DIYでクルマいじり

NAOさんのDIYでクルマいじり

第19回:トヨタ「ヴィッツ」納車!さっそくバラしてカーナビ移植

ディーラーでピッカピカの新車を引き取る瞬間は、何度体験しても感動的!

「デュエット」くんありがとう、「ヴィッツ」くんこんにちは!

 カミさんとおばあちゃんが大切に乗っているトヨタ自動車の「デュエット」くんが、このたびめでたく車齢10歳を迎えた。お買い物と送迎中心のため走行距離は僅か5万km程ではあるが、10年一区切りということでこのたび買い換えることにした。

 「車齢が10年を越えると、車検が年1回になって大変だからね~」という話も食卓でしていたのだが、1995年(平成7年)の車検制度規制緩和で10年を超えた普通車の毎年車検が廃止されていることは、もちろん都合よく筆者の記憶から一時的に消えていた(笑)。デュエットにできるだけボディーサイズが近い普通車という条件で車種選定をしたのだが、「アクア」は新世代ハイブリッドの魅力を差し引いても割高だということで却下、「iQ」は思いの外内装などがリッチだったが後席が狭すぎるということで却下、続いてヴィッツに試乗すると全方位でバランスがよく、若干ボディーサイズが大きくなるもののカミさんも運転しやすいと好印象。いつもお世話になっている気心の知れたディーラーさんなので、特に深~い値引き交渉をする必要もなく一発サインで祝・成約となった。

 ヴィッツのオルタネーター容量は通常仕様が12V 80A(純正品番 27060-47100)、寒冷地仕様が12V 100A(純正品番 27060-47110)と2割ほどの差異があるのだが、ヴィッツで雪道ドライブに行く可能性はあまりなく、電装品もさほど満載しない予定なので標準仕様を選択。デュエットが直3 1.0リッター/3速ATだったこともあり、直4 1.3リッター/CVTのヴィッツはカミさん曰く「とっても静かでパワーがあるね~」との高評価。普段シロナガスクジラじゃなくてヴェルファイアに乗っている筆者の感想は「ちょこまか小回りが利いて、とにかく楽しい~!」と、こちらも好印象だ。ヴィッツくん、これからよろしく頼みますよ~!

デュエットくん、10年間お疲れ様でした、ありがとう! ヴィッツくん、はじめまして、これからよろしくね!
ヴィッツのボンネット裏側には吸音材が面積の4割ほど施工されていた。量販コンパクトカーでもNVH対策に抜かりなし、感心感心
エンジンルームの隅から隅まで新品状態なのは、文字どおりこの瞬間だけ。できる限りこの状態をキープしたいものだ
直4 1.3リッターの1NR-FEエンジンは、ヘットカバーなしの剥き出し状態。輸出仕様にはヘッドカバーがついているそうだが、国内向けでは不要との判断?
筆者的にはかなり重要なポイントとなるオルタネーター。ノーマル仕様で最大発電量は12V 80Aだが、燃費には貢献してくれそうだ
オーディオレス仕様の納車直後らしい、超スッキリしたインパネの様子。特別仕様車なので、オートエアコンやキーレスエントリーは標準装備されている

納車!バッ直!ナビ!スピーカー!! よ~し、さっそくバラすぞ~(笑)。

 新車が納車されたら、まずはちょっとドライブでも行こうかな♪となるのが世間の相場だが、有無を言わさず分解作業を始めるのが我が家のお約束。その昔は家族も「ええぇぇ~、何やってるの~!」「せっかくの新車が……」と驚いていたものだが、今ではすっかり呆れて、いや、慣れており、納車とバラしは一連の儀式となっている。

 ドアのデッドニングやカーナビ取り付けについて、本連載ではデュエットとヴェルファイアでの事例を紹介してきたが、今回のはデュエットからのカーナビ移植とドアまわりの基本的なデッドニングを一気にやってみたい。

