日下部保雄の悠悠閑閑

三菱自動車「デリカD:5」と新型軽自動車と竹内涼真さん

「eKクロス」と竹内涼真さん

 とある週末、暖かい気候に誘われて御成門まで行ってきたのだが、小学館のDIME誌の試乗会が開催されていた。読者向けの試乗会だが、国内外のメーカーが新型車を取り揃えていた中で、なんとBMWの新型車「Z4」と「M850i」が試乗に供されていた。自分はまだプレス試乗会も行なわれていないので、実車は見たことも乗ったこともない。なかなか気品のあるスタイルで、格好よいではないか。ここに来れた読者がちょっと羨ましかった。

 オープン2シーターのZ4とトヨタ自動車の「スープラ」は共通のコンポーネントを使うので、国は違えど従妹ぐらいにはあたるだろうが、あまり似ていない。個人的には3.0リッター 直6もいいが、さらに前後重量配分のよさそうな4気筒ターボに食指が動く。残念ながら6気筒からスタートするので4気筒モデルに乗るのはもう少し先になりそうだが、ぜひ乗ってみたいものだ。この他にも試乗会には多くの内外メーカーが参加しており、にぎやかだった。

 この試乗会に出展していた三菱自動車工業「デリカD:5」も、2018年末のプロトタイプ試乗会から始まり、2月の雪上試乗会でデリカD:5らしい荒れた雪道を走破する醍醐味を味わうことができ、いよいよ春の足音が聞こえてくると正式発売に合わせて日常に即したオンロードの試乗会が行なわれた。コースは御殿場周辺なので、高速道路とデリカD:5が得意とするワインディングロードを走り回る。

三菱自動車工業「デリカD:5」の試乗をしてきた

 新型デリカD:5はすべて2.2リッターのディーゼルターボと4WDの組み合わせとなり、ガソリンモデルは2WD(FF)と4WDが併売されることになる。

 新しい車体はすでに紹介されているように従来型のデリカD:5をブラッシュアップしたもので、特に車体前部にかなりの補強をし、防振材、遮音材もタップリ使っている。これまでのブルブルしていたディーゼル振動は影を潜め、静粛性も基本的に同じプラットフォームとは思えないほど静かになった。クルマの質感が1段も2段上がった感じだ。

 2.2リッターのコモンレール・ディーゼルはフリクションの低減などの細部の見直しが行なわれており、かなり改良が加えられている。トルクはもちろんだが、回転の伸び感もあって好ましい。東名高速道路のクルージングでは、ACCを入れておけばトルクフルなエンジンのおかげで比較的レスポンスはよいが、欲を言えばさらにACCの反応を上げてほしい。

 トランスミッションは8速ATになりステップ比もリズミカルで気持ちよく、加速力もクルージング時のエンジン回転数を下げることもできて、効果は大きい。

 試乗した当日は少し横風があったが、直進安定性は上々で、時折吹き抜ける風に少しハンドル修正が必要だが、リラックスできた。一方、ワインディングロードでは背の高いミニバンでありながら、ロールもそれほど大きくなく、デュアルピニオンの電動パワーステアリングの効果で操舵力も軽くなり、ハンドルの追従性も正確だ。ホイールベースは2850mmで最小回転半径も5.6mなので小まわり性も特に問題なさそうだ。

 乗り心地は柔らかすぎず硬すぎずで、上下動もよく抑えられているが、この動きはリアの方が少し大きめに感じられた。デリカD:5はまた乗るチャンスもありそうだ。

 そんなデリカD:5と同時に、新しい軽自動車が紹介された。「eKワゴン」と「eKクロス」だ。今回も日産自動車とのジョイントベンチャーであるNMKVから誕生した日産「デイズ」との兄弟車だ。生産工場は三菱自動車の水島工場になるが、三菱モデルと日産モデルではフロントグリルが異なるだけでなく、味付けも違う。

三菱自動車工業の新型軽自動車「eKワゴン」「eKクロス」

 発表会では益子会長のあいさつに始まり、吉川CPSのプレゼン、そして若手人気俳優で、eKクロスのTV-CMに登場する竹内涼真さんのトークもあり、いつもの自動車関係以外の取材も人気だった。とりあえず撮ってみました。

日下部保雄

1949年12月28日生 東京都出身
■モータージャーナリスト/AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員/16~17年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
 大学時代からモータースポーツの魅力にとりつかれ、参戦。その経験を活かし、大学卒業後、モータージャーナリズムの世界に入り、専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。自動車ジャーナリストとして30年以上のキャリアを積む。モータースポーツ歴は全日本ラリー選手権を中心に活動、1979年・マレーシアで日本人として初の海外ラリー優勝を飾るなど輝かしい成績を誇る。ジャーナリストとしては、新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起など、活動は多義にわたり、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、Webなどで活動。