写真で見る「SAI TRD Sportivoバージョン」


 トヨタのモータースポーツ向け車両の開発から、トヨタ車のカスタマイズまで手がけるTRD(トヨタテクノクラフト)。そのTRDが大人の感性に合わせてドレスアップし、走りを磨いたのがSAI TRD Sportivoバージョンだ。

 純正オプションと同様にディーラーでの販売となるため、決して奇抜になり過ぎず、さりげなさのなかに、スポーティな雰囲気を織り込んでいる。フロントエアロスパッツは、バンパーの下端、左右に装着するタイプで、シンプルながらシャープな印象を与える。リアバンパースポイラーも一体型ながらバンパー下端へと装着され、ロー&ワイド感を演出。

 材質は割れにくいPPE製で、ホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、ブラックの3色は塗装済みも用意する。また、純正バンパーとのすき間を目立たなくするモールも付属するあたり、純正直系メーカーとしてのクオリティの高さが感じられる。

 さりげないパーツながら、SAIの表情にアクセントを加えるのが、フロントグリルガーニッシュだ。素材はガラス繊維で、カーボンのように折り目のある厚さ0.6mmのブルーのシート。ハイブリッド車の証であるブルーのトヨタエンブレムと色味を合わせつつスポーティな雰囲気を醸し出す。また、前後ウィンカーには、非点灯時に無色に見えるウィンカーバルブを装着し、灯火類もスタイリッシュに演出している。

 TRDでは、ホイールを16インチ、17インチ、18インチの3種類を用意するが、撮影車は17インチの「SP5」とグッドイヤー「EAGLE LS2000HybridII」を装備。サスペンションには、スプリングにSASCを採用したTRDスポルティーボサスペンションセットを装着する。SASCは反力線をコントロールしたスプリング。タイヤからの入力の方向と反力線をそろえることで、サスペンションがストロークする際のフリクションを低減し、乗り心地と操舵フィーリングを改善すると言う。

 そのほかTRDのロゴが入ったプッシュスタートスイッチや、オイルフィラーキャップ、フューエルキャップカバー、エンブレムなどで個性を演出する。

SAI TRD Sportivoバージョン
フロントエアロスパッツ。専用スポイラーが付いたAS Packageにも装着可能だが、その場合、AS Packageのスポイラーは外すことになる左右両端のボトム部に着く形状すき間にはモールが入り一体感のある仕上がり
リアバンパースポイラーは左右一体型。リアバンパーのボトムに着く純正のリフレクターが移設される
フロントグリルガーニッシュ色はブルーで、カーボン風の折り目がある
TRDのウィンカーバルブ(左)と純正。純正がオレンジ色なのに対し、TRDのものは表面がミラー風にコーティングされているTRDのウィンカーバルブにより、非点灯時には無色に見える点灯するとオレンジに見える
テールランプ。中段がウィンカー点灯するとオレンジ色に見えるTRDウィンカーバルブの装着状態
ホイールはTRDの「SP5」。タイヤはグッドイヤー「EAGLE LS2000HybridII」を組み合わせるTRDスポルティーボサスペンションセット フロント(写真左)とリア(写真右)。車高は約20mmダウン。スプリングとショックアブソーバーそれぞれ単体でも用意される
プッシュスタートスイッチ。TRDのロゴ入りで色はレッドTRDロゴ入りオイルフィラーキャップTRDのオーナメントが付いたフューエルキャップカバー。純正のフューエルキャップの上から装着する
TRD Sportivoのロゴが刻まれたエンブレム
タイヤとサスペンションが変わったことで、当たりはマイルドながらしっかりとしたハンドリングを実現している

(瀬戸 学 /Photo:雪岡直樹 )
2010年 4月 15日