F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」
第119回:スプリントも決勝もレッドブルのフェルスタッペン選手が勝利! 2034年まで開催が決まったスケールのデカいアメリカGP
2025年10月22日 20:07
アメリカGP、3日間天気に恵まれての開催でした。
今回はスプリントフォーマットでの開催。両レースともフェルスタッペン選手のポールトゥウィンという結果でした。
なんとも非常に力強いパフォーマンス。チームとホンダにとっても、土俵際に残っているんだぞと本当に言えるような展開になってまいりました!
ランキングトップのピアストリ選手と40ポイント差まで来ました。
スプリントレースのスタートは最終コーナーから撮りました。土曜日からたくさんのお客さまです。
アメリカでF1が人気になっていると言われて少し経ちますけれど、これは映画の影響も大きいんでしょうね。
そしてこのCOTAでの開催は2034年までという気の遠くなるような先まで契約とか……さすがアメリカ!
スプリントレースではサインツ選手が3位!
この表彰式では、ダントツの声援を受けていたのもサインツ選手。しかしレースでアントネッリ選手に接触してしまい、唯一のリタイアになってしまいました。
2日間まとめ上げるというのは難しいということです。
スプリントレースのスタートで、なんとマクラーレンの2台が1コーナーでリタイアとなりました。
ピアストリ選手の進路変更が急だったように見えましたけれど、あの混雑の中なのでレーシングアクシデントということです。
マクラーレンにとっては、よろしくない雰囲気が……。
そしてレースの表彰台。ノリス選手が2位、悔しそうなルクレール選手が3位。
ピアストリ選手は5位。
余裕がどんどんなくなっていきます。追われる立場のプレッシャーは、どんどんのしかかっています。5戦残りで40ポイントですからね。リタイアだけは避けなければなりません。
でも、面白くなってきているのでこちら側から見るととてもいい展開です!
さて、角田選手、今回はスプリント予選が18位、スプリントレースが7位、予選が13位、レースが7位という結果でした。
両方のレースで入賞できてよかったということもできるんですけれど、正直スプリントレース7位と、レース7位ではアピールするには弱い結果であると思いました。
来季も同じマシンのシートを得るために、絶対角田選手じゃなきゃいけないというアピールにはならなかった。
予選での順位を上げることがやっぱり必要、メキシコで大活躍を祈ります!
来季のシートはどうなるのかと、多くの人の興味がそこに注がれていますし、僕も心配です。
前回も書きましたけれど、チームとして1ポイントでも多く持って帰ってきてくれるドライバーが必要、そのポイントでそのチームの運営に大きく影響してくるし、そこで働く給料にも関わってくるわけです。その上でファンにもチーム内でも人気も高く、マシンを作り上げていく能力にも長けていて、プロモーション活動にも協力的であれば、なおよしという職業。
次こそはという時間の猶予はもう少なくなってきているように思えます。表彰台に立てるような結果こそ求められていることだと思います。
ローソン選手の件、そしてベアマン選手の件。まあ、レースを戦っていけば昔からよくある話です。
どちらの選手の立場になって考えるかで、全くとんでもないやつだ! ってことになるのですが、不思議なことに少し時間が経つと本人同士は仲良しになってなっていたりすることがものすごく多いので、まわりから見ているファンの方々もそんなような気持ちで温かく見守ってやってください。
だってレースをやっているんですから、絶対に抜きたいし絶対に抜かれたくないわけです。本人にとってみたら相手が悪いって絶対言いますから(明らかに自分が悪いという場合は除き)……そんなもんです。
予選が始まってすぐ、少し離れた高速コーナーの出口でドカンという音。行ってみたら、アジャー選手でした。
遠目に見ても悔しそうなジェスチャー。今回のRBはノーポイントとなりました。
RBの特別カラー、人気ミュージシャンとのコラボカラーらしいです。
その名前を僕は知りませんでした。僕は白いカラーリングの方がいいな。
ホームレースのアメリカにアップデートを持ち込んで、そのマシンの速さは確認できて、ベアマン選手がレースで9位2ポイント獲得。
でも、もう少し多くのポイントも獲得できた可能性もあったように思いました。コンストラクターズ9位のまま。
アロンソ選手、レースで10位入賞です。
世界で一番運転がうまい人が20人集まって、世界一の10チームによって世界一のエンジニアとメカニックが作り上げた、10種類の世界一速いオリジナルマシンを使って1等賞を決めるというF1という世界。
2年くらい前からメディアセンターのご飯がおいしくなりました。朝、昼、晩ご飯を木曜日から提供してもらえます。
朝ごはんのフルーツがおいしい!
今年からバリラがF1のスポンサーになったので、パドックでパスタの提供があります。
アメリカだけど、ちゃんとアルデンテでした。
メディアセンターご飯もおいしかったけれど、これがアメリカで食べたご飯の中で一番おいしかったかもです。
今回のレンタカーはカローラ。安心のカローラです。もうほんと安心。
ダラスフォートワース空港から約350km走ってきました。行きは、ちょっと眠くなる。
レース後の月曜日にダラスまで戻って空港近くのホテルに2泊。洗濯と休憩と原稿書きと写真整理。
アメリカのガソリン代は103円/Lでした。安い。
毎年見る、高速で家を運んでいる風景。2車線取るから、その手前がノロノロになる。
何もかもがデカい、そして高速道路の脇がゴミだらけ、ジャンクションが分かりにくい。道の景色が変わらない。追い越し車線をノロノロと走るクルマと縦横無尽に車線変更を繰り返すクルマがともに多い。
多くの日本企業にとって北米の市場は絶対的に欠かせないお客さまです、トランプ関税でどうなるのか心配した向きはあるものの、円安で大きな収入の蓄えもあるし、そもそもアメリカに住んでいる人たちにとって、少々の値上げということにしか思ってなかったりするのかもしれませんね。
アメリカはデカい!
更新が遅くなりすみません。ダラスに着いて、時差ぼけからの睡眠不足で、どかっと10時間も寝てしまいました。
さて、メキシコに移動します。


































