F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第130回:ハミルトン選手がてっぺんに帰ってきた! フェラーリ色に染まったバルセロナ・カタルーニャGP

 カタルーニャGP。スペインのバルセロナで開催されました。

 勝ったのは、フェラーリ移籍後初優勝のハミルトン選手。2024年メルセデスでラッセル選手に後れをとることが多くなり、2025年にフェラーリに移籍するけれどルクレール選手にも勝てることが少なく、もう勝てるスピードがなくなったのではないかと言われることが多くなってきて。今年の新しいレギュレーションのマシンになったらスピードと強さが蘇ってきていて、ついに今回勝利をつかみました。

 今回の優勝でドライバーズランキングも2位に浮上。

 マシンから降りてアントネッリ選手から祝福。

 担当エンジニアのカルロ・サンティさんに駆け寄るハミルトン選手。

 インタビューセッションではまだ息が上がる中、湧き上がるその感動をかみしめているハミルトン選手。

 F1最多優勝回数を106にしました。

 表彰台の下ではスタッフも喜びのガッツポーズ。それに応えるハミルトン選手。

 メルセデスの圧勝かと思われた今シーズン、フェラーリのアップデートが効いているようです。ルクレール選手もこのままではないですし、チャンピオンのマクラーレンもこのままというわけはないはずです。

 今後のシーズンもどうなるのかわからなくなってきて楽しみです。

 グリッドでマシンに乗り込む直前、ポールのラッセル選手がアントネッリ選手のところにやってきて一言。

 なんと声をかけたのでしょう? お互い頑張ろう?? スタートは気をつけて????

 グリッド上、アントネッリ選手のヘルメットを冷やしているのはお父さん。気温が30℃くらいありましたから、愛する息子のために少しでも快適にスタートしてもらおうという親心。

 ピアストリ選手は5位でした。チームメイトのチャンピオン ノリス選手は3位。ピアストリ選手の今期の速さがいまひとつなのが気になります。

 4位にはフェルスタッペン選手。コメントで「至る所でマシンが滑っている」という場面の写真です。

 2025年はマクラーレンが速くて、その前がレッドブル。勝てば勝つほど、賞金も入ってきていい人材と設備を整えられるはず。でも必ずライバルチームが追い越す。

 そのエネルギーが美しい!

 オコン選手13位、ベアマン選手17位。ハースはポイント獲得できませんでした。

 今シーズン序盤の好調をなかなか再現できませんね。アップデートの効果を速さに結びつける難しさを感じます。

 RB好調! ローソン選手が8位、リンドブラッド選手が9位。ダブル入賞!

 アルピーヌ、ガスリー選手7位。コラピント選手10位。こちらもダブル入賞。

 ガスリー選手のモナコ3位が確定したようでしていない。微妙な雰囲気。しっかりしてほしいのはFIA。

 予選後、いろいろな部品を交換し、ピットレーンスタートだった地元のヒーロー、アロンソ選手。予選はなんと最下位。

 レース中、サクッと抜かれてしまうほどストレートスピードが伸びません。バッテリの問題でリタイア。

 週末で一番いい笑顔だったんじゃないでしょうか?

 ADUOという救済措置を受けられるようになったホンダが、今シーズン夏ごろのアップデートでその性能向上をどのあたりまで持っていけるのか。

 そして、車体のアップデートも夏ごろ。トップから3~5秒も遅い現状を夏まで続けるのは厳しい……。

 ストロール選手。予選のアタックラップでコースアウト。レースはミッショントラブルでリタイア。

 ランス・ストロールさん。どのようにこのチームの難局を打破していくのか。

 F1チームにとって資金は多いに越したことはなく、実際に優秀な人材を確保できて最新の設備も整えることができている。おそらくアストンマーティンにとって一番必要なのは、チーム全体の舵取りを正しい方法でやってのけるたった1人の人材ではないでしょうか。

 新規参戦チーム、キャデラック。ペレス選手に対して成績が出ていないボッタス選手。

 ザウバーさん。アウディがザウバーを買ったのは正解でしたね。

 PUもトラブルは出ているけれど、上位と遜色ないタイムを出しているのは車体とPUの性能がいいからだろうし、ドライバーもいい。

 FP1で岩佐選手登場。レッドブルに必要と認められているのは誇らしいです。この先のレギュラードライバーになるためにどうすればいいのか。

 ルーク・ブラウニング選手。FP1を走るためにバルセロナに来たのに、電気系トラブルのために1周も走れず……。そんな~って感じでしょうね。

 メルセデスのフロア。

 ウイリアムズのリアウイング。

 レッドブルのリアウイング上のワンコは尻尾がなくなった。

 ブレンボ。フェラーリのブレーキと言えばブレンボでしたけど、カーボンインダストリー製に変更という話は続いているようです。

 さて、他チームはどうするのでしょうか?