 カーナビやカーオーディオのDIY取り付けで真っ先に必要となるインパネ分解や車速センサー等の配線情報にについては、旧ソニーモバイルサイトの流れを汲むアルパインカーフィッティング情報が大変参考になるので参照されることをお勧めする。また、オルタネーターの大小や車種を問わず、バッテリーから各種電装機器へ安定して電力を供給できる配線ハーネスキット、いわゆる「バッ直(リレー付きバッテリー直結配線)」については、お勧めを通り越して「必須」と筆者は考えているため迷わず施工した。

●アルパイン 車種線用取り付け情報
http://www.alpine.co.jp/support/fitting/

●パイオニア 30A 電源配線キット RD-221
http://www3.pioneer.co.jp/carrozzeria/products/option/option.php?id=5&no=0

現行ヴィッツ世代以降はラジオのアンテナコネクタが仕様変更されているため、車外ナビを取り付ける際には必ずこの変換ケーブルが必要になる(トヨタ純正品番 08663-00520)
2DINナビを2DINワイド仕様スペースに納める際に必要なアタッチメント、実は純正部品が安くて便利。なんと1個100円なのだ(トヨタ純正品番 右側 86221-52050 / 左側 86221-52060)
本連載の愛読者さまには耳タコ目タコかも知れないが、内装バラシをする際には必ず用意しておきたい内装用純正クリップ。1個35円(トヨタ純正品版 90467-09206)
新品パーツを新品金具で取り付けるのとは違い、何世代にも渡ってパーツを流用する場合は強力両面テープが大活躍。取り付け場所に応じた製品をチョイスしよう
デュエットのフロントドアに取り付けていた直径16cmの市販スピーカーをリアドアへ移植し、フロントドアには直径17cm+ツイーター分離型スピーカーを新調した
騒音面で条件が厳しいコンパクトカーだからこそ、シッカリした設計のツイーター分離型スピーカーが活きてくる
3代前の愛車から使っているパナソニックの9型モニターと、しばらく眠らせていたパナソニックの2アンテナ仕様地デジチューナーを引っ張り出してきて再利用。ハーネスを自作してなんとか復活!
フイルムアンテナは、イクリプス(富士通テン)のアンテナが余っていたのでコネクタ部分をパナソニック仕様に付け替えて流用。ブースターが外付けなので、給電電圧は気にしなくてもOK
え~、色々ツッコミどころは多数あるかと思いますが(笑)、こんな感じでむりくり接続。インピーダンスってなんだっけ~
バックアイカメラもデュエットから取り外してそのまま流用。純正取り付け位置が用意されているので苦労はないが、突起物規制への対応については留意されたし
安心してクルマ電装品をフル活用するための必須アイテム、バッ直用ハーネス。こちらも1度購入すれば末永く使えるので意外にお買い得

バッ直配線とドア4枚デッドニングを一気に作業!

 前記のとおり、ヴィッツ1.3リッター標準仕様のオルタネーター出力は12V 80A。搭載されている灯火類やエアコンの台数がまったく違うため当然と言えば当然だが、発電容量も標準バッテリー容量もヴェルファイアの約半分の仕様となっている。エンジンルームから車室内ヒューズボックスに引き込まれている配線を見ても、必要十分な容量を余裕で確保していることは重々承知なのだが、やはり配線が細いという印象は拭えない。

 今回はカーナビ、カーテレビ、地デジチューナー、800WのDC/ACインバータを搭載するのだが、バッ直配線から給電することで安定した電源供給と精神的な安定感を確保できる。エンジンルームから車室内への通線は、ブレーキフルードのリザーバータンク右奥、バルクヘッドに用意されている通線用ゴムカバーから行う。チューチューアイスの先みたいになっている部分をカットして、そこから配線を通し、コルゲートチューブと耐候性インシュロックなどで固定し、防水テープでぐるぐる巻きにする。ヴィッツの場合はエンジンルーム側もステアリング下部も比較的作業しやすい形状になっていたのでスムーズに進めることができた。

