写真で見るルノー「ウインド」


 「トゥインゴ」のプラットフォームに2シーターのオープンボディーを載せたクルマが「ウインド」だ。

 エンジンは直列4気筒、自然吸気の1.6リッターDOHCで、最大出力は98kW(134PS)/6750rpm、最大トルクは160Nm(16.3kgm)/4400rpm。トランスミッションは5速MTで、前輪を駆動する。パワートレーンとシャシーはルノーのスポーツカー・ビジネスユニットであるルノー・スポールがチューニングしている。本国には1.2リッターのターボ仕様もあるが、国内には1.6リッターのみ導入となる。

 ウインドの最大の特徴でもあるルーフは、電動回転タイプ。トランクリッドの上半分が後方を支点にして跳ね上がり、そこにできたスペースに、ルーフがほぼ180度回転して格納される。ルーフの開閉にかかる時間は12秒。ルーフはトランクリッド内に完全に収まるため、トランクの270リットルの収納スペースは、ルーフの開閉で変化しない。

 ボディーサイズは3835×1690×1380mmと5ナンバーかつ全長4m以下に収まるコンパクトサイズ。ホイールベースは2365mm、重さは1190kgでベースのトゥインゴよりも若干重めになっている。

 ウインドの価格は255万円。左ハンドルのみとなっている。もともとメーカーオプションなどの大掛かりなオプションはないため、フロアマット程度のオプションでも不満なく乗り出せる。

 

ウインドのオープン時の外見の違いは運転席上のルーフの有無が主なものとなる

 

フロントマスクはベースとなったトゥインゴをより吊り目にし、大型のエアインテークをイメージさせたデザインとなっている
ヘッドライトはハロゲンが標準
国内のナンバープレートでは開口部を若干塞いでいるが、もともと開口部はそれほど大きくないフォグライトはバンパー下にあるルノーの菱形のエンブレムは中央に配置される
傾斜したフロントウインドーフラットワイパーが装備されるミラーはブラック塗装。鏡面の端は曲率が変わり視野を広げている
側面のターンシグナルはフェンダーにあるドアノブは小さいレバーを引き上げる。トゥインゴと同等の操作だドア後ろのパネル上方に車名のバッヂが配置される
ガソリン給油キャップはキーを使って開ける給油リッドもフェンダーのラインに合わせているリアウインドーにはオイルメーカーのステッカーが貼られる
リアはボディ一体となったウイングを装備するテールライト類はすべて電球タイプハイマウントストップランプ
バックライトはバンパー中央下方にあるエキゾーストパイプは特にスポーティーな演出はなされていないリアウイング
ウイングとテールライト周りのデザイントランクリッドは乗員の位置に合わせてデザインが施される外からもリアウインドーの上下の狭さが目に付くが、実際、後方視界がよくない
トランクリッドを開いた剛性確保のパイプが渡っているが、スペースは思ったよりも大きく、ルーフの状態によって変化もないスペースに下にはスペアタイヤと工具が収納される

 

ルーフの開閉にはまず、トランリッドが後ろ側を支点にして勢いよく開き、ルーフが回転して収納する
トランクリッド内のルーフ収納スペース
ルーフを収納するため、厚みが大きい
エンジンは自然吸気の1.6リッターDOHC。特に装飾もされていない
タイヤは前後とも195/45 R16が標準。ディーラーオプションで17インチも用意される
2シーターのコクピット
左ハンドルMTという慣れが必要だが、右手でシフトする楽しみを味わえる仕様だペダルはもちろん3ペダル。標準で金属ペダルとなる
ステアリングはレザー巻。太めで握りやすいメーターパネルは中央は大型のスピードメーター。タコメーターは左側にひとまわり小さいメーター上にはカバーが付いている
左コラムレバーはひねってヘッドライトの操作。ただし別で自動ライト設定もできる。全体を押すとホーンが鳴るというフランス車伝統の操作も踏襲しているステアリング右側にはオーディオのサテライトスイッチがある。以前からルノー車共通の方法でオーディオ操作ができるダッシュボード。最上部ディスプレイはオーディオの表示も兼ねる
エアコンはオートエアコンを装備する。オーディオは操作部分とCD挿入口だけのユニットが装備され、表示はダッシュボード上のディスプレイにまとめて表示するハザードスイッチシフトレバーの先には、オーディオの外部入力はRCAプラグ。その右はドアロック、左はクルーズコントロール、その上は左右のパワーウインドーと中央がルーフ開閉スイッチ
ドアを開けるとキッキングプレートがあるグロープボックス。内部にDCソケットもあるドアの内側。レザー貼りとなっている
エアコンの吹き出し口は、ルーバーの操作でクローズもできるバイザーは薄い樹脂で、下に下げるだけのタイプ。ライトはルームライトのみルーフの開閉には手動でロックの解錠が必要だ
2シーターの室内
2シーターで、2人分の空間以外に余分はないミニマムな室内。ルーフを開くことで開放感を得ることができる
シートの後ろには隔壁が迫っているため、リクライニングはあまりしないキーはリモコン付き。キー本体のリモコンスイッチは使用できず、外付けのリモコンが有効になる
メーターパネル内にはオドメーターやトリップメーターのほか各種、今の燃料で走行可能距離や、平均燃費、瞬間燃費、整備目安を表示、明るさの設定も可能。操作はコラムの右レバー
オートライトの設定やルーフの開閉状態も表示できる

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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/

(正田拓也/Photo:鈴木広一郎)
2011年 11月 11日