 モナコも暑かったけど、日曜日のバルセロナが一番暑かった。

 FP1が終わったばかりのガレージ裏で、アロンソ選手が出てきたところで、この女の子が「ALONSO!」って叫んだら、アロンソ選手が振り返って立ち止まって、キャップにサインをしてくれたという写真です。

 この女の子にとって一生の思い出になったでしょうね。

 マルク・マルケス選手。

 スペインではF1よりオートバイレースの方が人気というのが定説で、その中でもダントツの実力と人気の選手です。最高峰クラスのMotoGPで7回のチャンピオンを獲得しています。長くホンダのライダーだったのですが、2024年シーズンからドゥカティに移籍しました。度重なるケガの蓄積であとどのくらいレースできるのかわかりませんが、もう一度チャンピオンをとってほしいです。

 オートバイのレースも楽しいのでぜひ見てくださいね!

 火曜日にバルセロナに着いて、木曜日の晩ご飯を小松さんとご一緒しました。スペインのご飯はおいしい!

 小松さんはイタリアでミーティングしてからバルセロナに飛んで来た直後にご飯でした。

 チーム代表になって、どんどん忙しくなり、仕事の内容も多岐にわたっています。まさに毎日分刻みの仕事をこなしています。そんな中、レストランを予約してくれてありがたい限り。栄養補給になりましたし、このステーキで乗り切れた週末でした!

 小松さんのまっすぐな考え方とやり方で、ハースというチームを現在の中段チームからチャンピオンをとれるチームになるまで見ることができたら幸せ!

 でも話を聞いていると、本当に実現できるに違いないと思えてくるし、心からそうなってほしいと思うんです。ごちそうさまでした!

 F3には4人の日本人ドライバーがいます。今回はVARというチームから参戦している山越陽悠選手を紹介したいと思います。

 まず、前戦のモナコの土曜日のレースで、優勝後の車検の結果、失格となってしまい、幻の優勝となってしまった原因が上の写真のフロントサスペンション。左用のプッシュロッドが左右両方に取り付けられていたのが原因でした。

 写真の手前から3本目の斜めについているロッドです。この失格によって、2位のシエ選手が優勝となりました。

 バルセロナに来てから、シエ選手が所属するダムスチームからの申し出で、チームトロフィーを山越選手に返還するということになりました。それが上の写真となります。

 山越選手にとってみれば、自身の手で勝ち取ったトロフィーが再び戻ってきて本当に嬉しそうでしたし、ダムスチームの温かい配慮に嬉しくなりました。

 スペインの予選は見事3位!

 日曜日のフィーチャーレース、スタートはよく、すぐに2位に上がっています。14番のオレンジと黒のマシンが山越選手。1番がポールのナエル選手。

 首位のナエル選手と山越選手の差は終始こんな感じ。そのままチェッカーとなりました。

 F3で日本人がフィーチャーレースで2位というのは最高の成績。左から2位の山越選手はランキング7位、1位のナエル選手はランキング2位。3位は現在のポイントリーダーのウゴチュク選手。背が高いのです。

 お父さんと記念撮影。

 山越選手は、ゴーカートのSL全国大会で勝ったら海外に行かせてほしいとお父さんと約束していたら、本当に勝って、約束通り2023年からヨーロッパでF4選手権に参戦。その活動の中でVARチームといい関係が生まれて今年からF3にフル参戦。

 現在はメーカーなどの大きなバックアップなしに戦っています。上を目指す若者を応援したいと思う方はぜひスポンサー募集中です。よろしくお願いいたします。

 今後が楽しみです!

ハミルトン選手のチームフォトを撮りに行っていたら、上の方から熱田さ~んという声。

 ありがとうございます!

 きっとセレブの方々なのでしょうか!

 久々の尾張さん登場! 復帰ですか?

 今回のレンタカーはセアトのイビサ。素晴らしく乗りやすいクルマでした。

 スペインのガソリンは少し安くて291円/Lでした。

 バルセロナの建物は面白い形が多い。ガウディの影響ということなんでしょうか?

 次は、オーストリアとイギリスですね!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。