 コンパクトカーは物理的にもコスト的にも制約が多いため、メーカーとしてもNVH対策が難しいところだと思うが、流石はトヨタの世界戦略車「ヤリス」。防音しまくったヴェルファイアから乗り換えても、特に騒音が気になるということはまったくなかった。が、しかし、カーナビを仮配線して鳴らしてみると、スカスカで共鳴しまくるドア+超軽量純正スピーカーが奏でる音質はちょっといただけない。重ければよいというものでもないのだが、それにしても純正装着スピーカーは驚異の軽さと薄さ、よくこれで音が鳴るものだと逆にビックリするほどだ。1g単位でクルマを軽量化することで環境性能を高めようと開発努力している昨今なので、これはこれで立派というべきか。

 ドアパネル4枚に基本的なデッドニング作業を施すとともに、デュエットのフロントに取り付けていた16cmスピーカーをリアドアへ移植、フロントドアには新たに購入した17cm+セパレートツイーターを取り付ける。基本的な工程は以前に紹介したデュエットのデッドニングと同様だが、新車ということでパネル内部もピカピカ状態、制振材などの貼り付けがとてもやりやすかった。

●NAOさんのDIYでクルマいじり
【第4回】お手軽デッドニングでよい音を手に入れよう
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/c_diy/20120131_508580.html
【第5回】「低音しっかり」で迫力のサウンドを
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/c_diy/20120215_508605.html
【第6回】ボーカルもはっきりさせて心地よく
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/c_diy/20120228_515044.html

●エーモン工業 【1161】配線ガイド
http://www.amon.co.jp/products2/detail.php?product_code=1161

ブレーキフルードのリザーバータンク右奥に、バルクヘッドを貫通している配線通しパッキンがある。写真左側の予備用ゴムをカットして、バッ直配線を通す
またまた活躍、エーモン工業の配線ガイド。ほんと、これがなかったらクルマいじりの能率半減です。ちなみに大型車の場合は住宅いじり用の通線ワイヤーも持っていると便利ですぞ
エンジンルームから配線ガイドを押し込むと、運転席の足下に貫通する。ステアリングシャフトなどに干渉しないよう、注意して配線しよう
バッ直ハーネスが無事貫通した様子。位置決めと配線が済みしだい、コルゲートチューブなどで養生する。あ、もちろん作業時にはバッテリターミナルの取り外しなどをお忘れなく
新車の内装を初めてバラす時は、本当にドキドキ緊張するものだ。最大限の養生と配慮をしつつも、容赦無くバキバキと分解する。新車のニオイがたまらない~
意外にもと言っては失礼だが、要所要所に複雑にカットされた吸音材と制振材が施工されていた。吸音材をこんなに複雑にカットしたら、端布がたくさん出てコストに響くのでは?と余計な心配をしてみたり
一方、ドアパネル側は潔く鉄板のみの仕様。コンコンとノックすると、ボワンボワンと盛大に共鳴しまくっている

フロントドアは、予想外にしっかり防音施工されていた

 これまでさまざまなクルマのデッドニング作業を趣味でやってきたのだが、車格やグレード、車両価格と純正防音施工量はどうしても比例してしまう。新しくカッチョよくなったとはいえ、コスト制約が多いコンパクトカーの代表であるヴィッツの防音対策には正直それほど期待していなかったのだが、いやはやビックリ、トヨタさんさすがです。フロントドアの内張には複雑な形状にカットされたニードルフェルト吸音材が何カ所も貼り付けられており、衝撃吸収と制震性能を持たせてあると思われる大きな樹脂製パーツが存在感を主張。ドアパネル内部にも樹脂製パーツと、シート状の制振材らしき物がチョコチョコと施工されていた。まあ、たいした量ではないのだが、想像していたよりも施工個所が多かったので嬉しくなった。

