写真で見るランドローバー「フリーランダー2」


 ランドローバーが、SUVマーケットにおいて新しいセグメントで挑戦するべく開発したモデルが、1997年にランドローバーブランドのエントリーモデルとして登場したプレミアム・コンパクトSUVの「フリーランダー」。

 その2代目として2007年6月に登場した「フリーランダー2」は、オフロード性能をブラッシュアップするとともに、「プレミアム・サルーンに匹敵する」と言うオンロード性能も強化した。グレードは「S」「SE」「HSE」で構成されたが、2010年4月に「3.2 i6」「3.2 i6 HSE」の2ラインアップに変更している。

 3.2 i6は従来グレードのSとSEの中間に位置するもので、従来のSにはなかった電動調整機能付きフルレザーシートやシートヒーター、バイキセノン・ヘッドランプを追加。さらに両グレードともサイド&リアカメラを標準装備し、よりスタイリッシュなデザインに進化した。

 いずれも最高出力171kW(232PS)/6300rpm、最大トルク317Nm(32.3kgm)/3200rpmを発生する直列6気筒DOHC 3192ccの「B6324S」エンジンを搭載。最大トルクの80%を幅広い回転域でもたらすとともに、100km/hまで加速するのに必要な時間を8.9秒とし、乗りやすさと俊敏性を両立。トランスミッションは6速ATで、アクティブ・オンディマンド・カップリング方式のフルタイム4WDを組み合わせる。

 センターコンソールに設けられるダイヤルを地形に適したアイコンにあわせることで、EDC(エンジン・ドラッグトルク・コントロール)、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)、ETC(4輪電子制御トラクション・コントロールシステム)などさまざまな電子デバイスをコントロールし、路面状況にあった走行ができる「テレイン・レスポンス」を標準装備とした。

 エンジンは横置きされるため、広い室内スペースを確保した。3.2 i6はレザーシート、3.2 i6 HSEはパーフォレイテド・レザー・シートを採用し、運転席は3.2 i6で6ウェイ、3.2 i6 HSEで8ウェイの電動調整機能を標準装備する。広めのヘッドクリアランスやレッグルーム、ショルダールームを確保したほか、リアシートをフロントより高く配したスタジアム・シートを採用した。ラゲッジスペースは6:4分割可倒式のリアシートを倒すことで、最大1670Lの容量を確保する。

 ボディーカラーはウィスラー・ホワイト、スマトラ・ブラック、ゼルマット・シルバーの3色を設定し、アルミホイールは6本スポークの17インチアルミホイール、10本スポークの18インチアルミホイールを用意する。撮影車は3.2 i6で、17インチアルミ仕様。

 価格は3.2 i6が433万円、i6 HSEが583万円。

ボディーサイズは4515×1910×1740~1765mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2660mm。エクステリアは1つの塊から削り出したような力強さとダイナミックなデザインとした。上級モデルのレンジローバーと同じクラムシェル・ボンネットやダイヤモンドメッシュグリルなどを採用したことで、プレミアム感も演出
オートレベリング機構付きのバイ・キセノン・ヘッドランプを標準装備。3.2 i6 HSEは走行方向に合わせて自動的に回転し、前方の視認性を高めるAFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)を備える従来モデルで採用していたサイドアンダーミラーを廃止し、サイド&リアカメラを標準装備。ドアミラーにはヒーターも付く
サイドステップはボディー同色ではなく未塗装のものフューエルリッドを開けると燃料タンクキャップ。ガソリンは無鉛プレミアム指定テールランプは円形にデザイン
「FREELANDER 2」のロゴはリアゲート左下に配される。その上にはLAND ROVERのロゴ6本スポークの17インチアルミホイール。タイヤサイズは235/65 R17直列6気筒DOHC 3192CCの「B6324S」エンジン。トランスミッションはコマンドシフト付き6速AT
インテリアはシックなブラックで統一し、インストゥルメントパネル、ステアリング、シフトノブなどにシルバーの加飾が施される。ブラック以外にベージュも選択できるステアリングはテレスコピック&チルト調節付で本革巻きステアリングの右側にはヘッドランプの点灯/消灯スイッチ
メーターパネルは左からタコメーター、水温/燃料メーター、スピードメーターフロント/リアドアには収納スペースのほかボトルホルダーがある
ステアリングに各種操作スイッチのほかマルチ・ファンクション・スイッチやクルーズ・コントロール・スイッチを内蔵するルームミラーは自動防眩タイプでサイド&リアカメラの映像を表示するモニターを内蔵
320Wアンプ付8スピーカーにサブウーファーを装備するハイライン・オーディオ・システム。その下に左右独立調整式オートエアコン(花粉・消臭フィルター付き)の操作スイッチを備えるテレイン・レスポンスのダイヤルスイッチ。ダイヤルを地形に適したアイコンにあわせるだけで、路面状況に最適な走行を実現するトランスミッションはコマンドシフト付き6速AT
センターコンソールにはカップホルダーのほか脱着式の灰皿がつく運転席は6ウェイ、助手席は4ウェイ電動シートを採用。シートの材質は本革で、フロントシートには角度調節付きアームレストを装備。シートヒーターは運転席/助手席ともにつく
後席は6:4分割可倒式後席アームレスト部はドリンクホルダーや小物入れを用意
ラゲッジスペースはリアシートを倒すことで、最大1670Lの容量を確保
ラゲッジスペースカバーもつくフロアボードの下にあるスペアタイヤラゲッジスペースにはDC12Vソケットを用意

(編集部:小林 隆 / Photo:小林克好)
2010年 5月 10日