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写真で見るメルセデス・ベンツ「CLAクラス」
(2013/9/12 14:50)
メルセデス・ベンツの新車種「CLAクラス」。メルセデス・ベンツ日本では、このCLAクラスの位置づけを今までメルセデス・ベンツを所有したことのない層に向けた新車種としており、その狙いどおり新規ユーザーに大変好評と聞く。車両自体は新型Aクラスを4ドアクーペ化したもの、と言ってよいもので、前輪駆動のパワートレーンをはじめメカニズムに共通点が多いクルマだ。
Aクラスがベースということもあり、フロントのダッシュボードからフロアコンソールまでデザインは共通。装備による素材の違いはあるものの、特徴的なジェット機のエンジンをモチーフとしたエアアウトレットなどはそのまま踏襲している。
しかし、エクステリアはAクラスと似ている部分もあるものの、大きく異なっている。4ドアクーペボディーということで、なだらかに下がるルーフからテールエンドまでのラインやドアのプレスラインは長さを演出し、4ドアクーペを強く印象付けている。フロントまわりではヘッドライトのボトムラインを波打たせ、Aクラスよりも力強さを与えるほか、グリルのフィンも横1本とするなど、細かく差別化が行われている。
4ドアクーペのとしての演出は、ドアがサッシュレスということも見逃せない。国産車では4ドアに限らずともサッシュレスは絶滅危惧種で、ドアを開いた際のスタイリッシュさとともに、ある年代の人にとってはノスタルジーも感じさせてくれるだろう。
CLAクラスの特徴でもあるテールエンドは、LEDによるテールライトによって印象付けている。他のクラスとは異なるデザインで点灯し、夜ならひと目でCLAと分かる。よく見ればテールエンドの長さは決して長くないが、リアシートから続くラインで長さを演出、見た目のバランスをうまくとっている。
パワートレーンはAクラスと基本的に同じで、パワーユニットはすべて直列4気筒DOHC 直噴ターボ、トランスミッションは7速DCTで基本は前輪駆動という点も共通。排気量はCLA 180が1.6リッターで最高出力122PS、最大トルク200Nm。それ以外は2.0リッターとなり、CLA 250が211PS/350Nm、CLA 45 AMG 4MATICが360PS/450Nmを発生する。
また、Aクラスでは可変トルク配分式フルタイム4輪駆動の4MATICが最上位クラスのA45 AMG 4MATICしか用意されなかったが、CLAクラスではCLA 250 4MATICも用意される。
安全装備も特徴で、レーダー型衝突警告システム「CPA」や、ドライバーの疲労を検知して警告する「アテンションアシスト」の全車標準装備化を行い、衝突が避けられない場合に自動で緊急ブレーキをかける「CPAプラス」や渋滞追従機能を持ったクルーズコントロール「ディストロニック・プラス」などをセットした「セーフティパッケージ」も装備可能とした。
CLAクラスの価格は335万円~710万円。撮影車はCLA 180にセーフティパッケージ、バリューパッケージ、エクスクルーシブパッケージ、メタリックペイント、COMANDシステムナビゲーションフルセットを装備している。