 続いてリアドアパネルを分解すると、おっと……これはまた見事なまでに何にもない(笑)。樹脂パッドが1つあるのみで、ドアパネル内部もまた鉄板の響きをリニアに楽しめる仕様となっていた。だが、これを持って手抜きだと言うのは大間違い。試乗時も運転と後席乗車の両方を体験したのだが、後席だけがヤカマシイといった印象はまったく受けなかった。おそらく、FFコンパクトカーとして限られたコストで最も“バランスが取れる”ように、エンジンルームや駆動輪付近を重点的に防音、リアまわりはフロントとバランスが取れるレベルに防音施工しているのだろう。もし、フロントドアと同じ施工をそのままリアドアにした場合、「なんだかフロントがうるさいな」という印象になるかも知れないのだ。多分。

おやっ……フロントドアは立派だったのに、リアドアは吸音材の施工をし忘れたのかな?……(笑) 純正とのバランスは気にせずに、リアもせっせとデッドニングする
フロントドアの防水ビニールシートをベリベリと剥がし、真新しいドアの鉄板を鑑賞する。ドアインパクトビームと窓ガラスの位置関係を確認し、吸音材や制振材を施工する
リアドアも同様に作業する。オーディオレス仕様車ではリアスピーカーが省略されているが、配線ハーネスはしっかり通っているのでスピーカーを増設すれば大丈夫
いや~、見るからに軽くて薄くて安そうな純正スピーカー(失礼)。グラム単位での軽量化を進めつつ、必要最低限の音質性能を確保しているのだから、尊敬すべき存在なのかも
とはいえ、筆者基準では到底許容できない音質なので速攻撤去。ネジでもボルトでもなくリベット止めなので、取り外しにはドリルが必要となる
ゴリゴリと撤去したスピーカーのリベット。なんと、わざわざ裏側にプラスチック製のリベットカバーが取り付けられていた。そこまでするならネジ固定にしてくれればよいのに……
軽い、軽い、チョー軽い純正スピーカーだが、ビビリ防止のためか圧着部分にはシッカリとエプトシーラーが施工されていた
アウターパネルにレジェトレックス制振材、エプトシーラー防音材、ニードルフェルト吸音材とセオリー通りに施工する

必要以上にデブらせないようにしつつ、リアまわりもデッドニング

 筆者はここ10年重量級車輌を乗り継いできたこともあり、どちらかというと重さよりも燃費よりも静粛性最優先!というコンセプトでデッドニング素材と施工方法を選んできた。実際、前愛車のエルグランドは「エルグランドOK」と表示されている立体駐車場で重量オーバーエラーのため駐車を断られるというビックリ体験をしたこともあった。せっかく軽快なヴィッツくんを必要以上に太らせてしまうのは本望ではないため、手当たり次第に重い素材を詰め込むことはせず、パネル密封も重いレジェトレックスではなく軽いガラスアルミクロステープなどで作業してみた。

 フロントドア、リアドア、そしてリアハッチのデッドニングを一通り行ったことで、純正状態に比べて1ランク静かになったのは間違いないが、例によってタイヤハウスからの進入ロードノイズや、雨が降るとルーフのうるささが際立つようになってしまった。ここから先は絶対的なノイズレベルと言うよりはノイズ音質チューニングの領域なので、おいおいじっくりと快適な音質を求めていじっていく予定だ。

 リアハッチをバラしたついでに、デュエットから取り外したバックアイカメラも実装する。もともとリアカメラ取り付け用の場所が用意されており、化粧カバーを取り外すだけでカメラを設置することができるのだが、ご存じの通り「突起物規制」が施行されているため必ず規制に対応したカバーなどを用意しよう。

●富士通テン 道路運送車両保安基準改定についてのお知らせ
http://www.fujitsu-ten.co.jp/information/importance/2009/07/20090724.html

