日下部保雄の悠悠閑閑

わが家のネコ

サスケ先輩とムク。ムクがチョッカイを出してもサスケ先輩には相手にしてもらえません

 最近あまり登場していなかったムクの近況を紹介しよう。わが家にやってきたのが2019年の暮れ、推定9月生まれとされているのでまだ2歳には届かないが、そろそろこれ以上大きくなることはなさそうだ。まだまだ遊び盛りで時折何に反応するのか分からないが、廊下を突然走り回る。仮想ネズミを想定しているのかもしれない。とにかく全力疾走だ。昨年はまだ走っても仔猫がじゃれてるぐらいでかわいいものだったが、最近はドタバタドタバタと馬でも走っているのかと思うほどの力だ。

 ところが最近、名前のとおり少しむくれていることが多い。夜、1人(1猫?)でベランダに出て片隅にジッとしていたり、手すりに乗って夜空を眺めていたり……名前を呼んでも応えないし、振り向きもしない。完全にヤサグレているのだ。

ヤサグレムク。目が不機嫌です

 理由は明白。ムクを一番かわいがっていた娘に待望の赤ちゃんが誕生し、今はその世話に全開でムクを相手にしている時間が少なくなってしまったからだ。

 ほかのネコたちも見慣れぬ新参者にどことなくよそよそしいが、ムク以外はそもそも唯我独尊タイプなのでそれほど変わったようには見えない。それでも赤子が泣き出すとたちまち姿を消してしまうらしい。

 ムクはいつも1人で寂しそうな風情なので構ってやろうとチョッカイを出しても、あまり気乗がしないそぶりだ。こんなところは人間と一緒で、一度ふてくされるとなかなか乗ってこない。こうなると根気よく、しかも適度に間を置きながら説得工作を続ける。

 そのうちやっとこちらに興味を示してくれるようになったら(あ、ムクの話ですよ)、隠れん坊をしたり、猫じゃらしで遊んだりで機嫌を取る。さらに興が乗ればブラッシングをしたり、爪を切ったりと遊びながら手入れもしてしまう。原稿が気がかりで早く切り上げたいけど、そのうちにそばで寝てしまう寝顔を見てるとやはり癒やされてしまうのである。

興味津々だったにゃっさんデイズ。前方視界ヨシ!
ドアを開けて、後方ヨシ! その後一目散に走り去っていきました
遊び疲れてそばで寝てしまったムク

 一方、ウチの最古参のネコ、サスケ先輩は御年24歳で人間なら120歳ぐらいだと言われもう仙人の境。大概のことでは動じない。数年前までは優秀なハンターでネズミを夜ごと捕まえる凄腕だった。そのエネルギーが今も元気な原動力なんだろうな。サスケよ、長生きしておくれ。

サスケ先輩、舌をしまってください
日下部保雄

1949年12月28日生 東京都出身
■モータージャーナリスト/AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員/2020-2021年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
 大学時代からモータースポーツの魅力にとりつかれ、参戦。その経験を活かし、大学卒業後、モータージャーナリズムの世界に入り、専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。自動車ジャーナリストとして30年以上のキャリアを積む。モータースポーツ歴は全日本ラリー選手権を中心に活動、1979年・マレーシアで日本人として初の海外ラリー優勝を飾るなど輝かしい成績を誇る。ジャーナリストとしては、新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起など、活動は多義にわたり、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、Webなどで活動。