一部グレードに標準装備
クルーズコントロールは、TZ-G、TZ、TX Lパッケージ、グレードに標準装備される全車、オーディオレスが標準(撮影車はHDDナビゲーションシステム&プラド・スーパーライブサウンドシステム装着車)写真はHDDナビゲーションシステム&プラド・スーパーライブサウンドシステムのオーディオ
V6エンジン車に組み合わされる5速ATにはマニュアルモードが用意されるシフトレバーの前方には、左から、センターデフロックスイッチ、リアデフロックスイッチ、ダイヤル式トランスファー切り替えスイッチ、クロールコントロールスイッチと、駆動系に関するスイッチが並ぶシガーソケットは標準装備、USB端子は、HDDナビゲーションシステム&プラド・スーパーライブサウンドシステム装着で装備される
TZ-G、TZには、センターコンソールにオプションでクールボックスが用意される運転席上方には、後席の様子を確認できるミラーが装備される。サンバイザーは、照明付バニティミラー(運転席・助手席)を装備。運転席には、チケットホルダーが付く。
電動ムーンルーフは、チルトとスライド機能を持つ。メーカーオプションで全車に装備可能、価格は10万5000円。メーターパネルは、円筒状の2つのオプティトロンメーターと、中央部にマルチインフォメーションディスプレイを設定している。マルチインフォメーションディスプレイは、ステアリングに設置されたスイッチで操作する

 

マルチインフォメーションディスプレイ。下半分はシフトポジション、走行距離、を表示瞬間燃費クリアランスソナーのON/OFF
2速発進モードのON/OFF給油後の平均燃費平均燃費
平均車速走行時間外気温
タイヤの切れ角を表示するステアリングを左に切ると、表示もタイヤが左に切れる

 

メーカーオプションで装着されるHDDナビゲーションシステムカーナビの画面で、AM、FM、TV放送などの操作も可能
VICS情報に対応カーナビでも毎分の燃費をモニターすることができるカレンダー
目的地の検索方法は、名称、住所、施設、電話番号、メモリ地点などG-BOOK mX Proに対応している。地上デジタル放送に対応

 

全車、スマートエントリー&スタートシステムを採用キーを取り出すことなく、フロント・バックドアの施錠・解錠が可能、ワンプッシュでエンジンがスタートする電池切れなどのために通常のキーも内蔵されている
燃費性能は、V6モデルでは「燃費基準5%達成車」、直4モデルは「燃費基準+10%達成車」。排出ガスは、全車3つ星の「平成17年基準排出ガス50%低減レベル」認定を取得

 

(椿山和雄、Photo:鈴木広一郎)
2009年 11月 16日