ヴィッツの軽快さをスポイルしないよう、重いレジェトレックスではなくガラスアルミクロステープでドアパネルを密閉施工。初めて使ったが、軽い割にキチント制振できてよい感じだった
レジェトレックスでドアパネルを密閉するのと比べ、ガラスアルミクロステープの場合はかなり軽い感じで仕上がっている印象だ。もちろん同様の防音効果は望めないだろうが、バランスとしては及第点
デュエット施工時は丸ごとキットを使ったが、今回は音楽計画の単品パーツを多用して好みの仕様に仕上げていく
大型車での作業に慣れすぎたせいか、目分量で素材をカットすると必ず余ってしまう(笑)。勿体ないので近所にベタッと貼り付けてみたりして
鉄板剥き出しだったデュエットとは違い、ヴィッツのリアハッチは……やはり鉄板剥き出しか。ここからの騒音進入は相当なレベルなので、念入りに対策したい
おっと失礼、内装側にはしっかりとニードルフェルトが施工されていた。だが、やはりリアハッチのパネルそのものをシッカリ静音化したい
バックアイカメラ取り付け位置には、化粧カバーが取り付けられている。せっかくメーカーが用意してくれたご厚意(?)なので、対応カバーを用意してカメラを取り付けよう
リアハッチと車輌側は、このゴムチューブを経由して配線する。エーモン工業の配線ガイドを活用して、慎重にゴリゴリ通線しよう
パンク修理キットしか入っていないスペアタイヤスペースと、スポンジで埋められているリアシート座面下は自在に配線を通すことができる。楽ちん楽ちん
もともと通線されているコルゲートチューブに並走するように、バックアイカメラなどの配線を通す
はーい、内装を元に戻せばスッキリサッパリ純正状態に。ここだけは譲れない、筆者のこだわりポイントです

10年経っても現役選手、カミさんお気に入りのカーナビを移植

 Windows 8が発売されて全世界のパソコン売上げが約2割もダウンしたというニュースは皆さん新聞等でご覧になったかと思うが、テクノロジーの進歩が必ずしもユーザーの満足に繋がるとは限らないのが難しいところ。筆者がヴェルファイアで活用している9型大画面ナビイクリプス「AVN-ZX02i」の高性能と快適性は家族全員が認めている訳だが、エルグランド時代から愛用しているイクリプス「AVN9904HD」に搭載されたエージェント「日向エリ」さんの天然ボケっぷりも、また家族が愛してやまないキャラクターなのだ。

 というわけで、一時的に隠居しているAVN778HDにはそのまま隠居してもらいつつ、冬眠していた「AVN9904HD」と、これまた冬眠していたパナソニックの2アンテナ地デジチューナー+9インチワイドモニターを復活させてヴィッツに取り付けることにしよう。流用の流用のリサイクルとなるためハーネスも取り付けアタッチメントもガタガタで使い物にならず、両面テープやタイラップで固定しつつ、配線はワンオフ製作で対応。作業量としては結構辛い物があったが、パーツ1つ1つに刻まれた想い出を楽しみつつ配線するのも、また楽しいものだ。

 スペース不足を心配したが、ヴィッツのインパネ裏側は思いの外スペースに余裕があり、カーナビとカーテレビ、地デジチューナーなどのスパゲッティ配線を見事に飲み込んでくれた。

