F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第129回:伝統&波乱のモナコGPは新星のアントネッリ選手が勝利! 世界で活躍する若手選手や新搭載の空力デバイスも紹介します

 伝統のモナコGPは、アントネッリ選手の5連勝目となりました!

 びっくりであります。

 ミラボーで待ち受けたスタートと次の周。どんどん後続を引き離していきます。

 危なげなくF1フル参戦2年目の19歳は、誰よりも速く、強く、走り抜きました。

 初優勝から、5回連続で勝ったドライバーって過去にいるのかな?

 僕は、ドライバーって突然速くなることはないって思っていたんです。最高のマシンとチーム体制が整っているということはあるにしても、今、歴史的にも、ものすごい貴重なレースを見ているのかもしれません。

 この際だから、どんどんやってほしい!

 2位にハミルトン選手。ルクレール選手がモナコでずっとトラブルを抱えていたにせよ、今年のハミルトン選手は強さと速さが戻ってきているように思います。

 3位にはアジャー選手、2度目の3位表彰台獲得。素晴らしいレースでした。

 3番目にチェッカーを受けたのはガスリー選手でした。ピットロードのスピード制限を0.1km/h超過していて、7位降格となってしまいました。

 ルールはルールとして致し方ないとは思うのですが、本人にとっては納得いかないでしょうね。

 10位でチェッカーを受けたのはなんとペレス選手でした。すごくないですか?

 しかし、2回目のスタートでグリッドの停止位置を超えてしまい、ペナルティを受けて15位となってしまいました。

 ペレス選手、モナコは得意コースだっただけに残念。今年から参戦のキャデラックの初ポイントも消滅してしまいました。こちらも、若干納得いかないかもしれません。

 ペレス選手のペナルティで、今季初の1ポイントを獲得したアロンソ選手。ポイント獲得おめでとうという感じではないほど、マシンの遅さが目立っていたと僕は思います。

 予選ではアロンソ選手が21位、ストロール選手は22位と最下位、トップから1.5秒落ち。ドライバーズサーキットのモナコで、アロンソ選手のフルアタックでも最下位というのは、車体、PU、ギアボックスなど全部厳しい状態です。

 夏休み前に大幅アップデートがあるそうです。そこに期待するしかないのですが、他チームが細かなアップデートを持ち込んでいるのに、お金持ちのこのチームが全くアップデートなしでいくというのは、現状の車体は何をやっても無駄だと決断して、夏の大幅アップデートに全振りして開発しているということでいいんでしょうか?

 アロンソ選手のマシンのフロントタイヤだけ、グレイニングが出ていました。

 ハース、オコン選手が9位で2ポイント獲得。

 レース後に少しだけ小松さんと話せたんですけど、「ポイント取れたのはいいんだけど、5位にはなれたレースだったから悔しい」と。そうですね、2台そろっての大量得点が欲しい。

 RBの2台が5位と6位にダブル入賞! この得点は大きい。

 2人のドライバーもよく頑張ったと思います。

 フェルスタッペン選手、予選で2位! レースが楽しみだったんですけれど、PUトラブルで1周リタイア。

 レース、見てみたかった……。

 ADUOというPUのアップデートが可能なメーカーの発表があるようです。未確定ながら、一番性能が出ているのがレッドブル・パワートレインズのフォードPU。多くの人がメルセデスだと思っていたわけで、びっくりです。

 今回、DRSの使用が禁止となって、リアウイングの中心部に空力デバイスが作られました。チームごとに紹介します。

 マクラーレン。

 メルセデス。

 レッドブル。わんこ!

 フェラーリ。

 ウイリアムズ。このほかの仕様もあったみたい。

 RB。

 アストンマーティン。

 ハース。

 アウディ。

 アルピーヌ。

 キャデラック。

 僕の一等賞はこれ!

 F3の土曜日のレースで山越陽悠選手が優勝……かと思ったらフロントサスペンションの部品が左右入れ替えて組まれていたことで失格となってしまいました……。

 なんと残念なこと。表彰台で君が代を聞けて嬉しかったんですけど。

 日本GPでは会えていた佐藤琢磨さん。今年は何度かF1の現場に来るそうなので、インディーは残念だったねとかの近況や、話をいろいろ聞いてみたい。

 加藤選手のアドバイザーで琢磨さんがきています。そのアドバイスの内容も聞いてみたいけれど、今回の加藤選手のレースは噛み合わなかったですね。

 F2、宮田選手は日曜日のレースで6位。ドライバーズランキング9位です。

 最終コーナー上の自由席もたくさんのお客さん。

 ヘアピンからトンネル方向の景色。海だったところに、大きなマンションが2棟。

 右の白い方にフェルスタッペン選手が住んでいる? 間違いなく、お高いんでしょうね。

 マクラーレンは1000レース目なのかな。キラキラでとてもきれいなカラーリングでした。ずっとこれで走ってほしい。

 土曜日の予選にトンネルに行ってきました。メディアセンターに戻って、ウエットティッシュで顔を拭いたら、2枚目も真っ黒になるほどの埃を僕の顔の油が吸着していました。

 恐るべし、トンネル内の埃……。

 今回、モナコには水曜日のお昼に成田空港から出発でした。

 前日の火曜日は名古屋のサーキットで撮影していて、天気予報では水曜日の朝から昼にかけてちょうど台風ジャストのタイミング。それで名古屋の撮影現場で一緒だったカメラカーの笠間さんに成田のホテルまで送っていただきました。

 水曜日に交通機関が台風でストップしてしまって飛行機に乗れなくなるという可能性を考えて、成田空港近くのホテルに泊まったんです。深夜にもかかわらず、送っていただいて感謝、感謝です。

 慌てて自宅に立ち寄って準備したので、忘れ物をしました……髭剃り、腕時計など。

 翌日は雨が激しかったけれど、無事にオーストリア航空は飛びました。よかったよかった。結局リムジンバスも普通に運行していたようですけど、まあ、致し方ないかな。

 空港で買ったGショック。ホテル代とか時計代とか、出費が痛いなあ……。

 ウィーン経由でニースまで。無事にニースに到着できてよかった。

 今回のレンタカーはフィアット・パンダ。新型。オートマチック。

 日産のe-POWERみたいにエンジンブレーキが強めにかかります。でもアクセルの踏みしろがカックンで、スムーズではありません。乗り心地も硬めで僕は好きではありません。

 フランスのガソリン代、370円/Lであります……。

 モナコ、やっぱり何度来ても楽しい! 来年が今から楽しみになるくらい。

 そして、スペインGPが開幕します。

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。