まずはセンターパネルを取り外す。10個所のクリップで固定されているので、慌てず焦らずしっかり養生した上で、内装外しヘラなどでジワジワ取り外そう
助手席側のセンターパネル裏には、さらに2DIN追加できそうなスペースが。車載PCやアマチュア無線機を内蔵させるのに最適!?
オーディオレス仕様のワイド2DIN化粧カバーには、カーナビ等を固定するためのステーが取り付けられている
新しいトヨタ仕様のアンテナ端子を拡大。左側がラジオ用、右側が空き。メーカーオプションやディーラーオプションの地デジナビなどを取り付けた場合は、別途ハーネスが追加される
はい、と、言うわけで、いつものように配線スパゲッティカオス状態に突入(笑)。とにもかくにも、新車に傷を付けないよう養生には十二分に留意しよう
フロントツイータースピーカーも、ドア内装にピッタリフィットしていて美しい。もちろん音質バランスもGOOD!
ECLIPSE AVN9904HDの特徴、ナビフェイスとオーディオフェイスを兼ね備えた「デュアルフェイス」。筆者的にはかなり気に入っているのだが、後継機種が出てこないのは何故だろう
地デジチューナーの受光部はオートエアコン操作パネル右脇の化粧フタに加工固定。この位置なら、車内どの座席でリモコンを使っても赤外線信号を安定して受信できる
GPS受信フィルムアンテナと、4系統ダイバーシティ地デジフィルムアンテナは、すべてリアガラスに取り付けた。受信感度もまったく問題なく、運転席からの視界を遮ることがなくて快適だぞ ※リアガラス熱線を傷つけないように注意
純正ディーラーオプションのバックカメラ取り付けキットを流用してバックカメラを固定。突起物規制に適合しつつ、手持ちパーツを活用できて一石二鳥
スマホ時代には若干古くさく見えるかもしれないが、しっかりした物理ボタンはやはり操作しやすい。“エージェント”日向エリさんの天然ボケっぷりがたまらないというファンも多いはず
新品当時のAVN9904HDの写真を発掘。綺麗に丁寧に使っているので、基本的に今でもこの状態をキープできている
しばらく使っていなかった9インチ/ハーフVGA解像度(480×320px)のアナログテレビを引っ張り出してきた取り付ける。ハイダウェイユニットがパワーシートの下敷きになって潰れているが、動作はバッチリ問題なし
筆者お気に入りの2段重ね、助手席用9インチワイド地デジテレビ+7インチワイドカーナビ仕様にしてみたところ。結構しっくり納まっている
インパネ中央にドドーンとモニターがあると気になるわ……というおばあちゃんの意見を反映して、テレビを後席に移設。うん、確かにヴィッツの車内空間だと、このほうが落ち着くかも

ヴィッツくん、ひとまず完成。試運転へGO!

 一通りの作業を完了し、さーて試運転に行こうかと思った頃から筆者のスケジュールが急激に忙しくなり数カ月が経過、基本的にカミさんのお買い物クルマなので走行距離は5000kmほどしか伸びておらず、ちょうどならし運転が終わったぐらいのタイミングで筆者が試運転してみた。

 先ずはガソリンスタンドに立ち寄り洗車、満タン、タイヤ空気圧チェックとお約束作業をしてみると、何故かタイヤの空気圧が既定のフロント250kPa/リア240kPaに対して前後300kPa=約2割増しというパンパン状態。先日某スタンドで給油した際にサービスと称して空気圧点検を受けたらしいのだが、直ちに適正空気圧に補正した。

 久々にヴィッツのステアリングを握り、晴天と大雨が混在する妙な天気の中、高速と一般道を半々ぐらいに試運転した結果は平均燃費14km/L前後。──おや?エコピアを履いたヴェルファイアでの長距離ドライブと大差ないような?? まあ、まあ、新入りヴィッツくんは慣らし運転が終わったばかり。これからアタリが付いて、ばっちりコンパクトエコカーぶりを見せてくれることだろう。クルマいじり個所がたっぷりありそうなヴィッツくん、末永くよろしくね~!

お買い物や塾への送り迎えで5000kmほど走行したヴィッツくん、空気圧を測ると何故か2割増しのパンパン状態だった。騒音、振動、偏摩耗などデメリットがあるため空気圧は適正にしなくては
我が家のヴィッツくんの純正装着タイヤはグッドイヤーのDuraGripという銘柄。グッドイヤーの公式サイトでは何故か名前が出てこないが、OEM専用タイヤなのだろうか
ありがたや~、ありがたや~、SA(サービスエリア)のほうじ茶でリラックス
蓮田SAの情報モニターが、やたらめったら高画質に進化していてビックリ。いつの間にかフルHD配信システムになっていたようだ
東北道と市街地一般道を半分ずつ64kmほど走行したところ、燃費は約14km/L。ヴェルファイアと比べて、エアコンON時や多人数乗車時の燃費悪化が極端という印象
快晴と大雨の境目を絵に描いたような空。実際に快晴と大雨を短時間に体験した様子は動画を参照されたし
ようこそヴィッツくん!試運転ドライブ 60秒

【訂正】トヨタ仕様のアンテナ端子の記述を明確にしました。

NAO